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2011年6月

2011年6月29日 (水)

翻訳は何から学ぶべきか

プロになるまでは、翻訳学校など、勉強する場というか、教えてもらえる場がいろいろと用意されています。翻訳の仕方、こういう文はこういう風に訳すといったことが解説された本もたくさんあります。また、翻訳出版された書籍を使い、原著と訳本を見比べて勉強するという方法もあります。

いずれも有効な方法だと思います。同時に、上記の方法でゆけるのは途中までだとも。

先日来、とりあげてきた「翻訳方言」の問題があるのであれば、上記の方法で学べるのはすべて「翻訳方言」だからです。

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2011年6月23日 (木)

驚異のイノベーション―訳者献本分到着

スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則』の訳者献本分が到着しました。

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さっそく、外村さんの解説を読みました。解説部分は、最終的なゲラチェックとは別途に処理されたため、読めていなくて(よくあるパターンだと思います)。

実は、フェイスブックにこの本のページが作ってあり、そこから、表紙、目次、第1章の全部、解説の一部がPDFでダウンロードできるようになっています。「おお、解説が読める」と思ってわたしもダウンロードしたのですが、これがなんかいいところで切れているという……そんなわけで、献本分が到着したら解説が読みたいと思っていたのです。

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2011年6月15日 (水)

「~や」

え~、なんというか、翻訳を仕事にしている人間がこういうことを言ってはいけないのではないかという気がしていままで翻訳関係の仲間にもあまり話したことがないのですが……実は、翻訳本、苦手です。それなりに買うのですが、最後まで読めずに放りだすことも珍しくないほどで……

カミングアウトしたのは、先日行われた翻訳フォーラム勉強会のときがはじめてだろうと思います。

どうしてこうなってしまったんでしょう。小学生時代は推理物のルパンやホームズ、ファンタジー系のナルニアあたりをくり返し読んでいたし、中学から高校にかけては、バローズの火星シリーズとか(地底シリーズとかもあったような???)、レンズマンのシリーズとか、必ず買って読んでいました。っていうか、あのころは、日本人作家というと文学全集みたいなものにはいってる人くらいしか知らず、そういう人の本はおもしろくないと、翻訳物のSFを中心に読んでいた記憶があります。

その後、いつどうなったのかはわからないのですが、少なくとも、ここ20年ほどは、翻訳物を読むのがかなりつらくなってしまいました。

例外として強烈に記憶しているのが『さゆり』(↓)です。

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2011年6月10日 (金)

翻訳に慣れた読者・慣れていない読者

先日来、どういう訳文をめざすべきかということに関して、いくつか記事を書いてきました(↓)。その関連で、「翻訳に慣れた読者・慣れていない読者」という問題について少し考えてみたいと思います。

関連エントリー

人間の適応力が高いからか日本語が柔軟だからなのかよくわかりませんが、おかしな翻訳も読み慣れるとなんとなくそんなものだと思うようになります。ローカリ系でよく言われるなんでも「提供」しちゃう文章とか「不正な操作」とかも最初は違和感がありますが、そういう文章をくり返し読んでいると、いつのまにか自分でも書くようになっていたりします。

だから、おかしな文章を読み書きするのは危険という話もあるのですが、今回は趣旨が違うので横においておきます。

言い換えると、普通の日本語としてはおかしな言い回しだけれど、翻訳の世界ではよく出てくるものがあり、翻訳の世界にどっぷり浸っているとそういう言い回しをおかしいと思わなくなるということです。

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2011年6月 4日 (土)

『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則』

昨年の夏に出た『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』の姉妹編、『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則』が6月30日に出版される予定となりました。

昨年はプレゼンテーションについてでしたが、今年はイノベーション。このふたつは車の両輪のようなものです。まず、いいアイデアやモノがなければなにごとも始まらないわけですが、同時に、まわりを説得できる力、訴える力がなければいいアイデアも宝の持ち腐れになるだけですから。というわけで、マック、ピクサー、iPod、iPhone、iMac、アップルストア、iPadと世界有数のイノベーションを実現し、コンピューター、映画、音楽、電話とさまざまな業界を一変させてきた人物を教師として、どうすればイノベーションが実現できるのかを具体的に解き明かそうというのが本書です。

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2011年6月 1日 (水)

アップルの新OSは「ライオン」

アップルの新しいOS、"Lion"の日本語表記は「ライオン」のようです。

「Apple、6月6日(月)の基調講演で次世代のソフトウェアを発表」

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