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2011年9月

2011年9月29日 (木)

『逆引き頭引き日本語辞典』

(9月30日追記。この辞書、別のところから新しく出ているようです。追加で記事を書きますので少々お待ちを。昨日の段階で買ってしまわれた方がおられたらすみませんm(._.)m)

昨日のエントリーで紹介した類語辞典などで核となる言葉を選んだあとなど、ときどきお世話になるのがこの『逆引き頭引き日本語辞典』。

副題は「名詞と動詞で引く17万文例」。名詞を引くと、その名詞と組みあわせて使われる動詞がずらっと並んでいる。逆に動詞を引くと、その動詞と組みあわせて使われる名詞がずらっと並んでいる。それだけと言えばそれだけの辞典です。

でも、これが意外に便利というか、ないと困ることがあります。

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2011年9月28日 (水)

中国と重要情報の漏洩と翻訳

中国国内のネットワークに大事な電子データを流すと情報漏洩の危険があるとの報道があったようです。

「中国の電子スパイに自衛策 米、出張者ら端末廃棄も」

元は27日付けの米ワシントン・ポスト紙のようです(いまめちゃくちゃ忙しいので元記事まで探していませんm(._.)m)。

要旨としては(↓)という感じ(日本の新聞はすぐにリンク切れを起こすので……)。

中国の政府や企業が個人のパソコンや携帯電話などからデータを盗む「サイバースパイ活動」を展開している。あらゆるネットワークは中国政府が管理しているため、情報を読み取るのは「非常に容易」と専門家も指摘する。データはUSBメモリーで持ってゆき、インターネットに接続していないパソコンでのみ使用するなどが自衛策として考えられる。

つまり、中国国内のネットに漏れちゃ困る情報を流してはいけない、と。

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「類語.jp」の類語辞典

夏前、メインマシンのHDDを換装するついでにアプリケーションもいくつか最新のものに差しかえました。そのひとつがこの類語辞典。

メインの類語辞典として、いままで、ジャングルのデジタル類語を使ってきました。(↓)のもうちょっと前の版です。

今回は、「類語.jp」の類語辞典。といっても、実はジャングルのデジタル類語と同じものです。インターフェースなどもまったく一緒。

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2011年9月27日 (火)

コラージュ(追記)

日記的なネタは基本的に書かないことにしているのですが……あまりにおもしろかったので。

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2011年9月26日 (月)

『スティーブジョブズⅠ・Ⅱ』

しばらく前に「やりたい」とブログ記事を書いた『iSteve』、実はやれることになり、いま、必死になって翻訳を進めています。「やれることになりましたぁ」と書きたいのはやまやまだったのですが、この本についてはなんだかいろいろとうるさい話が多いらしく、誰が翻訳するのかもしばらくは伏せるから言ってくれるなと講談社さんに頼まれまして。

翻訳者についてはようやく解禁になったようです(というわけでこの記事を書いています)。講談社さんのページに私の名前が載った書影がでましたし、ネット上でもぽつぽつ翻訳者が私という情報が出始めています。

アマゾンでも予約が始まりました。

わたしにとって初の上下巻。合わせて4000円でお釣りが来るというのは破格値だと思います。厚みからして上下5000円じゃ足らないと踏んでいたのですが(編集さんからも「それが当たり前の厚さです」と言われました)。講談社さんとしてはいろいろがんばっての値付けということのようです。

スティーブ・ジョブズというのはいろいろな意味で時の人なわけですが、やはりすごく注目されているようです。予約開始とほぼ同時で上下巻ともにアマゾンのベスト10入り。

それにしても……ふつう、日本語版はゲラ修正もおわり、あとは印刷・製本とどうまちがってもまず遅れることがない段階まで作業が進んだ時点で発売日が決まり、予約も始まるものなのですが……この本については世界同時発売(20カ国前後のようです)ということもあり、まだ翻訳さえも最後まで行っていない段階で予約が始まったわけです。発売日は11月21日です。

遅れるなよ、こけるなよってことですね、これは(^^;)

