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2008年8月

2008年8月27日 (水)

以上・以下

基準点を示し「~以上」「~以下」などと言うとき、基準となる点は入るのか入らないのか。

こう聞かれると、まず10人が10人、「『以上』『以下』は入る。入らないなら『超える』『未満』などを使う」と答えるだろう。昔、そう習ったと。私もそう習った記憶がある。

では、「それ以上でもそれ以下でもない」はどういう意味になるのか。「お前は人間以下だ」は? どちらも、基準点を含まないと考えないと話がおかしくなる。また、「予想以上のでき」と「予想を超えるでき」はどうか。このふたつには違いがあるのか、ないのか。

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2008年8月20日 (水)

『セカンドライフ 仮想コミュニティがビジネスを創りかえる』

新しい訳書が発売になります。

『セカンドライフ 仮想コミュニティがビジネスを創りかえる』

セカンドライフの開発や発展の歴史を追ってきたジャーナリスト、ワグナー・ジェームズ・アウが書いた本。原題が『The Making of Second Life』となっていることからわかるように、セカンドライフの「遊び方」や「ビジネス的な使い方」などではなく、その発展の歴史を紹介するものです。

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ネットワーク vs. ネットワーキング

「IT翻訳者の疑問」というブログの『[Linguistic Reviewerの疑問][カタカナ語]動名詞をそのままカタカナ表記するときのルール』というエントリーで以下の指摘があった。

marketingが「マーケティング」、recordingが「レコーディング」であるように、「ネットワークで結ぶ」という意味のnetworkingは「ネットワーキング」、「メッセージをやりとりする」という意味のmessagingは「メッセージング」と表記すべきだと思うのですが、networking=「ネットワーク」、 messaging=「メッセージ」と表記する人が時々います。組織名などの固有名詞の中の~ingでさえ、ingなしの表記にしたりする人もいるのですが、「ingはカタカナ表記に反映しない」という規則がどこかで定められているのでしょうか。動詞の原形が名詞としても使われる言葉の場合は、ingの部分を省いてしまうと元の名詞と区別がつかなくなってしまうのですが。

基本的にそのとおりだとは思うが、機械的に処理していいものではないとも思う。

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2008年8月15日 (金)

特別手記 産業翻訳者へ-わが脱サラ顛末記

イカロス出版『通訳・翻訳ジャーナル』1999年12月号p.34~37に掲載された記事です。

特別手記 産業翻訳者へ-わが脱サラ顛末記

■サラリーマンからフリー翻訳者へ
~予定していなかった転身~

◎長男の誕生、それが会社を辞めるきっかけに

2年ほど前、12年近く勤めた会社を退職し、技術・実務翻訳者として独立した。会社の同僚や先輩、友人たちも驚いていたが、一番驚いたのは、ある意味、自分自身だったと言える。大学を卒業して就職したときも、その後のサラリーマン生活でも、まさか自分が定年前に退社することがあるとは、まして、独立するなどとは思ったこともなかったからだ。

そんな、平々凡々のサラリーマン生活を定年まで続けるはずだった私が、30台後半で退社、独立することにした直接のきっかけは、長男の誕生である。夫婦とも組織勤めで、当時、嫁さんは勤務地が遠く、私は夜遅くまでの業務……これでは保育園の送り迎えもままならない。どちらかが組織勤めをやめるか、または、家の近くで残業もない会社に転職するか……いろいろと検討した結果、私が退社して翻訳者になることにしたわけである。

このように、私は、もともと翻訳者を目指していたわけでもないし、翻訳の勉強をしたこともない。だから、翻訳者となるための勉強のノウハウなどはよく分からない。この記事では、実際に仕事を始める段階から一人立ちするまでの私の経験やノウハウを紹介したい。

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