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2019年1月

2019年1月31日 (木)

アルク『翻訳事典2019-2020』

毎年出ているアルクの『翻訳事典』、最新版が本日発売になりました。

私も記事をひとつ書いています。内容紹介の

3.機械翻訳と人間翻訳者
旬の話題である機械翻訳について、翻訳者の立場に立って識者が解説します。他誌にはない必読記事。

というところ。3パートあるうち、最後が私です。といっても、特に新しいことを書いているわけではなく、このブログや翻訳フォーラムシンポジウムなどでいつも言っていることをまとめ、機械翻訳+ポストエディットとの関係を指摘しただけとも言えるのですが。

私の前では、機械翻訳の出力文にはどういう問題があるのかを、Sakinoさんが具体的に指摘してくれています。こちらは、ほとんどの方にとって初見になるのではないかと思います。

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2019年1月28日 (月)

日本語の文末表現

だいぶ前の本で、編集さんからの提案とか相談とかをチェックするゲラ前の処理をしたときのことです。

余談ながら、提出した訳稿からゲラまでの処理は、編集さんによっていろいろなパターンがあります。この編集さんのように、大きな疑問をつぶしてからゲラにする人もいます。出した原稿がそのままゲラになって返ってくることもあります。ついでに言えば、出した原稿があっちもこっちも訳者としては不本意な形に変えられて返ってくるケースもあります。

本が厚くなりすぎそうなんで、少しでも行数を減らしたいとのことで、このときはあちこち削る提案が一杯入っていて、そのせいで思いのほか時間がかかったりしたんですが、それはまあ、いいんです。なにかしようとすれば時間がかかるのは当然ですから。

ただ、削られたり簡略化されたりするのは、文末が多いんですよね。

でも、日本語の文末って、トーンとかニュアンスとか、ほかの文との関係とか、時間的なこととか、いろんな意味(テンス、アスペクト、ムードなどと言われるもの)を担う大事な部分です。だから、私は、ほかをなるべく切り詰めた上で、文末だけは文字数気にせず必要なものは盛りこむというのを基本にしています。

このときもあちこち文末を削る提案がいっぱいあったのですが、意図があってのことなので、ちょっとどうかと思っても、それなりに了承しました。したんですが、あとになって、これはまずかったかもと思いいたりました。

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2019年1月24日 (木)

ゲラ読みに使う道具

ゲラ読みは、基本、食卓でやってます。

■こんな感じ

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ゲラを置いている台は(↓)です。

ゲラのサイズは、自分でプリントアウトしたものならA4、送られてくるものはA4かもうちょっと大きなB4。上に写っているのはB4で、このサイズだと上端がちょっとはみ出てしまいますが、実用上、これで困ったことはありません。

ゲラを机に直接置くとどうしても前かがみになり、何日か続けて日がな一日ゲラ読みしていると、背中の上半分から肩がバリバリになります。このように向こう端を少し持ち上げてやると、それがすごく楽になります。

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2019年1月23日 (水)

翻訳者視点で機械翻訳を語る会

先日(1月14日)、「翻訳者視点で機械翻訳を語る会」なるものに参加してきました。

正直なところ、私には、無縁の話なのですが。機械翻訳+ポストエディット(MT+PE)に関わる必要のまったくない分野で仕事をするようになっていますし。そうなってからもしばらくは、自分と関係はないが業界の健全化をめざして情報を集め、翻訳会社などにできるかぎりの働きかけをするといったことをしていましたが、日本翻訳連盟の理事も退任し、そういう立場でもなくなったので。なので、もともと参加はしないつもりでいました。ですが、主催するコアメンバーから、できれば来てくれとの話があり、行くことになりました。

それはともかく。

かなりインパクトのある会になり、参加した人がいろいろな感想をネットに上げられています。

当日どういう話があったのかは上記を読んでいただくとして、思ったことをメモしておきたいと思います。かなりとっちらかった記事になりますが、あくまで雑感ということで読み流していただければ。

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