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2020年8月24日 (月)

『漢字の使い分けときあかし辞典』

読みが同じ漢字をどう使い分けるのかを詳しく解説した本です。用字用語辞典などで、ごく簡単に、こういうときはコレ、こういうときならコレと紹介してあるものが、なぜそうなのかや、基本はこっちだが、こういう意味を強調したければこっちなどと解説してあります。

これはいい。

たとえば「まわり」。「周り」と「回り」はどう使い分けるのか。

たとえば「あがる・あげる」。「上がる・上げる」「挙がる・挙げる」「揚がる・揚げる」「騰がる・騰げる」はどう使い分けるのか。どういう場合はかな書きにするのか。

たとえば「はかる」。「測る」「量る」「計る」「図る」「謀る」「諮る」はどう使い分けるのか。どれはルビを振っておくべきなのか。

たとえば「ひく」。「引く」「牽く」「曳く」「挽く」「惹く」「魅く」「抽く」「退く」「弾く」「轢く」「碾く」はどう使い分けるのか。どれはルビを振っておくべきなのか。

「まわり」は1.5ページ、「あがる・あげる」は2.5ページ、「はかる」は4ページ、「ひく」にいたっては7.5ページにわたって説明されています。必要に応じて図などもあるので、けっこうわかりやすい。

(ちなみに、上記は、最近、実際に調べて確認したものばかり)

説明が詳しいということは、逆に言えば、収録されている言葉そのものはそれほど多くありません。でも、載っていればめっけもの。なんとなくこうかなぁと思っていたり、迷ったりするものが、こうだからこう、と説明されているのですから。

こういう漢字の使い分けを説明した本はいろいろあって、何冊か持っているのですが、いずれも、何回か引いただけで本棚のこやしになってしまいました。例外がこの本で、これだけは、使い分けに不安を感じたとき、とりあえず、引いてみることにしています。

『漢字の使い分けときあかし辞典』

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コメント

私も頻繁に参考にしてます。

でも、最終的に「困ったときはひらがな」という結論になってるパターンも多くないですか ^^;

もちろん、その結論までの情報がとても役に立っているのですが。

投稿: baldhatter | 2020年8月24日 (月) 13時17分

うん、そう。全面的に、激しく同意っす。

「困ってかなにする」範囲を狭められるのが大きなメリットだとも思ってます。

投稿: Buckeye | 2020年8月24日 (月) 13時22分

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