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2019年5月 1日 (水)

仕事用マシンの入れ替え――方針編

2016年にWindows 10が登場しましたが、仕事用のマシンは、2011年に組んだWindows 7 Proのマシンを使い続けてきました。ですがそれも、そろそろ限界。2020年1月にはWindows 7のサポートが終わるので、Windows 10に乗り換えないといけません。というわけで、マシンを入れ替えることにしました。

選択肢はいろいろと考えられます。

  1. メイン、サブの2台とも古いハードウェアを使い回す
  2. 1台新調、既存メインをサブに回し、低スペックのサブを廃棄
  3. 2台とも新調

私は、2を基本にしています。ちなみに、メインは仕事用、サブはメールやSNSなどコミュニケーション用という位置づけ。わざわざ分けているのは、いくつか理由があります。

  • IMEの学習機能で仕事に悪影響が出ないように――SNSでふざけた変換とか使ったあと、仕事したら、学習機能でそっちが出てきてしまうとかよくある話。2台に分ければこういうことが起きない。
  • 仕事に集中しやすい――サブマシンの画面はメインの裏に隠れている格好でマシンを切り替えないと見られない。つまり、SNSとかをつい見てしまって気づいたら……みたいなことが置きにくい。
  • なにかあったときの保険になる――主なソフトウェアは両方にインストールしてあるので、メイン、サブ、どちらが壊れても、残り1台で仕事が続けられる。データは、1日の終わりにマシン間で同期しておくので、最悪でも1日分のデータが失われるだけですむ。
  • 変なソフトをインストールしてメインマシンの動作がおかしくなるのを防げる――メインマシンは仕事に必要なソフトウェアのみとして、あれこれインストールするのはサブマシン。サブなので、あれこれインストールした結果、動作がおかしくなったらそのときはそのとき、でいい。

2台はコストがかかって大変と思うかもしれませんが、1台新調し、メインで使ってきたマシンをサブに回して、サブマシンを廃棄というふうにすれば、切り替え器の追加コストくらいで2台体制が回せます。

ちなみに、今回も、2を基本に考えています。実は、少し前、サブマシンが火を噴いたので1はあり得なかったりしますし(朝、立ち上げたら、パチパチっと数回火花が飛んだ。猫の毛を吸い込んでどこかショートしたんだと思う。そろそろWin10移行でマシン入れ替えの時期だったのと、サブマシンはいろいろ細かな不具合があったので、修理を試みず、そのまま放置した)。

■マシン新調の基本方針

仕事用マシンを買うとき(私の場合は「組むとき」が正しい表現になりますが……)、基本にしていることがあります。

  • CPUはそこそこでいい
  • メモリーはけちらずぜいたくに
  • 画素数の多いモニターに対応(それなり程度のグラフィックスボードを刺す)
  • ストレージはシンプルな形でシステムとデータを分ける

あとは個人的な理由で年に何回か車で持ち運ぶので、小さめ、軽めっていうのもあったりします。

●CPUはそこそこでいい

速いにこしたことはことはないわけですが、3Dのゲームなどをやるわけではないので、爆速である必要まではありません。ただ、あんまり安いもの(古いもの)にすると、さすがに、数年で速度に不満が出たりします。なので、最新から一段落ちたくらいをいつも狙います。

最終的に新メインマシンに選んだのはCore i7 8700 3.2GHz。現在の最上位はCore i9 9000番台。1世代前ですね。ちなみに、既存メインマシンはCore i5 2500 3.3GHzで、組んだ当時の1世代前、上から2番目の製品だったはずです(当時の最上位はCore i7)。

●メモリーはけちらずぜいたくに

メモリーが少ないとスピードが落ちたり、マシンが不安定になったりします。なので、なるべく、マザーボードの限界まで積む、を基本にしています。いまなら16GBも積んでいれば十分と言われますが、OSもソフトウェアも、あとから登場するものはだんだんとたくさんのメモリーを要求するようになるので、ある程度長く使いたいなら、メモリーはけちらずぜいたくに積んでおいたほうが吉です。5年後にメモリーを入れ替えたり追加したりするくらいなら、最初から余裕を持たせておいたほうが、気持ちよく使えていいと考えています。

ただし、積むメモリーそのものは価格のこなれた定番品。安定重視の仕事用なので、メモリーのオーバークロックとかやりませんから。

いまだと、たいがい、16GB×4枚の64GBが積めます。既存メインを組んだ2011年もマザーボードはそのくらい積めました。ただ、当時、16GBのメモリーはすごく高かったので(8GBの3倍だったか4倍だったかした記憶があります)、8GB×4枚の32GBにしましたが。今回は、16GB×2枚にするか(32GBあればいいような気がするが、万が一追加したくなったときを考えてメモリースロットを残しておく)、最初から16GB×4枚を積んでしまうかの選択。

