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2025年9月 7日 (日)

ツール・ド・ふくしま2025――本番

5時に起きるつもりが、4時半ごろ目が覚めてしまった。朝メシを食べながら、ゆっくりと準備を進める。

■朝メシ

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スティックメロンパンは、結局、朝メシでは食べず、レース中の補給に使った。つまり、朝メシの炭水化物はスナックサンド2個、300kcal弱。朝メシを含む補給のやり方を少し変えてみることにしたのだ。前々からいろいろと不思議に思っていたことに対し、やっぱりそうだよねと思う話を、最近、本で読んだので。

6時にホテルを出て、馬事公苑へ向かう。20分ほどで到着。すぐに受付をして、自転車に計測チップを付けたり、ジャージやヘルメットにゼッケンを付けたりと準備を進める。それにしても、ジャージが上下セパレートだからいいけど、ワンピースだったら、当日受付なんてできないな。ゼッケン付けようとしたら、すっぽんぽんにならざるを得ない(^^;)

ライトや携帯工具などはポケッタブルリュックに入れた上で、大会支給のビニール袋に入れ、預ける。用意した補給食の半分は戻り用として、こちらに。

予想気温は20℃台後半なので、服装は、夏用ジャージ上下、アンダーなし、指切りグローブ。ヘルメットは通気性重視。ツール・ド・ふくしまのコースは飛ばせる下りが多いのでエアロヘルメットも考えたのだが、それなりに暑くなりそうだと思ったので。

■馬事公苑

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トイレは少ないが、参加者も少ないので、列ができるなどはない。

140kmの展開が速いので、スタートが少し早まりそうだとのアナウンスがあり、若いほうが年代別に整列する。

■グループ3(60歳以上)の先頭に並ぶ

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このプラカードを持った人は、このあといなくなった。つまり、年代別に分かれて並ぶが、スタートはまとめてということらしい。こら、スタート直後はカオスだな。

スタート予想時刻の20分前に大福1個、さらに、140kmが通ったあと、つまり、スタートのわりと直前にもう1個。走っている間用は、スティックメロンパン3本とゼリー類だ。

140kmは、逃げらしいのが数人通ったあと、大集団が……。それからまたしばらく待つと、「前、スタートしました~」と声をかけて歩く人がいた。クリートをはめてゆっくりとスタート。馬事公苑を出るところが直角に曲がるし、その先は1車線だけで幅が狭くなるしで(右側車線は140kmが通れるように開けてある)、なんとも危なっかしいスタートだ。それでも、私の周りは、無理に突っ込むような人がいなくて、詰めっ詰めながらうまく譲り合って走っている感じ。グループ3最後尾は、グループ4女子のガチ勢が突っ込んで来てけっこうカオスだったらしい。

道が2車線に広がるとペースが上がる。これ、もしかしてパレードなしなのかな。とにかく、下がらない、前に上がれるときには上がるを心がけて走る。馬事公苑を出て少し下ったらあと、小さな上りがあるのだが、そのあたりとか、まあ、みんな、すごい勢いで上っていく。先、長いのに。と言いつつ、私も、後先考えず、とにかくついていく。前に出る。たぶん、この時点で、60代後半クラスで一番前にいるはずだ。つまり、抜かれた人数を数えられれば、順位も見当がつく。

ダムに向けた上りもいいペース。でも、調子はいいらしく、特に下がることなくついていける。木曜日は足が重くて出力が上がらず、どうなることかと思ったのだが。

ダム直前のトンネル出口、オフィシャルが注意を呼びかけている。なにかと思ったら、なんか、自転車を降りている人がいるようだ。なにかあったのだろう。

我々が通過する30秒ほど前、集団落車があったらしい。(↓)の動画と自分のタイムを見比べるとそういうことのようだ。

ダム沿いは集団が大きいので楽。かなり前に上がれているし、ここは無理せず位置をキープして走る。

ダム沿いが終わると小さな上りで集団がばらけた。そろそろ地足の違いが出るということか。位置的には適切だったのか、切れそうになりつつもそれなりについていける。

このあと少し下って右の直角だったか、ダム沿いに入るトンネル出口の右カーブだったか、斜め後ろくらいでドガンと落車らしき音がした。後ろをふり返っている人もいたが、私は、ひたすら前を見て走る。落車があったとしても、それを確認したところでなにもいいことはない(仲間とのライドなら、当然、確認するが)。後ろを見て進路がふらつけば、自分もこけるかもしれないだけだからだ。