翻訳自体はもう何日かで一通り終わります。といっても、ふつうにやったのではまにあわないと1週間くらい前からひとりで山ごもりをして仕事ばかりしています。こんなめちゃくちゃ、独立以来わずかに2度目です。

って、このレベルのめちゃくちゃを経験ずみっていうのが我ながら信じられませんが。ちなみに前回は、嫁さんに子どもたちを連れて実家に帰ってもらいました(^^;) 私はもともと、子育ての時間的やりくりを家庭内でつけられるようにって、会社員を辞めてフリーランスになったわけで、フリーの仕事が忙しくなりすぎていろいろな負担を全部嫁さん側に押しつけるのは本末転倒なんですが。今回は案件が案件なので、非常事態として認めてもらいました。

というわけで、現在、こんなんなってます。

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2011年9月15日 (木)

外部業者の翻訳ミス?

少し前のニュースですが、外部業者の翻訳ミスが原因で、大学が学部新設を2年間ほどできなくなり、事業継続にも危険信号がともったという話があったようです。

「外部業者の翻訳ミス」 聖トマス大虚偽申請問題

聖トマス大(兵庫県尼崎市)が文部科学省に提出した学部新設の申請書類に虚偽があったとして、2014年度まで申請を認めない処分を受けた学校法人英知学院は30日、大学で記者会見し「英文の申請書類の翻訳を外部業者に依頼したが、ミスをチェックしきれなかった」と説明した。

これに先立つ報道(学部新設で兵庫の聖トマス大が虚偽申請 文科省が2年間新学部不認可)では、「学長の職歴が異なっていたり、外国人の教員予定者5人の学歴も、実態が確認できない海外の大学で取得したとする“学位”を記載していた」ことが問題とされています。

いろんな意味でさもありなんと思ってしまうのがなんとも……

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2011年9月14日 (水)

ソフトウェアインストール方法やデータ保存場所の工夫

そうそう、メインマシンのHDD換装で思い出したのですが、ソフトウェアのインストール方法やデータの保存場所についても多少の工夫をしています。

■インストール関連の工夫

市販のアプリケーションは普通にインストールするしかないのですが、フリーウェア・シェアウェアなどでレジストリを書き換えないものは、ファイルをコピーするだけですみます。なので、そういう小ツールはひとまとめにしておきます。つまり、どこかのフォルダの下に、それぞれのツールのフォルダがあるようにしておくわけです。で、根っこのフォルダごとコピーすればそれでOKというわけです。JammingやDDWinもそれですむので、辞書グループなどの設定ファイルごとコピーしてしまえば、改めて設定し直す手間が省けます。

あと、秀丸など、設定をファイルに書きだせるものは書きだしてまとめておきます。

私の場合、MS Officeなどいちいち設定しなおさなければならないソフトウェアはあまり使い込まないようにしています。使い込まないなら設定もほとんどデフォルトでいいので、マシンを換えたりこうしてインストールをやり直したりするとき、簡単にもすみますし、いままでと設定が違っていて問題がおきるといったこともありません。

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2011年9月13日 (火)

メインマシンの大掃除

そうそう、HDD換装でメインマシンのケースを開けたりいろいろしたので、ついでに大掃除もしておきました。といっても、冷却フィンや冷却ファンにたまったほこりをエアで吹き飛ばしただけですが。

使ったエアダスターはこんなヤツ。

エアダスターとかダストブロワーとかという名前で売られています。基本的にはどれでもいいんじゃないかとは思いますが、液化ガスタイプではないほうがいろいろな意味で安心でしょう(液化ガスタイプは温度が高いところがあったりすると火がつく)。

基本的にはいつも空気が流れているの逆向きにシュッとやって、フィンに引っかかっているゴミを吹き飛ばすだけです。とうぜん、ほこりが大量に飛び散りますから、外でやりましょう(最低限、電源コードは抜くこと)。

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2011年9月10日 (土)