●画素数の多いモニターに対応(それなり程度のグラフィックスボードを刺す)

モニターは、基本的に、大きく、画素数が多いほうが便利です。机が広いほうがいろいろ広げて作業できるのと同じことで。

画素数については、多くて困ることはありません。同じ大きさになるように場合、解像度が高ければ高いほど、文字は読みやすくなりますから。懐が許すかぎり、画素数は多く、です。

大きさについて、しばらく前までは、「懐が許すかぎり、なるべく大きいものがいい」だったのですが、最近は、そうも言えなくなってしまいました。あんまり大きいと、画面の端から端まで視線を動かしたとき、目と画面との距離が大きく変化してしまい、つらいのです。

いいかげん年で目の調節機能が衰えた私にとっては、いま使っている30インチ(2560×1600)がほぼ限界です。30インチでも、体の正面にモニター中央をもってくれば全体がちゃんと見えますが、左右どちらか1/4の位置だと、反対側が読めません。ということは、45インチになると、体の正面にモニター中央をもってきても、左右の端っこは読むのがつらいはずです。

目の調節機能がしっかりしている若い人なら大丈夫なんだと思いますが。

どういうソフトをどう開くのかにもよるかもしれません。私の場合、翻訳作業をする秀丸エディタの画面を体の正面に置き、隣に、原文ファイルを開いた秀丸エディタの画面を並べるという形が基本です。作業用画面をモニター中央に置ければ30インチ強でも大丈夫なはずですが、作業用画面を表示する画素数が小さくなると文字が読みにくくなるので、それも気をつけなければなりません。

ちょっと計算してみると、40インチくらいの4Kなら、既存30インチ(2560×1600)と同じくらいの解像度でエディタ3画面を横に並べられそうです(作業用を真ん中に置ける)。ただ、これだとけっこうなお値段になってしまうので、価格的にこなれた27インチクラスの4Kモニター3台にしようかと私は考えています。

ここまで対応しようと思うと、オンボードグラフィックスでは厳しく、グラフィックスボードが必要になります。4Kが1枚ならオンボードグラフィックスで十分ですけど。とは言え、これまた3Dゲームをやるわけではないので、必要な画素数を処理できる範囲でなるべく安いもの、でいいでしょう。ここは余裕を持たせても、いいことがありませんから。

グラフィックスボードを刺す場合、発熱と電源容量に気を配る必要があります。グラフィックスボードは、基本、電力大食いなので。特に4K 3枚に対応するものとなると、グラフィックスボード自体に補助電源のケーブルをつながないといけない(それだけ電力を食う)ので、そのあたりに配慮しないといけないわけです。

●ストレージはシンプルな形でシステムとデータを分ける

ストレージは、システムとデータを分けておくのが基本。起動しなくなったとき、データ用ストレージを物理的に取り出せば、そこから最新データを回収できるからです。同じストレージにシステムが入っていると、取り外して別マシンにつないでもデータ部分にアクセスできなかったりするので、分けておくのがいいわけです。まぁ、ノートパソコンなんかだと、ストレージは1台しか積めなかったりしますし、分解してストレージを取り出すことができないものもあったりと、いろんな意味でどうにもならなかったりしますが、そこは携帯性重視なのでしかたありません。

スピード、容量は、ともに余裕を持たせておいたほうが吉です。ここをけちると、わりと早い時期に買い換えやグレードアップが必要になり、コストがかさみます。

スピードも容量も、RAIDで上げられますが、私はやりません。昔、やってみたことはあるのですが、あとあと、データの取り出しなどで苦労することになりかねないのでやめました。いまなら、SSDにすれば十分なスピードが得られますしね。

SSDと言えば、容量の問題に注意が必要です。SSDは書き込みをくり返すとだんだん劣化するので、容量に余裕があるほど長持ちすることになります(全体をまんべんなく使うようにできている)。とはいえ、HDDに比べると高いですし、容量も小さめなので悩ましいところです。

SSDについては、それなりの容量のものにしておいて、何年かで入れ替えるというのも手かなと思います。今後普及に伴って価格低下と大容量化が進むとは言え、入れ替えるよりは最初から大容量のものを入れておいたほうが多少は安いでしょう。でも、入れ替えれば寿命の問題がリセットされるので、その分のコストだと思えば、そういう手もありかな、と。

ちなみに、いま、SSDは大きく規格が2種類、あります。SATA接続のものとM.2接続のものと。M.2接続がこれまたいくつかの規格に分かれているのですが、ともかく、こちらにはかなり高速なものがあります。

当然、お値段は、速いものほど高くなります。一般には、普通のSATA接続SSDでも十分なんじゃないでしょうか。私の場合、全文検索の速度などを重視することにして、今回、M.2 NVMeを選びましたが。

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