そのあと、かなり長い上りに入る。このあたりで、女子のトップに抜かれ始める。女性は小柄・軽量なので、上りは速いことが多いのだ。

そして、長めの下り。いいかげんしんどくなってきたし、悲惨だったニセコからこっち、いまいち気合が入らないのもあって、足を止め気味で下ったら、わりとすぐ、女子選手(湾岸ジャージの2005番)に抜かれた。付いていくくらい付いていくか……ってそういう場合じゃないよな。明らかに小柄・細身の女性に下りで引いてもらうって、それはさすがにない。気合を入れ直し、直線気味は私が前、カーブが多いところは女性が前と先頭交代をしながら踏んで下る。そのかいあって、下りきり、小さな街に入るあたりで前のグルペットに追いついた。

ニセコの感覚だと、そろそろ、上りは踏めなくなってくるはずなのだが、意外に元気で、グルペットから遅れたりはせずに上れる(しんどくてギリではあるけど)。そのおかげで、下りや平坦基調のところを20人くらいの集団で走れ、いいペースになる。遅れ気味になっても、上りきりで追いつけたりするし、遅れたかなぁと思っても、割れた集団の後ろ側には入っていて、結局、また一緒になれたり。なんか、ベストなパターンで走れている気がする。

最後の大きな上りの前、ボトルを1本捨て、スポーツドリンクをボトルをもらう。

最後の大きな上りが終わり、長~い下りに入る。カーブも緩く、ぶっ飛ばせるところだ。試走のとき、ここは集団で下りたい、一人旅は避けたいと思ったのだが、10人ほどの集団で下ることができた。

それはよかったのだが、オフィシャルのボトルが細すぎてボトルケージで固定できず、飛び出してくるのにはまいった。下りで足を止めている瞬間だったので、足に引っかかってくれたから後ろに迷惑をかけずにすんだのは不幸中の幸い。でも、時速80km近いスピードで下りながら、片手をハンドルから離してボトルを元に戻すのは怖いわ~。友だちは、前を走る人たちからボトルが次々飛び出してきて冷や汗をかいたと言っていた。これ、下手すると、人死にが出かねないぞ。

下りきって少し走ると……両足のハムストリングスとふくらはぎがつった。いい走りができているだけに、限界が来たということか。

それにしても、今年はよく足がつる。たぶん、以前は、足の筋肉よりほかが先に限界となり、足がつる前に出力が落ちていたのだろう。足の筋肉を使い切ることができていなかったというか。最近は、足以外はだんだんと鍛えられてペダリングがよくなっているし、逆に、足はあきらかに細くなっている(←トシのせい)。これからは、つるのが当たり前だと思っていたほうがいいのかもしれない。

だましだまし足を回す。つりが収まる前に出てきた小さな上りでは、上体だけで無理やりダンシングをして上ったりもした(おかげで、ギリ、集団についていけた)。ローテで先頭に出た瞬間、ビキビキっと両足に痛みが走り、一瞬で先頭交代しようとして、左後ろから「まだ寄るな!」と怒られたりも。タイミングが早すぎるのはわかっていたんだけど、足が……(あとで事情説明と謝罪はしておいた)。

結局、ゴール直前の上りに入るまで、この集団で走ることができた。

ゴール直前の上りに入るとみんなペースが上がる。私は、遅れてたんたんと。この集団に私と同クラスはいないし、たんたんと上っても後ろに追いつかれる心配はないし、逆に、ここで無理して、ようやく収まった足つりが再発し、歩くようなことになったら、万が一には順位を落とすことだってありうる。そう思ったのだ。

そして、無事、ゴール。

途中で抜かれたと気づいた同クラスはひとりだけ。もしかすれば年代別2位の可能性があるということだ。序盤のカオスで前にもうひとり、ふたりいたりしたかもしれないが。

ゴール後、ジェラート屋さんに行く。下見ライドのとき立ち寄ったところだ。店に入ろうとしたら、目の前に「U TOKYO」なるジャージの若者がいた。ん? 東大自転車部か?と思ったらそうだった。声をかけて立ち話をする(部は違うけど、先輩ではあるので)。みんなで参加しているわけではなく、自分だけ、実家に帰省するついでで参加した、とのこと。