メインマシンのHDD換装

夏の初めに1週間くらいかけてメインマシンのHDDを換装しました。どうしても換装しなければならなかったわけではないのですが、

  • 細かいところで気になる点がいくつかあったこと(最終的に問題は出ていないけど、なにかの拍子にエラーが出るアプリケーションがあるとか)
  • 春先に通信マシンをXPマシン→テスト用Windows 7マシンにしたのに伴い、そちらのXPで使っていたオフィスをメインマシン側で使いたい(メインはOffice 2kだった)
  • 新常用漢字対応のATOKに入れ替えたい
  • マウスのドライバを換えようか……

など、それなりにアンインストールにインストールとごちゃごちゃしなければならず、そういうことをするとWindowsの機嫌が悪くなったりしがちなので、いっそ、クリーンインストールしてしまえと思ったわけです。

問題は、けっこうな時間がかかること。しかも、ここのところめちゃくちゃ忙しくて仕事しなくていい日なんてない。というわけで、HDDを1台新調し、昼間は古いHDDで仕事をして、仕事が終わったら新しいHDDにつなぎ替えて各種インストール作業を進めるというパターンで作業を進めました。HDDって機械的な部品であり、パソコンで一番壊れやすいと言われていますから、まあ、適当なところで換えておくのが吉だろうとも思いますし。

■マシンの外にHDDを置いてつないだところ

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2011年9月 8日 (木)

翻訳スタイルの修正に応じるか否か

兼業翻訳者の迂闊な日常」の「手作りの無形商品」というエントリーに、訳文を納品したあと、スタイルの修正を求められたときの話が載っています。いろいろと文句を言う人も多いらしいしその気持ちはわかるが、自分は要望を飲みたい、それがその場合の「よい訳文」だからというような話です。

職人の自負を持って仕事をしているが、だからこそまず要望を飲みたいのだ。

そうですね、私もそう思います。ですから、後工程でこんな風に直したから今後の参考にと原稿が送られてきたり、一部を直したから残りをそういう感じで直して欲しいという話に対して怒ることはありません。

けっこう怒っちゃう人がいるらしいのですが、そのほうが私にとっては驚きだったりします。

「手作りの無形商品」にある「だからこそまず要望を飲みたいのだ」はホント、同感です。語尾が「飲むのだ」ではなく「飲みたいのだ」であるところも含めて。

つまり、飲む場合と飲まない場合があるということです。

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2011年9月 3日 (土)

翻訳者は新しい表現を作ってはならない

「翻訳 ブログ」の「翻訳会社キーワードの挑戦」に「翻訳者は翻訳をしてはいけない」とありました。

ではどうやって翻訳するかというと、日本語の原文のキーワードをもとにして徹底的に公開されている英語の文書を調べ上げ、正しい訳文をコピペ、コピペ。なぜ僕が翻訳しないかというと、僕は単なる翻訳者なのでどの専門分野についてもずぶの素人、英語で各国の教育を受けた各専門分野の技術者、専門家が書いた英文の方が僕の書く素人の英語より正しいに決まっているからです。

言いたいことはわからないでもないですが……ソコが翻訳なの?と思わず突っこんでしまいました。

過去、このブログでも何度か書いていますが、翻訳というのは、下記3つのバランスをとることが大事であり、そのためにはこの3段階をぐるぐると循環するようにくり返す必要があります。

  • 内容を追って読む作業
  • 原文と訳文の過不足等をチェックしつつ読む作業
  • 訳文を訳文だけで読んだ場合の文章としての完成度をチェックする作業

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2011年9月 2日 (金)

山岡洋一さんのお通夜・告別式

先日急逝されてしまった山岡さんのお通夜と告別式に行ってきました。

お通夜があった8月26日は大雨で、電車のダイヤが乱れまくりとなったほか、駅からのタクシーもすごく長い行列があったりして、結局、現地到着はお通夜がそろそろ終わろうかという時間になってしまいました。お通夜や告別式のお手伝いをされていたダイヤモンド社の編集さんが「山岡さん、なにをそんなに怒ってんだよって感じの雨ですね」と言われていましたが、本当にそんな感じの大雨でした。

部屋のすぐ外には、70冊近い山岡さんの訳書などがずらりと並んでいました。(お通夜や告別式がおこなわれたお部屋は写真を撮るのがはばかられたので、部屋の外の写真しかありません)

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