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2018年5月

2018年5月31日 (木)

翻訳フォーラムシンポジウム2018の矢印図――話の流れ、文脈について

先週日曜日に開催した翻訳フォーラムシンポジウム&大オフ2018、いろいろな方がブログなどにレポートを書いてくださっています。ありがとうございます。

全体的なまとめとしては、屋根裏通信「翻訳フォーラム・シンポジウム2018 (1)」に始まる一連の記事を読んでいただくのがいいかなと思います。Sayoさんのまとめはいつも秀逸です。ライターとしてお金もらって仕事ができると思うほどに。

さて、私の発表関係では「矢印を使った説明がよかった」という評価をあちこちでいただいています。

というわけで、その部分のスライドを何枚か、ブログでも紹介しておきましょう。

■ぶちぶち訳(私の例でいうところの試訳0)

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1文単位で原文と訳文を見比べるとそれなりに訳せている。どれもまちがってはいない。いや、正しいと言っていい。でも、全体としてはなにが言いたいのかよくわからない。そういうときは、だいたい、こんなイメージになっているんだと思います。原文に存在する文と文の関係(←昔から「文脈」と言ってきたもの。今回のシンポジウムで出た「結束性」もその一部)が訳文に反映されていないため、流れがおかしくなっているわけです。本筋と付加情報を切り分ける標識もなかったり正しく機能していなかったりすることが多く、それも混乱を助長する要因でしょう。

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2018年5月30日 (水)

翻訳フォーラムシンポジウム&大オフ2018

先週日曜日は、このところ毎年恒例になっている翻訳フォーラムシンポジウム&大オフ。参加されたみなさま、ありがとうございました&お疲れさまでした。

今回は、海野さんご夫妻に、できたてほやほや、発売直前の『ビジネス技術実用英語大辞典(うんのさんの辞書)Ver.6』を会場特価で販売していただくなんていうこともありました。我々としては2冊目としてイチオシ辞書の新版なわけですが、それなりの値段なので(辞書は作るの大変ですからね~)、さて、どれだけ売れるだろうかと心配しないでもなかったのですが、どうやら、持参された分はほぼすべて売れたようです。よかった~。買った方々、活用してくださいね。

■私の戦利品

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今回のテーマは「つなぐか切るか」。私は、いま訳している書籍から、自動運転でさらっと訳しかけたら「ん? こりゃまずそうだ」と思い、いろいろな訳し方をざざっと検討して一次訳を作った例を紹介しました。

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2018年5月24日 (木)

『スタートアップ・ウェイ 予測不可能な世界で成長し続けるマネジメント』

今日、新刊が発売になりました。『スタートアップ・ウェイ 予測不可能な世界で成長し続けるマネジメント』(日経BP社)という本で、2012年に日本語版が出た『リーン・スタートアップ』の応用編といった感じのものです。著者は、当然ながら前作と同じくエリック・リースさん。

前作は起業系の人々に評判となっているようで、じわりじわりと売れ続けています。リーン・スタートアップという考え方の実効性があちこちで実証されているからでしょう。その教科書的な位置付けになっているようです。

本作は、前作で確立した新規事業の立ち上げ方を大企業などにも応用するにはどうすればいいのか、といった内容になっています。前作も役に立ちそうだなぁと思いながら訳出していましたが、本作も負けず劣らず役に立ちそうな内容になっています。

この『スタートアップ・ウェイ』を題材に、先週、読書会が開かれました。発売前の本で読書会?本が手に入らないのにどうするの? と思われるかもしれませんが、班に分かれて1章ずつ読み、内容をまとめてプレゼン、自分が読んだ章以外はプレゼンで概要をつかむという形でした。全体を軽く把握できるし一部は深く読める。これで興味が持てれば本を買って全体を読み込めばいい。そういう感じになるわけです。

読書会の様子は、担当編集さんがCOMECOというところにまとめてくださっています(↓)。

『スタートアップ・ウェイ』読書会

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2018年5月 9日 (水)

翻訳メモリー環境を利用している側からの考察について

ローカリゼーションおよび翻訳メモリ環境における翻訳者の役割」なる記事がタウ・トランスレーションという会社のコラムにありました。

このように、一対一対応の仕組み、再利用性という、翻訳メモリの優れた効率性に寄与している特徴そのものが同時に問題の原因ともなっていると考えることができる。

など、私としては、ブログなどで再三訴えてきたことが、ようやく、翻訳メモリーを使っている人からも出てきたかって感じです。いままでは、いつも、「そんなことはない。やり方次第であり、気をつければ大丈夫」という反応ばかりでしたから。

そういう意味で、ああ、ようやくここまで来たか、と感慨深いものがあります。

ただ、踏み込みが足りないなぁ、もう一歩踏みこんでほしかったなとも思ってしまいました。翻訳メモリー上であれこれやっているかぎり、そのもう一歩先に気づくのは難しいだろうと思うので、ここどまりになるのはしかたないのかな、とも思いつつ(だから、力をつけたければ翻訳メモリーは使うな、と言うわけですが)。でもだからこそ、もう一歩踏みこんでほしいところなのですが……って、話が堂々巡りになってますね(^^;)

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