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2012年2月17日 (金)

スティーブ・ジョブズ翻訳の裏側@JAT月例セミナー

今週土曜日というか、明日、『スティーブ・ジョブズ』(講談社)の翻訳にまつわる裏話をJATの月例セミナーで話す予定になっています。

出版翻訳:スティーブ・ジョブズ翻訳の裏側

午後2時から5時、場所は渋谷です。JATさんの会員でなくても参加費1000円がかかるだけで聞くことができます。

事前申し込みは不要ですが、万が一、会場がいっぱいになってしまうと入場を断ることもあるようなので、聞きに来られる方は早めの到着が吉だと思われます。一応、いつもより大きな部屋を取ってあるような話を実行委員の方から伺ってはいます。この話だけのためにそんなにたくさん人が集まるのかって気もしますし、大阪であったJTF関西セミナーの様子などを見ると、100人くらいの会場なら満員もあるかもしれないとも思いますし、どうなるのかなんともわかりませんね。

内容は、JTF関西セミナーの拡張版です。しゃべる時間がJTF関西セミナーは60分でしたが、JATさんは90分と長くなりますから。

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コメント

井口さま 昨日は興味深いお話をありがとうございました。
グラフは思わず数字をメモしてしまいました。
個人的には『スティーブ・ジョブス』の翻訳は実力的にも実績的にも井口さんしかいないと思っていましたので、売り込みの話には「井口さんレベルの方でも…」と驚きました。また、スティーブ・ジョブスの翻訳をしながら直受けの仕事も受けていた話にも驚きました。

会場ではうまく言えなかったのですが、訳文の文体がほんとうに素晴らしいと思います。IT用語を完璧におさえているけど「??」な感じにならず、けっこう口語的な部分もあるけれど気品があって・・・ノンフィクションの翻訳文体として新たな次元を切り開いたと思います。翻訳業界の偉大なリーダーとして、これからも仰ぎ見てまいります!

投稿: 成田です | 2012年2月19日 (日) 13時11分

成田さん、

コメント、ありがとうございます。そうなんです、文体は、成田さんが書かれたとおりのイメージを狙ったものなんです。よかったぁ~。それなりに成功したということですね。

でも、まだまだなんですよね。自分でもわかっている穴もけっこうありますし、自分にはわかっていない穴はもっとたくさんあるはずです。まあ、先は長いとあせらずに進むしかないんだとは思いますが。

投稿: Buckeye | 2012年2月20日 (月) 14時52分

井口さんに捧げよう(?)と思って書いた拙稿、
「Jobsの本」と「Jobの本」先ほどアップされました。

アドレス(URL)をクリックするとでてきます。

最下段からなんなりのコメントをいただければ幸いです。

投稿: 浜地道雄 | 2012年4月 9日 (月) 22時31分

浜地道雄さん、

読ませていただきました。英語関係は聖書とかキリスト教とかに絡む表現が多いですよね。さりげなく引っかけてあったりすると、もともとが日本育ちの技術系という私にとっては気づきにくくて苦しい部分だったりもします。

翻訳という面では、そういう引っかけてある部分をどこまで取りあげるのかも悩ましい問題です。著者が意図して引っかけた場合、そこには意味があるのでなんとかわかるように訳出したいところです。でも、ごちゃごちゃ説明すると読みにくくなり、読者が内容に集中しにくくなります。

あと、日本語はごく普通に使っている表現に仏教系から来ている言葉がたくさんあって、英日ではそのあたりで行き詰まることもよくあります。気をつけないと意図しないというか意図したくない連関が生まれてしまうので。

投稿: Buckeye | 2012年4月10日 (火) 09時33分

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