翻訳フォーラム公開セッション@日本通訳翻訳フォーラム2020(JITF2020)--参加御礼
昨晩の翻訳フォーラム公開セッション@日本通訳翻訳フォーラム2020、無事終了しました。参加してくださったみなさん、お疲れさまでした&ありがとうございました。2時間あまりもオンライン・セミナーを聞くって意外に大変だと思います。
ピークでは600人近い人に聞いていただけたようです(580人台の数字を見た記憶があります)。オンラインならばこその人数、でしょう。リアルだと、箱の問題もありますし、遠方の人は来るのが大変って問題もありますし、そこまで大規模なイベントはなかなかできません。とはいえ、時差の関係でリアルタイムに聞くのは難しかったという声もありました。翻訳者って世界に散ってますから、タイムゾーンによっては起きているのがつらい時間になってしまうところもあるでしょう。こればっかりは、オンラインでも解決できない問題ですね。
Q&Aコーナーも、オンラインのほうが効率的ですね。似たような質問をいくつかまとめて回答するっていうことができますから。
というわけで、オンラインだからこそのメリットがいろいろあるわけですが、逆に、制約もあったりします。特に、~な人は?と手を挙げてもらって、その回答を話に盛り込むという手段が使えないとか、そもそも、会場の反応がわからないとかは、話をするほうとして苦しいところです。私が担当したプレゼン部分でも、何カ所か、ここ、笑うところなんだけど、笑ってくれてるかなぁと、若干、心配しつつしゃべっていました。終わってからツイッターを読んでいたら、けっこうちゃんと笑っていただけたらしいので、ほっとしています。
ちなみに、今回は、お題が「翻訳者のなり方・続け方」で、どうしても盛りだくさんになることもあり、訴えたいことは、なるべく、短くてインパクトのある警句的表現にするように心がけました。ひとつでも、ふたつでも、後々まで記憶に残り、折々、思い出してもらえるように、と。印象に残ってほしいので、しゃべるときも、ちょっとタメぎみ、かつ、ゆっくりめを心がけて。終わってから、ツイッターで#JITF2020を検索して読んでみたら、いくつか、刺さった言葉として挙げてくださっている方々がいました。そう感じていただける人がいれば、がんばった甲斐があったというものです。
4人それぞれが思うことを語る最後のコーナー、質問が少なかった場合に備え、一応はネタを用意していたのですが(mikoさんが。私なんかは、振られたモノに反応するほうの役割^^;)、質問・コメント殺到で、時間をそちらに全部使い、さらに延長までしたのに、取り上げられずに終わってしまったもののほうが多いような状態になってしまいました。最後のほうとか、4人がそれぞれ、自分が取り上げたい質問に話を持っていこうと争う格好になったというのに。はい、名指しできた質問とか、これはという質問とか、いくつも積み残してしまいました。
積み残してしまった質問をどうするかは、これからみんなで検討することになるはずですが、たぶん、なにがしかの形でなるべく拾い上げようって話になるんじゃないかと思います。特に、多くの方に共通しそうなものとか、スルーしちゃうのはもったいないことですから。
ツイッターに書いた件があるので、こちらにも。
出版系でつながりの作り方とか出版社への持ち込み企画とかの質問がいくつかあり、取り上げられずに終わってしまったのですが、そのあたりは、洋書の森(←これで検索してくださいませ)で仲間を作るのがいいんじゃないかと思います。まさしく、そのあたりを念頭に、10年くらいもいろいろとやってきている会なので。
具体的には、1カ月だったか2カ月だったかに1回くらいで開催されてる「おしゃべりサロン」でいろいろと話をしてみるのがよさそうです。もともと、本の整理をするのにあわせて、リアルな集まりとしてやられていたのですが、最近はコロナ問題があるので、しばらくはオンラインでやることになっているようです。
そのあたりを含めて、多少の残務はありそうですが、大きなイベントを無事に終了できて、一安心しています。最後に改めて――聞いてくださった方々、ありがとうございましたm(._.)m
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