言語の運用能力???
今回は半分冗談みたいなエントリーなので、その程度のつもりで読んでくださいm(_ _)m
『近所が自転車盗まれたても、相当離れてるけどジュース置いたら逮捕w』
『モスバーガーのきれいな食い方教えれ』
友人のところで紹介されていて知ったものですが、いずれも2ちゃんねるのスレッドをまとめたものらしいです。いわゆる「釣り」であってわざとかもしれないなぁとは思いますが……なんともすさまじい破壊力。ヒトゴトとして読んでいる限りは、これはもう、大笑いしてお終いなんですが、なんというか、こっち方面に多少なりとも寄ってる人の原稿を訳した経験があったりもするので、こんな人の原稿にあたったらどうしようとか思うとちょっと背筋が寒くなったりも。
アレコレ内容を確認して、「つまり、要約すると~ということか?」と聞いたら、「そのとおり。そう、原稿に書いたつもりなんだが」と返ってきたことがあります(--;)
あと、ウェブなどに出ている翻訳文で意味内容を考えず作った訳文らしく、パーツというかキーワードとなる専門用語を順列組み合わせで並べて適当に「てにをは」を入れたらこんなのができるかなっていうものを見かけたりしますが、それなど、『近所が自転車盗まれたても、相当離れてるけどジュース置いたら逮捕w』のほうの#145、
「近所が」 「自転車」 「盗まれた」 「ても、」
「相当」 「離れてる」 「けど」 「ジュース」 「置いた」 「ら」 「逮捕」 「w」組み合わせ、トッピング自由
あたりと通じるものがありそうで、苦笑いになってしまったり。
翻訳者同士で議論がかみ合わないときって、本質的にこのスレッドと同じパターンに陥ってる気もするし……(--;)
そんなこんないろいろと考えていると、ここまでじゃないとは思うけど似たようなことをしているかもなど思わず自戒して笑えなくなってくる……っていうのは職業病でしょうか。
そういえば、品質管理を担当している人と話しをしていると、「見直してるとは思えない訳文に出会うことがある」と言われることがけっこうよくあります。それって、ホントに見直していないのか、このスレッドで話題になってる人たちのように説明が日本語になってないというか、説明すればするほど(直せば直すほど)ドツボにはまっていくタイプの人なのか、どっちなのでしょう。トライアルではそれなりのモノを出しているはずなので、見直していない可能性のほうが高いはずだとは思うのですが、それはそれで見直さずに納品できてしまう神経が信じられませんし。
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