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2011年8月

2011年8月25日 (木)

スティーブ・ジョブズ、アップルCEOを辞任

日記的なことは基本的に書かないのですが……ジョブズ関連の書籍を何冊もやってきたこともあり、この件は例外ということで。

しばらく前から病気療養していたり、もう人前に出てこないのではないかとささやかれたり(で、6月のWWDCに出てきたのでみんなびっくりしたわけですが)していたジョブズ氏ですが、ついにアップルCEOを辞任することになったようです。病状が思わしくないのか、それとも、長引く療養に、元気があるうちに引き継ぎ、スムーズに世代交代をしようということなのか。

とりあえず、今後は取締役会会長という肩書きになるとのこと。また、後任は、ジョブズが療養中、CEOを代行していたティム・クックとのこと。大方の予想どおりでスムーズな交代と言えるでしょう。

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2011年8月22日 (月)

『アインシュタイン その生涯と宇宙』と機械翻訳とモラルハザード

『アインシュタイン その生涯と宇宙』下巻が機械翻訳ですごいことになっている件、翻訳者仲間でもあちこちで話題になっています。その議論で気になったことを少し書いてみたいと思います。

ちなみに、出版関係者の意見については(↓)の一読をお勧めします。私程度の関わりでも知っているような話が大半ですが(知らなかったのは武田ランダムハウス・ジャパン固有の事情くらい)、おそらく、一般的にはあまり知られていない話であり、読んでおいて損はないと思います。

機械翻訳をそのまま出版?トンデモ本の裏にあるもの

意見は大別すると(↓)のように3種類でしょうか。

  1. ほらみろ、機械翻訳ソフトなんて使い物にならない
  2. 機械翻訳ソフトの問題点が浮き彫りになった事件で、機械翻訳ソフトを使うべきでないことが改めて示された。
  3. 機械翻訳ソフトのようなツールは使い方次第。今回の事件はモラルハザードが起こしたものであり、得失を理解してうまく使えばいいだけの話。今回の件で機械翻訳はダメとなってほしくない。

ちなみに私は2番の立場です。なので、その他の立場についてコメントしたいと思います。また、1番は横に置いておきましょう。そう思う人は機械翻訳ソフトに手を出さないでしょうし、3番の人が「機械翻訳ソフトなんて使い物にならない」と言われて考えを変えることもないと思いますから。

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2011年8月20日 (土)

【訃報】-山岡洋一さん

ビジネス系の出版翻訳で有名な山岡洋一さんが昨夜、心筋梗塞で急逝されたそうです。享年62歳。

私が知ったのは、つい先日、山岡さんの次の本が校了となったという編集者の方のツイッターでしたが、その後、山岡さんと関係が深い方々に連絡してみたところ、ご家族から連絡をうけたという方がおられました。とても残念なのですが、本当になくなってしまわれたようです。

実力派でテキトーな翻訳をきらい、このブログのカラムで紹介している『翻訳とは何か―職業としての翻訳』など、翻訳を支えているのは翻訳者だと舌鋒鋭く論を展開されるので、文章を読んでいるとどんな怖い人かと思うのですが、実際に会ってみると、はにかんだような笑い方が印象的で、むしろ人前にあまり出たがらない、そんな方でした。

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