« 仕事用マシンの入れ替え――旧メインマシンを新サブマシンに移行 | トップページ | ノートパソコンの買い換え »

2019年5月 6日 (月)

コンピューターを複数台使う

少し前の記事にも書いたように、私は、デスクトップ2台(仕事用とSNS・メールなど用)+外出用ノートパソコンの3台体制を基本にしています。

ノートパソコンは位置づけが特殊ですから横に置くとして、デスクトップ2台を併用することについて、私が考えるメリット・デメリットをメモしておきます。

■複数マシンにするデメリット

●コストがかかる。

私は、メインマシンとして5~10年使ったマシンを通信用サブマシンに流用し、それまでの通信用サブマシンを廃棄というふうに回すのを基本にしているので、実質、ハードウェアに対するコストはかかっていません。壊れたとかで、両方たてつづけに更新したことはありますが。

ソフトウェアに対しては、多少はコスト増、ですね。1台でよければ、マシンを切り替えるとき、MS Offiなどソフトウェアもそのままライセンスを移せばいいのですが、2台となると、少なくともふたつはライセンスが必要になるわけで。まあ、すでに2台ともなにがしかのソフトがインストールされている状態から考えると、ソフトウェアもそろそろ更新かなと思っていれば、新しく買ったものを新メインにインストールし、通信用サブマシンに流用したほうはそのまま古いソフトウェアを使う、という形になるので、1台体制から大幅なコスト増ということにはなりません。とは言え、今回のように、WindowsとかMS Officeとかのサポート終了でアップデートするようなときは2台たてつづけにやることになるので、それなりにコストがかかることになります。

1組のキーボードとマウスで2台のマシンを動かせるようにする切り替え器が必要で、そのコストはかかります。

あと、2台動かしていれば、その分、電気代はかかりますね。

●切り替えが必要になり、若干面倒。

これをデメリットと考えるか、メリットと考えるかは人によるかもしれません。切り替えないとSNSとか見られないというのは、つい見てしまって集中が途切れることを避けられるとも言えますから。

■複数マシンにするメリット

●万が一に対する備え

2台で相互にデータを同期しておけば、片方が壊れても、すぐ、もう片方で仕事が続けられます。納期に間に合わないかもという状況だったりしたら、これはかなりのメリットでしょう。

ちなみに、朝、起きたらマシンが立ち上がらなかったという経験、過去に片手の指くらいあります。

●IMEの学習が別々になる

仕事をしているときよく使う変換候補とSNSとかメールとか書いているときによく使う変換候補が違う場合、同じマシンというのはあんまりありがたくありません。SNSにおけるおふざけの会話で使っている変換が仕事用ファイルに紛れ込めば、さすがにすぐ気づくはずですが、でも、それはあくまで「気づく」なわけで。もともとそういうことが起きないのが一番なわけです。微妙な違いだと気づかない可能性もありますしね。

そんなわけで、私は、Atok Syncも使っていません。せっかくマシンを分けているのに、なにが悲しくて、IMEの同期を取らなければならないのか。

●注意がそれにくい

前述の通り。

●時間のかかる処理はサブにやらせるなどが可能

何時間もかかるような処理をしなければならないとき、それをサブ側に任せれば、メインマシン側の仕事に悪影響が出ません。私が過去に経験したものとしては、画像系の処理とか、あと、大きく複雑なOfficeファイルからSimplyTermsでテキストを抜いたり戻したりする処理とかがあります。

たいがい、サブマシンのほうが遅いという問題はありますが、放っておけばいいなら、それはそれ、でしょう。多少なりとも速いからとメインマシンでやると、処理中に触っちゃいけないところについ触ってしまったりというミスを犯しそうです。

ま、これはノートパソコンにやらせるって手もありますので、あんまり大きなメリットではないかもしれません。いや、それでも、複数台使っているメリットとは言えるのかな。

ちなみに、ノートパソコンとの2台体制ってやり方もあると思います。

■複数台体制をスムーズに回すマシンの設定

複数台のマシンを使うときは、設定に気をつけるとモノゴトがいろいろスムーズに運びます。

●どのマシンも、ドライブ構成が同じに「見える」ようにする

データが実際にどこにあるかは別として、それをユーザーから見るかぎり「~ドライブ」となるようにする方法があります。このやり方を使って、ノートパソコンのようにCドライブひとつしかない場合でも、データの種類ごとに異なるドライブであるかのように見せることができます。

やり方は(↓)のとおり。

  • ドライブ割り当て……substコマンドをバッチファイルに記述し、パソコン起動時に自動実行する
  • ネットワークドライブ割り当て……エクスプローラーから設定すれば、他のパソコンでネットワーク共有可に設定したフォルダをドライブであるかのように見せることができる(ネットワークドライブは、パソコン起動時、自動的に再接続される)

私自身は、(↓)のようにしています。ドライブ名は意味があってやっているもの(翻訳のデータだからTranslationのTドライブ)と、昔適当に割り当てて、以来、それを踏襲しているだけのもの(通信関連データのYドライブ)があります。通信関連はCommunicationでCドライブ、というわけにはいきませんからね(いまなら、SNSでSドライブという考え方はあるかも^^;)。

  • デスクトップならシステム用とは別のDドライブにデータを置く
  • Dドライブ下にマシン名のフォルダを作り、そこにデータを置く(マシン名も、メイン、サブ、それぞれ常に固定)
  • 仕事用データのルートになるフォルダにTドライブを割り当てる
  • 通信関係データのルートになるフォルダにYドライブを割り当てる
  • 辞書類のデータをまとめたフォルダはXドライブ
  • ソフトウェア開発関連のデータをまとめたフォルダはPドライブ

メインは、仕事用データがローカルなデータ、通信関係データはサブマシン上のYドライブをネットワークドライブとして認識。逆に、サブは、通信関係データがローカルなデータ、仕事用データはメインマシン上のTドライブをネットワークドライブとして認識。ノートパソコンは、自分の「ドキュメント」フォルダにT-DriveとかY-Driveというフォルダを作り、それぞれをTドライブ、Yドライブとして割り当て。

こうしておくと、どのマシンを使っても、見た目は一緒になるので、迷うことがありません。また、マクロなどでほかのフォルダにアクセスしたいとき、環境に合わせて書き換える必要がありません。バックアップソフトウェアの設定も、そのまま引き継ぐだけで使えます。ファイル操作に私はWindows標準のエクスプローラーではなく、秀丸ファイラーを使っているのですが、よく使うフォルダのショートカット登録も、全マシン共通になるので、設定のバックアップ・復元だけですみます。

ちなみに、メインマシンあるいはサブマシンが壊れた場合には、前日の終わりにDドライブにバックアップしてあるもう1台のデータが入ったフォルダをTドライブあるいはYドライブに割り当てるだけで、前日終了時の状態に戻すことができます。どうしても今日のデータが必要なら、コンピューターを開いてデータ用ディスクを取り出し、生きているほうのマシンにつなげば取り出すことができます。なんだかんだで30分もあればできるでしょう。

|

« 仕事用マシンの入れ替え――旧メインマシンを新サブマシンに移行 | トップページ | ノートパソコンの買い換え »

PC-その他周辺のもろもろ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 仕事用マシンの入れ替え――旧メインマシンを新サブマシンに移行 | トップページ | ノートパソコンの買い換え »