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2011年9月29日 (木)

『逆引き頭引き日本語辞典』

(9月30日追記。この辞書、別のところから新しく出ているようです。追加で記事を書きますので少々お待ちを。昨日の段階で買ってしまわれた方がおられたらすみませんm(._.)m)

昨日のエントリーで紹介した類語辞典などで核となる言葉を選んだあとなど、ときどきお世話になるのがこの『逆引き頭引き日本語辞典』。

副題は「名詞と動詞で引く17万文例」。名詞を引くと、その名詞と組みあわせて使われる動詞がずらっと並んでいる。逆に動詞を引くと、その動詞と組みあわせて使われる名詞がずらっと並んでいる。それだけと言えばそれだけの辞典です。

でも、これが意外に便利というか、ないと困ることがあります。

類語辞典なんかのお世話になるときというのは、要するに、自分の頭から出てくる言葉だけではダメというときです。核となる言葉さえうまく出てこないこともあるし、核となる言葉をなにがしかの方法でみつけてもその言葉をどう使えばいいのか、イマイチしっくりくるものを思いつかないなんてことがよくあります。自分の言葉で書くなら使わないような言葉を使わなければならないからです。山岡さんがよく言われていた、「自分の言葉で書くなら簡単。翻訳は原文があって使う言葉が制限される分、難しい」というやつですね。

というわけで、日本語コロケーションで迷ったら、とりあえずこの辞書を引いてみるわけです。それで解決する場合とない場合がありますが……辞書ですから、解決する場合があれば買いだと思います。

ちなみに使い方は簡単。名詞も動詞もごっちゃであいうえお順に並べられているので、国語辞典を引く感覚で使えます。

適用範囲としては、昨日の類語辞典よりさらに一段、書籍寄りというところでしょうか。書籍のときにはけっこう使っています(今回、山ごもりにも持ってきています)。産業系でもマーケティング資料などではたまに引くことがあります。思いっきり技術的な文書だとまず使いません。技術的な文書というのは日本語コロケーションの組み合わせが少ないというか、あまり多彩でないというのが理由のひとつ。もうひとつ、そういう系統の言葉はあまり収録されていないので引いてもヒットしないことも多いと感じます。

あ~あ、それにしても、この辞書、そのうちエントリーを書こう、書こうと思っているうちに絶版になってしまいました(って、それで何年もずるずるのばした私が悪いんですが)。興味のある方は古本でならまだ買えるいまのうちにどうぞ。

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