■ご褒美ジェラート

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■ツール・ド・ふくしま2025(80km、65-69)リザルト

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クラストップから9分22秒遅れの2時間25分23秒、3/13。久々の表彰台だ(^^)v

それにしても……やはり、ニセコとは別人の走りだったようだ。ニセコでもおきなわでも、いつも抜きつ抜かれつしている内川さん(今年のニセコでは、上りで突き放されて完敗した)より20分も前にゴールしている。

というわけで、10時ごろにはゴールしたし、スタート地点近くまで自走で戻るからできればさっさと帰りたいのだが(お昼前なら多少は涼しいはずだし)、表彰台の可能性があるので、あたりをぶらぶらして結果を待つ。

これが、ねぇ。

日陰がない。木陰が多少あるだけ。テントと椅子が欲しいなぁ。まあ、ふつうに立っていられる人は立っていればいいし、私も昔はそうしていたんだけど、最近みたいに立っているのがつらいと、ねぇ。荷物になるから杖は持ってきてないし。

水がない。これはひどいと思った。自販機は、みんながいるあたりには3台しかなくて、ほとんど売り切れ。ロングライドのイベントとかみたいに、水を入れたジャグだけ用意して、自分のボトルにくんで飲んでねっていうのでもいいから、水が欲しい。キッチンカーは出ているけど、食べ物もさることながら、水が欲しい。ボトル飲みきりでゴールするように考えて走ったのは失敗だったと思うくらいに水が欲しいと思った。それでも、私は、トイレ脇の自販機で500mlのペットボトルを2本買えたのでまだしもだったけど。

リザルトが出るのにえらい時間がかかる。私がゴールしたちょっと後には、80kmも表彰台の3人は全クラスがゴールしていたはずなのに、1時間以上、出てこない。ようやく出たと思ったら140kmと50kmだけで、80kmは出ない。結局、11時45分ごろ、80kmについては放送で呼び出すという事態に(140kmと50kmは各クラス上位3人が貼り出されている)。

表彰が50kmの年代別と総合、140km年代別、80km年代別、140km総合というのも謎。140km総合が最後なのはわかる。でも、それもあって、その前が140km年代別だろうに。謎順番だったせいで、140km年代別の人たち、みんな、80km年代別が表彰されてるあいだに帰っちゃって、140km総合のときにはいない。そらそうなるよね~。

とまあ、いろいろと言いたいことはあれど……なんだかんだ、表彰台は、やっぱりうれしいものだ。

■80km年代別(65~69歳クラス)の表彰(私は3位)

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……さて、表彰はうれしいのだが、副賞とかはバックポケットに入るはずがない。

■ポケッタブルリュックを背負って走るしかない

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背中が暑くなるが、まあ、ぜいたくな悩みだよな(^^;)

戻りは、140kmのコースをなぞろうかと思っていたのだけれど、表彰式を待っていて遅くなったので、ひたすら国道6号線を北上することに。もちろん、最初に出てきたコンビニに飛び込んで水を買った(^^;)

50kmを2時間ほどで走りきって、無事、ホテルに帰着。シャワーを浴び、ビールと晩ごはんとを買いにでかける。

■もらったメダルと副賞

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■メダル

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このメダル、どのエイジグルーブなのかまで記載されている。プリンターでひとつずつ作るという形なのだろう。これはいいな。(少しななめっているのは、そういうデザインなのか、たまたま作りミスったのか^^;)

■晩メシ

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今晩行くつもりだったビールのお店が日曜定休だったので、だったらと部屋飲み。そのへんのお店に行ってふつうのビールを飲むより、このほうが私にはいい。

ビールは、道の駅ならはで買った。醸造はホップジャパンなるところだ。今晩飲んだのはHAMA KAZE IPAとRED RYE IPA。HAMA KAZE IPAは新作で、道の駅ならは限定らしい。こちらはフルーティ系。味わいは複雑深めで悪くない。RED RYE IPAは、前回の試走合宿でも飲んだヤツ。モルティでじっくり飲むのにいい。

食べ物は少し多すぎた。お昼抜いて補給食だけだったのでとてもお腹が空いていて、このくらい行けるかと思ったのだが(^^;) ベジロールは翌朝回しにした。

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