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2009年3月

2009年3月 5日 (木)

ひらがな・漢字・カタカナの連続

ひとつ前のエントリー、「長い訳文・短い訳文」に引き続き、「IT翻訳者の疑問」の2009/02/27のエントリー、『[Linguistic Reviewerの疑問]ひらがなの連続』で指摘されている点についてのエントリーです。

上記では(↓)のような指摘がされています。

  • ひらがなが何文字も続くと読みにくい
  • ひらがなが続くと「まとまり」として読むことが難しくなる

私もそう思います。ただし、それは「ひらがな」に限ったことではありません。カタカナが続いても同じことが言えるし、漢字が続いても同じことが言えます。

カタカナを使うことが多いIT系企業では、翻訳の仕様としてカタカナ表記の複合語は間に中黒を入れる、あるいは半角スペースを入れると決まっていることがよくあります。これはカタカナの連続による読みにくさを少しでも緩和しようという姿勢の表れでもあります(これはこれで、短いカタカナ語が連続すると読みにくくなるんですが)。漢字も、10個も20個も連ねて書かれるとどこからどこまでが「まとまり」であり、各「まとまり」がどのような関係になっているのか、一読したくらいでは分からなかったりします(一読どころか何回読みなおしても、あることに反対しているのか賛成しているのか分からないっていう面白い例がどこかで紹介されていたのですが、残念ながらどこだったか忘れて出てきません)。

日本語は単語の切れ目が分かりにくいのですが(単語単位に切れない部分が多いのが日本語だというべきでしょうね。膠着語とかいうらしいですし)、ひらがな・漢字・カタカナを適切に織りまぜて書くと、その欠点を消すことができます。それどころか、どこを見ても似たような形が並んでいる英語などに比べ、速読がしやすいなどのメリットが生まれたりします。

ひらがな・漢字・カタカナを「適切に」織りまぜれば、それぞれの比率がある程度の幅に落ちつくものです。そのため、「漢字の比率はxx~yy%とすべき」みたいなことを言う人もいます。私はこの数字も固定的なものではなく、文書の目的と対象読者によって変化するものだと考えています。そう考えてはいるのですが、割合を確認してみると参考になるとも思います。

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2009年3月 3日 (火)

長い訳文・短い訳文

「IT翻訳者の疑問」の2009/02/27のエントリー、『[Linguistic Reviewerの疑問]ひらがなの連続』ですっきりした英語を書くためのヒントを紹介する英文記事の翻訳がなんとも冗長という話が出ていました。

ここは興味深い例を探して紹介してくれることが多いブログなので、ときどき読みに行くようにしています。私がコメントを書くといつもどうにもおかしな方向に進むので、あちらでコメントを書くことはやめてしまいましたが。

原文

When you streamline your wording, your message becomes more powerful and clear. Calvin Sun looks at how eliminating just a few superfluous phrases can tighten up your writing and give it more punch.
Do you use too many words when you write? If so, you waste your time and your readers’ time. You also make your writing less effective and impressive. Below are 10 examples of wordiness, with recommendations on reducing it.

ウェブに出ている訳文

文章を簡素化することで、伝えたい内容をより明確かつ説得力のあるものにすることができる。本記事では、回りくどい表現を避けることで、文章をすっきりとさせ、読み手により強く訴えかけられるようにする方法を、実例を交えて紹介する。
あなたの書く文章は冗長なものとなってはいないだろうか?もしそうであれば、あなたは自らの時間と、読み手の時間を無駄にしてしまっていることになる。また、自らの文章を説得力に欠けた、印象の薄いものにしてしまっていることにもなる。以下に、冗長な文章と、その改善例を挙げているので、参考にしてほしい。

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