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2025年10月19日 (日)

私にとって理想的なキーボードとは

翻訳者に適したキーボードの選び方」を読めばわかるように、どういうキーボードがいいかは人によって異なります。異なるのですが、参考までに、私はこう考えて選んでいるというのを書いておきましょう。

■英字(US)キーボードか日本語JISキーボードか

私は、キーをたたく回数が少なくてすむようにと、大学生のころ、かな入力を覚えて、以来、40年あまりずっとかな入力で来ています。ローマ字入力はできません(どうしたら入力できるのかわからない文字がいくつもある)。というわけで、ここは日本語JISキーボード一択になります。

余談ながら……「自分は英語も入力するから、かな入力はダメなんです」という人がときどきいるのですが、そんなことは心配する必要がありません。英語は英語、かなはかなでふつうに打てます。

ただ、かな入力は数字キーまで使うことになりますし、右手小指はかなり遠くのキーまでたたかなければならなくなります。また、濁点・半濁点などはシフトキーを押しながら入力するので、タイピングが減るといっても、ローマ字入力の3~4割減というところでしょう。

■テンキーありとテンキーレス

マウスを多用するので、テンキーレスとして、テンキーは独立したものを左に置くのが定番です。できれば、エンタキーの右側にはキーがないほうがいい。

■ファンクションキーの有無

ファンクションキーはアリ。

翻訳を含め、なにか書くときはいつも秀丸エディターを使っています。そして、細かな手作業を効率化するマクロをたくさん書き、ファンクションキーに割り当てて使っています。そのため、ファンクションキーを多用するからです。

■横一線、エルゴノミクス、分割……

私は男性で肩幅が広いこともあり、肘が体の横の自然な位置にくるように横一線のキーボードを置くと、手首が大きく曲がってつらくなります。なので、エルゴノミクスか分割型かになります。(肩幅が狭い女性などは、横一線でも問題なかったりするようです。あと、ピアノを弾いている人は手首が自由に動くので横一線でかまわないとか、個人差が大きくあるようです)

手首をひねる角度は真ん中を高くしたほうがいいので分割型がベストなのですが、日本語JISの分割型キーボードは近年まで製品がなく買えませんでした(英字キーボードなら30年も前から存在するのに)。でもどうしても欲しくて、ないなら自作してでもと考えた時期もあるほどです(↓)。でも結局、作る時間が作れず、エルゴノミクスで20年ほどがまんすることになってしまいました。

「キーボードの試験中」

最近になって、日本語JISの分割型キーボードも登場してきたので、いまは分割型を使っています。

■日本語JIS分割型キーボードの代表例

●Earth95s

 

●JISplit89

 

●BAROCCO MiSTEL MD770

 


■キーの構造

エルゴノミクス時代はメンブレンでした。メンブレンしか、日本語JISのエルゴノミクスはなく、キータッチが悪いことより、手首・肩・背中の負担が小さくなるエルゴノミクス形状であることを優先したからです。

近年登場した日本語JISの分割型キーボードはメカニカルスイッチなので、ここ何年かはメカニカルスイッチを使っています。種類は静音赤軸(リニア型の静音タイプ)を基本に買ってきました。ここしばらくはホットスワップ対応(キースイッチを自分で交換できる)のものになったので、35gとごく軽い力で入力できるものを使っています。

■その他

●T字配列の矢印キーがある

日本語入力時にけっこう使うので。いや、これは当然にあるでしょうと思うかもしれませんが、横一線とか縦一線とかになっていて、地味に使いづらいことがありますし、自作キーボード系だと矢印キーが個別には用意されていなくて、別レイヤーに割り当てるようになっているものもあったりします。

●(できれば)親指で使えるキーが多い

エンターキーやBSキー、シフトキーなど、キーボードは弱い小指を多用します。特に日本語JISは右手小指の守備範囲が広く、右小指に負担が集中しがちです。対して丈夫で力も強い親指は、スペースキーのみ。我々は日本語変換でスペースキーを多用するとはいえもったいないことこのうえありません。親指で複数キーがたたければ、かつ、そのキーをカスタマイズできるなら、小指担当の一部を親指に振り替え、小指の負担を減らせるはずです。

●キー割当の自由度が高い

自作系では、長押しと短押しで違う設定ができるなど、たいがいは、キー割当の自由度がすごく高くなっています。その点、メーカーの既製品は、キー割当が自由にできるとうたっていても、長押しと短押しで異なる設定なんてものはまずありませんし、下手すると、割り当てられるキーの内容も制限されていたりで、なんだかな、です。

■まとめると

  • 日本語配列(かな入力なので必須)
  • 左右分割型(手首や背中に負担のかからない配置にするため必須)
  • テンキーなし(多用するマウスをすぐ横に持ってこれるから)
  • ファンクションキーがある(秀丸マクロを割り当てて多用するので。キー割当の自由度が高ければナシでもなんとかならないことはない)
  • T字配列の矢印キーがある
  • キータッチはリニア。軽いほうがいい(いまはRealforceの重い方と軽い方の中間にしている。Realforceの半分くらいまで軽くすることも可能)

以下は、ここ2年ほど自作系のJISplit89とEarth95sを体験した結果、一般的なキーボードにはもう戻れないなと思った点。

  • 親指で使えるキーが複数あること(スペースだけはもったいない)
  • キー割当の自由度が高いこと(長押しと短押しで違う設定ができるなど←これが一般的なキーボードではできない)

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