『文節の文法』
文未満の文節のみという発話がけっこうあり、そういうときの文節は文に近いといったことをいろいろと分析したもの。おもしろかった。日本語の研究としては大事な話だと思います。
でも、翻訳に役立つかというと、少なくとも私には、役立てる道筋が見えません。というわけで、翻訳の参考書としてはおすすめしません。特に、文節発話(というか、発話そのもの)がまず出てこない産業系の人にはおすすめしません。読んで損はないと思いますが、翻訳という観点でどれほどの得があるかというと、あんまりなさそうな気がします。
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