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2014年8月

2014年8月18日 (月)

『沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか』

だいぶ前のことになってしまいましたが、今年の頭からかかっていた本が6月18日に発行されました。スティーブ・ジョブズ亡きあとのアップルを追ったノンフィクションで、題名から推測されるように、本書が予想する未来は決して明るいものではありません。その結果、アップルの現CEOティム・クックが珍しく不快感を表したとか(普通なら黙殺する)、米国アマゾンのカスタマーレビューで評価がまっぷたつに分かれているとか、いろいろな意味で話題になっている書でもあります。

著者が来日して行われたイベントで、著者、解説者、訳者が並んで写真を撮るという実はけっこう珍しい事態が起きたので、その写真もアップしておきます。写真を撮ってくださったのは菊池美範さん。マニアックなカメラだったので、写真がお好きな方なのではないかと思います。

■左から訳者、著者、解説者

20140716_

では、恒例の裏話、行きましょうか。今回は珍しいパターンで仕事が進んだので、裏話がたくさんあります。

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2014年8月12日 (火)

仕事にも「枠組み」がある

翻訳をする場合、私は「枠組み」が大事だと考えています。

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枠組みは、翻訳作業だけでなく仕事についてもあると思います。一つひとつの案件で、「なにが目的で、なにをどうすべきなのか」が異なるのです。

こんなことを書こうと思ったのは、とあるSNSで、以下のような要旨の質問を見かけたからです。

登録会社から「緊急対応案件」ということで相談があった。トライアルを通過すれば、本発注にもなるしトライアル分の支払いもされるとのこと。

「できるだけ早く出してくれ」と朝に言われたが、いろいろと予定があってトライアルを提出したのは夜。最終的に受注にいたらず、仕事は先に提出した人のところへ行ったらしい。

このような経緯でトライアルに対するフィードバックが欲しいと申し入れるのは失礼にあたるだろうか。自分としては、今後の参考にフィードバックが欲しいと思う。また、トライアルの依頼をして、その後何もないのもおかしな話なのではないか。

SNSにも書いたのですが……このトライアルについては、目的に照らして十分なフィードバックがすでに返ってきていると私は思います。さらに、「トライアルの依頼をして、その後何もないのもおかしな話なのではないか」とフィードバックを求めれば、「そんなことが言えた義理じゃないだろ」と思われても文句は言えない経緯なのではないかとも思います。

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