insightの訳し方
ITmedia NEWSの記事「insightの翻訳に求められる洞察力」を知り合いが取り上げ、自分はinsightをどう訳しているかという話をしていたので、私はどうしているのだろうと思い、ここ数年の仕事についてざっと確認してみました。
insightって、たしかに、訳しにくいんですよね。
辞書だと、研究社大英和なら「眼識, 見識, 識見; 看破力, 明察, 洞察」なんて訳語候補が並んでいますが、正直なところ使いにくい言葉ばかりです。よっぽどお堅い文脈でないと、ちょっと。私は、産業系も昔は論文とか堅いものだったので洞察とか使えたと思うのですが、最近はマーケティング系ばかりだったりしますし、書籍も一般向けのビジネス書という位置づけなので、ちょ~っと使いにくかったりします。中身がまじめな分、せめて、言葉遣いくらいとっつきやすくしたいですし。
海野さんの辞書でも、「洞察(力), 眼識,見識, 卓見, 識見, 慧眼[炯眼](ケイガン), 見通し, 先見性, 先見(の明)」と、この単語については、これといった候補がありません。
なので、毎回、文脈に応じていろいろ工夫することになります。っていうか、してきたはずだと思って確認してみました。
比較的使いやすいのは、上記記事でも取り上げられていますが、「知見」だと思います。実際、私も、一番よく使っているのは「知見」だったようです。まあ、そう思っているってことはそうなるのが当たり前ですよね(^^;)
でも、「知見」と訳したのは、せいぜい2割くらいのようです。
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