ソフトウェアインストール方法やデータ保存場所の工夫
そうそう、メインマシンのHDD換装で思い出したのですが、ソフトウェアのインストール方法やデータの保存場所についても多少の工夫をしています。
■インストール関連の工夫
市販のアプリケーションは普通にインストールするしかないのですが、フリーウェア・シェアウェアなどでレジストリを書き換えないものは、ファイルをコピーするだけですみます。なので、そういう小ツールはひとまとめにしておきます。つまり、どこかのフォルダの下に、それぞれのツールのフォルダがあるようにしておくわけです。で、根っこのフォルダごとコピーすればそれでOKというわけです。JammingやDDWinもそれですむので、辞書グループなどの設定ファイルごとコピーしてしまえば、改めて設定し直す手間が省けます。
あと、秀丸など、設定をファイルに書きだせるものは書きだしてまとめておきます。
私の場合、MS Officeなどいちいち設定しなおさなければならないソフトウェアはあまり使い込まないようにしています。使い込まないなら設定もほとんどデフォルトでいいので、マシンを換えたりこうしてインストールをやり直したりするとき、簡単にもすみますし、いままでと設定が違っていて問題がおきるといったこともありません。
■バックアップを考えてデータはひとまとめに
まず、データがあちこちに散っているとバックアップが大変です。バックアップソフトを使えばそれなりですが、それでも設定が大変。というわけで、私の場合、バックアップすべきデータはひとつのフォルダにまとめてあります。具体的には、「D:\BackUped」というフォルダです。このフォルダひとつをほかのマシンにコピーすれば、それでデータのバックアップは終了します。
ちなみに、このフォルダの隣には「D:\OtherComps」というフォルダがあり、その下に、「他のマシンの名前\BackUped」という形で他のマシンのデータがまとまってはいっています。ふだん使っているのは、翻訳作業をおこなう「translation」と通信に使う「communication7」なので、それぞれが以下のようになっているわけです。
●translation側
D:\BackUped
D:\OtherComps\communication7\BackUped
●communication7側
D:\BackUped
D:\OtherComps\translation\BackUped
毎日、最後に2台のデータを同期しておけば、どちらか1台が壊れても、少なくとも前日最後のデータをもとに作業が続けられます。
今回のようにマシンを入れ替える場合も、このフォルダさえコピーしてやれば、データが全部移ります。
■ドライブ構成やフォルダ構成の工夫
複数台のマシンを使うとき、ドライブ構成やフォルダ構成が違うとやりにくいものです。「あのファイル」と思ったとき、どこをどうクリックすべきか、マシンによって違ったのでは一瞬迷いますからね。また、秀丸マクロのフォルダなど、マシンごとに場所が違っているといちいち直さなければならなくて大変です。
ですから、私の場合、どのマシンもすべて、基本的に同じドライブ構成、同じフォルダ構成に「見える」ようにしています。
前述のようにデータはDドライブにまとめて置いてあるのですが、よく使うフォルダをマシン起動時にバッチファイルでドライブに割り当ててしまうのです。
その結果、どのマシンでも、以下のようなドライブ構成になります。
Pドライブ……プログラミング関係のあれこれ
Tドライブ……翻訳関係のデータ
Yドライブ……メールやダウンロードしたソフトウェアなど、インターネット関係のデータ
PドライブとTドライブはそれぞれ内容の頭文字から。YドライブはP、Tよりも下にしたかったので後ろのほうの文字を適当に割り当てていまにいたっているものです。
このほか、辞書データはすべてXドライブにはいっています(こちらは基本的にパーティションを切ってシステム的に割り当てている)
割り当ては、(↓)のような指示を書いたバッチファイルをスタートアップフォルダにいれておくだけ。
subst t: d:\BackUped\trs
これで、「d:\BackUped\trs」というフォルダがTドライブになります。
さらに、翻訳作業をおこなうマシンのYドライブはネットワークドライブとして通信マシンのYドライブを参照。逆に、通信マシン側のPドライブとTドライブは翻訳作業をおこなうマシンのドライブをネットワークドライブとして参照。これで、どちらのマシンでなにをしても、必ず同じデータが読み書きされることになります。
ノートパソコンは、2台のデスクトップの両方ともデータを「OtherComps」フォルダにいれ、PドライブもTドライブもYドライブも、すべて、バッチファイルで割り当てています。
こういう形にしてあるので、SimplyTermsで用語集をまとめたプロジェクトファイルなども参照先が狂うことなく、他のマシンにコピーして使えるわけです。
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