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2025年6月15日 (日)

ニセコクラシック2025――レース当日

朝は3時半ごろに起き、最終準備をしつつ朝メシを食う。

天気はよさそうなので、夏用ジャージ上下に指切りグローブと夏装備だ。下りに備えてヘルメットはエアロ、バイザーも装備する。ボトルは1本、中身は少なめだ。ふたつめの給水ポイントでは水をもらうことにはなるだろうが、パノラマラインの上りを少しでも身軽で走りたい。パノラマラインの上りで汗を大量にかくようなら、ひとつめの給水ポイントでも水をもらえばいい。

■朝メシ

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4時50分、ホテルを出て、自走でスタート地点へ向かう。車で送ってもらうことも考えたのだが、それならそれで、スタート地点あたりでウォーミングアップをしなければならない。だったら、自走でいいだろう。

我々のスタート時刻は6時45分だが、交通規制の関係から、5時30分には会場入りしなければならない。だから、5時前にはホテルを出る必要がある。

距離は12km、所要時間は、かる~く足を回す走りで30分強だった。

■ベンチに座ってスタートを待つ

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立っているのはつらいかもしれないと、念のため、プラ製の腰掛けを持っていっていたのだが、ベンチが空いていたので、そちらに座ることにした。

時間ぎりぎりで荷物を預け、スタートの列に並ぶ。

6時45分、60代前半クラス以降がまとめてスタート。150人ほどの大所帯だ。後ろにひかえて落車に巻き込まれたりするのがいやなので、前から10~30番手くらいをキープしてアップダウンから最初の小さな上りまでをこなす。道道66号に向けた小さな上りも、とくに下がることなくこなせた。おかげで、その後の下り~上り返しも詰まることなく自分の走りで駆け抜けられた。

でも、よかったのはここまで。

パノラマラインの上りに入るととたんに遅れはじめる。いくら上りが不得意ったって、こんなに早くからかと思ってしまうタイミングで、だ。前に同クラスが10人はいるようで、まずい展開だとは思うが、でも、自分にとって一番速く登り切れるのはペース走のはず。とにかく、がまんで登っていく。

登り切っての下りは一人旅(--;) 下りが不得意らしい人をパスしつつ。と、下りの序盤で抜いていく人がいた。ずんぐりした白人に日本人らしい選手がついている。もちろん、私も踏み込んで3人トレインにする。この白人さんがパワフルで、要所要所でがつんと踏み込んで吹っ飛んでいく。おかげで、だいぶ楽をしつつ、下りで稼ぐことができた。

下りきるあたりから、だんだんと人が集まって集団が成長していく。先頭4人が2列ローテで回転し続けたところも。4人の2列ローテ経験者がたまたまそろっていたということだろう。

このあたりで、沿道で応援する長男の前を通過。彼が数えた順位を教えてもらう。

吸収したなかには、同クラスの人がふたりいた(片方は内川さん。あとで「ああ、やっぱり下りで追いついてきたかぁと思った」と言われた)。アップダウンをこなしつつふたりの走りを見ていると、最後まで一緒に走ったらゴール前の上りで負けるなぁという感じ。

後半の勝負どころとなる300m強の上り(20分前後)に入ると、内川さんは先行、もうひとりの方はそろそろ足がないのか私と前後しながら上っていく。

このあたりで、女性の先頭集団に抜かれた(女性のスタートは我々トシヨリの5分後)。その後、知り合いの女子選手に抜かれる。先頭集団から切れてしまったらしい。私に対して5分差を詰めてきたわけだし、上りで抜かれたわけだしで、ついていけない。少しずつ離れていく。

そこで気づいた。もうすぐ登り切りで下りに入る。だったら、下りで彼女についてもらったほうがいい(後ろについてもらっただけでも少し楽に走れるし、力量のわかっている人のほうが一緒に走るのも走りやすい)。というわけで、登り切りでちょうど追いつけるように力を振りしぼって後を追う。

思惑どおり、登り切りで追いつき、「後ろ、入って~」といいながら抜いて下りに入る。少し走って後ろを確認すると、ちゃんとついてきてくれている。残念なのは、同クラスの人もその後ろについてきていること。

このあと、下りは私が引き、上りは彼女に引いてもらう形で走っていく。あちこちでゆさぶりをかけ、同クラスの人を突き放そうとするのだけれど、突き放せない。向こうとしては、なんとかしてついていけば私には勝てると思っているはずで、そら、がんばるわな。

ニセコに戻り、ローソンに向けての上りは、もう、青息吐息。力の入れ方、登り方をいろいろ試すのだが、どれも力が入らない。全身、あっちもこっちも使い切ったということなのだろう。力を出し切ったとも言える。

ローソン前を右折し、ゴールに向けて最後の上りに入る。ラストスパート……なんだけど、パワーはそこまでと変わらず。同クラスの人が抜いていくが、ついていけない。いや、だって、もう、だいぶ前から限界ぎりぎりで走ってるんだもん。

ゴール後、Lap Clipで速報を確認すると、2:38:31(トップから13:12遅れ)の12位。世界戦の出場権、上位25%には入れなかったのはまちがいない。今年からコースが変わり、登りが得意な人に有利で私には厳しいなとは思っていたけど、まさか、世界戦の出場権が取れないとは思わなかった。オーストラリア、行きたかったな。南半球には行ったことないんだもん。

■Lap Clipの速報

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最終結果によると、60代後半クラスの世界戦出場権は11位までとのこと。つまり、ゴール前で競ったあの人までで、私からアウト。小数点以下は切り上げなのか四捨五入なのか。これは涙出る。

まあでも、競り負けたあの人、ゴール前の競り合いになったら負けるなと思ったから、そこまでになんとか突き放そうといろいろやったのよね。で、ついてこられてしまったんだから、完敗で、どうにもならんのだけど。

走りそのものはよかった。準備もばっちし決まったと思う。データ的にも、20分、60分、90分が全部、今年の最高値を記録してる。実力は出し切ったし、そういう意味ではいいレースができたのよ。結果が伴わなかっただけで。

ということは、来年以降、なにかブレークスルーがないと、世界戦は絶望的ってことね。どうすれば可能性が出るんだろう。トレーニングだって、現状で、質・量ともに限界だと思う。やることを変えないとどうにもならんってことだろうな……。

ゴール後は、長男と合流し、車でホテルに戻る。なにせ、9時半にはレースが終わっているのだ。

■お昼はホテルで

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嫁さんの分の朝食券が余るので、その分で(3人1部屋で予約した。嫁さんがこれなくなったが、その部屋をキャンセルして2人1部屋を予約すると高くなるので放置した)。

午後、私は、ホテルでゆっくりすることにした。長男は、倶知安に出かけるという(でかけた先でシーシャ屋さんに行くのが楽しみのひとつらしい)。

本を読んでいたはずがいつのまにか寝ていたり(^^;) 疲れもしたし、気も抜けてしまったしということなのだろう。

■晩メシ

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つい、飲み過ぎた。いつもの4倍くらい。いい走りではあったけど、結果がともなわなかったから……。

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