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2013年2月

2013年2月27日 (水)

分納や部分翻訳について

産業系では分納を求められることが珍しくありません。このごろは納期が厳しくなっているため、翻訳と平行して後工程を進めたいと翻訳会社が考えることも多く、増える傾向にあると言えるでしょう。概要を早く知りたいからExecutive Summaryだけ先にちょうだいと言われることもあります。書籍でも、どうしてもこの時期に出さなければならないなどの場合に分納せざるをえなくなる場合があります(『スティーブ・ジョブズ』の場合もそうでした)。

産業系の場合、部分翻訳を求められる場合もあります。こことここだけ訳してとマーキングされた原稿が届いたりするわけです。前後処理で翻訳メモリーを使うのか、文単位でまだらにマーキングされていたりします。

こういう要望にはそれなりの理由もあったりはするのですが、翻訳をする人間からすればなんともむちゃな要求だったりします。「機械翻訳に関する天動説と地動説、そして解釈学的循環」に書いたように、解釈という作業は(実は表現側の作業も)循環的であり、ある部分だけを取りだすことが不可能だからです。

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翻訳百景ミニイベント

明日の2月28日、翻訳百景ミニイベントに登壇します。

翻訳百景 第6回ミニイベントの概要

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2013年2月14日 (木)

『アップル 驚異のエクスペリエンス ―顧客を大ファンに変える「アップルストア」の法則』

先月末の1月24日、日経BPさんから表記の『アップル 驚異のエクスペリエンス ―顧客を大ファンに変える「アップルストア」の法則』が刊行されました。

著者はカーマイン・ガロ。『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』、『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則』に続く驚異シリーズ3弾目です。

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2013年2月13日 (水)

自分の翻訳の市場価値

自分の翻訳、市場価値はどれほどだと考えていますか?

あまりに漠然としているので、もう少し具体的にしましょうか。

いま、翻訳会社への売値が英日15円/wordだったとしましょう。その翻訳の「市場価値」はいくらでしょう?

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2013年2月12日 (火)

収入を目標に展開したら……

先日、ツイッターで関根マイクさんが(↓)のようなツイートをされました。

僕はずっと前に客単価を上げて、払える客だけを相手にする決断を下しました。体を壊さずに長く活動していくにはそれしかないと悟ったからです。ツールで作業効率化といっても、この仕事で大量生産は無理。だから戦略もなく低レートで淡々と翻訳してる人をみると大丈夫かなあと思います。

マイクさんはこういう破壊力抜群のツイートをすることがときどきあります。このときも、通翻クラスターで意見が飛び交ういい意味で大騒ぎになりました。

詳しくはツイートまとめ(↓)を読んでいただくとして……

このブログ記事では、収入を目標に展開するとしたらツールや展開方法などをどう考えるべきなのか、検討してみたいと思います。

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