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2009年10月21日 (水)

『基礎日本語辞典』

この本、先日開催されたプロ翻訳者同士の勉強会で推奨された中に入っていたと聞いています。

私も2年ほど前に購入しました。よく使われる単語の意味と使い方、似た単語の意味範囲の差異などがかなり細かく記述されていますし、用例も豊富に載っています。単語という側面から文脈を理解する、文脈との関係で単語を理解するとはどういうことなのか、この本を読めばそれなりに理解できるはずだと思います。(「文脈理解」とは理解しにくいものなのだろうか?

『基礎日本語辞典』

1200ページを超える大部ですし、必ずしも全部が我々翻訳者の役に立つわけでもないとも思います。最初から順番に全部読もうとするより、ときどき、パラパラとめくっておもしろそうだと思ったところ(そのとき自分に問題意識がある項目)を読んでみるといった使い方のほうがいいでしょう。少なくとも、最初から全部を読もうとしたら、私は投げ出してしまうと思います。

この本のアチコチを読んでみれば、文脈との関係で単語を理解するとはどういうことなのかが理解できるはずだと思いますし、簡単な単語ほど翻訳が難しいということも理解してもらえるのではないかと思います。

高い本ですけど、買って損のない一冊でしょう。

  参考記事:デザインと翻訳

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