辞書-信じるはバカ、引かぬは大バカ
前にどこかの誰かから聞いた言葉。至言だと思う。
たかが辞書。信じるはバカ、引かぬは大バカ
ネットで調べると引用元として出てくるのが私と山岡さんくらいのようなので、私も山岡さんからお聞きしたのかもしれない。
翻訳業界ではそれなりに知られた格言らしいが、ネット検索してもあまり出てこないということはそれなりにしか知られていないのだろう。だから改めて紹介しておこう。
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前にどこかの誰かから聞いた言葉。至言だと思う。
たかが辞書。信じるはバカ、引かぬは大バカ
ネットで調べると引用元として出てくるのが私と山岡さんくらいのようなので、私も山岡さんからお聞きしたのかもしれない。
翻訳業界ではそれなりに知られた格言らしいが、ネット検索してもあまり出てこないということはそれなりにしか知られていないのだろう。だから改めて紹介しておこう。
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先日、コンタクトレンズをアキュビューに変えた。そのときもらった四つ折りパンフレットを何気なく見たとき、あれっと思ったのが、題名にも書いた次の1文。
UV吸収剤を配合したコンタクトレンズは、UV吸収サングラスの代わりにはなりません。
この日本語、厳しく見れば少しおかしいと思う。もちろん言いたいことは十分にわかる。でも、いじわるに読めばおかしい。(「原文は親切に読む。訳文はいじわるに読む。」)
アキュビューを作っているジョンソン・エンド・ジョンソンは外資系でもあるし、これはもしかすると翻訳? だとすれば、「誤訳とは?」で書いたように考えるなら、誤訳となる可能性がほんのわずかだがある訳文、かつ、1%かもしれないが、誤訳となる可能性を引き下げることができる訳文なのかもしれない。
たぶん、ウェブ上にも同じ文言があるはずだと思ったら、やはりあった(↓)。
http://acuvue.jnj.co.jp/product/1day/index.htm
これに対応するアメリカ、Johnson & Johnson Vision Care, Inc.のページを探してみた。以下のURLに、以下のように書いてあった。
http://www.acuvue.com/1day_acuvue.htm
**(**は、本文中の"UV-Blocking"を参照している) Helps protect against transmission of harmful UV radiation to the cornea and into the eye. WARNING: UV-absorbing contact lenses are NOT substitutes for protective UV-absorbing eyewear such as UV-absorbing goggles or sunglasses because they do not completely cover the eye and surrounding area. You should continue to use UV-absorbing eyewear as directed. NOTE: Long term exposure to UV radiation is one of the risk factors associated with cataracts. Exposure is based on a number of factors such as environmental conditions (altitude, geography, cloud cover) and personal factors (extent and nature of outdoor activities). UV-Blocking contact lenses help provide protection against harmful UV radiation. However, clinical studies have not been done to demonstrate that wearing UV-Blocking contact lenses reduces the risk of developing cataracts or other eye disorders. Consult your eye care practitioner for more information.
英語でこれだけごちゃごちゃと書いてあるもののうち、"UV-absorbing contact lenses are NOT substitutes for protective UV-absorbing eyewear such as UV-absorbing goggles or sunglasses because they do not completely cover the eye and surrounding area."から理由の部分をのぞいた前半、"UV-absorbing contact lenses are NOT substitutes for protective UV-absorbing eyewear such as UV-absorbing goggles or sunglasses"のみが日本語側では書かれていることになる。
ここまで短くされたものについて、どの段階で訳したのかもわからずにどうこう言うのはどうかとも思うが……翻訳において参考とすべきポイントは生きていると思うので、私はこう考えるということを書いてみたい。
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翻訳メモリが文脈の読み取り・形成に悪影響を与えるか否かという点をもう少し詳しく考えてみたい。
私は「ある」という考えで、だからこそ、使わなくてもいい一般翻訳の人たちは翻訳メモリを使わないほうがいい、過去訳の参照などはKWICなどのソフトウェアで実現したほうがいいと言っているわけだ。
これに対し、JennyさんやJackさんなどの立場をめちゃめちゃ乱暴にまとめると、「悪影響は小さく、気をつけて使えば問題にならない。文脈をきちんと訳文に反映するという作業は、Trados環境でもできるようになる人はできるようになるし、できるようにならない人は淘汰されて行く」ということになると思う。ローカリゼーションの人は好むと好まざるとにかかわらず翻訳メモリを使わなければならない立場にあり、気をつけて使うしか方法がないことは事実。また、気をつけて使えば、それなりになんとかできる程度の悪影響しかないであろうとは私も思う。
ホントのところ、どうなんだろうなぁと思っていた矢先、『一般産業翻訳と翻訳メモリ』にSakinoさんから以下のコメントがあった。
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昨日、『文脈に合わせて訳文を組みたてる』関連でJennyさんとお約束したランチミーティングをしてきた。1時間以上も話し込んでしまい、その後に予定されていたミーティングにふたりそろって遅刻しそうになった(^^;)
それにしても……会って話しても話がかみ合わないこと、かみ合わないこと。
Jennyさんの話をめちゃくちゃ乱暴にまとめると(↓)かな。
私のほうからは、主に(↓)のような話をした。
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私としてはお勧めの書籍なのだが、日本語文法をよく勉強している人に言わせると、いきなりここに飛ぶのは分かりにくい、今はいい日本語文法の本がいろいろ出ているからそっちから入ったほうがいいのだそうだ。そういうわけで、お勧めすべきかどうかちょっと悩ましい。
とにかく。
私が日本語文法を勉強してみようと思うきっかけになった本がコレ。
「てにをは」の「は」だけを取り出し、その機能を、数多くの例文を用いて検討した本だ。
書かれている内容を乱暴にまとめると(↓)になると私は思う。
「は」か「が」かなど、「は」と「が」を並べて議論することが多いが、そういうものではないというのが本書の内容。「『は』と『が』は主語を表す」もので、ケースバイケースでどちらを選ぶのかが決まるのだと思っていた私は、本書を読んで目から鱗が落ちる思いをした。そしてこれが、日本語の構造などを勉強し、それを活用して英日で訳文をリファインするさまざまなポイントの練習を始める契機となった。
前述のように、誰にでも勧めるべきかというと反対意見もあるので迷うのだが……自分の頭でいろいろと考えてみないと身につかないと思うので(「体育会系翻訳トレーニング論」)、やはり、一度は読んで、どうやったら、ここに書かれていることを訳文の組み立てに応用できるのかを考えてみたほうがいいんじゃないかと私は思う。
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先日、「文脈に合わせて訳文を組みたてる」というエントリーを書いたとき、余談として「全体の流れを切り捨てることで訳文リサイクルによるコスト効率アップを実現するのが翻訳メモリという考え方だ、と私は考えている」と書いたところ、TRADOS(を代表とする翻訳メモリ)を使っている方々からたくさんのコメントをいただいた。
この関連で、Jackさんという知り合いの知り合い(になるんだと思う)方が「自分は訳文の再利用以外の目的でTRADOSを使っている」とのことで、そのあたりをブログに書いてくださった。共感する部分のほうが多いのだが、とりあえず、そのエントリー(TRADOSを使う理由)に対する感想のようなものを書いてみたい。
以下、基本的に"TRADOS"としか書かないが、ほかの翻訳メモリ・ソフトでも同じことが言えるので、適宜、読みかえていただきたい。
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翻訳者から見た翻訳会社を大手(20人超)と中小(5~20人)、零細(1~5人)でタイプ分けしてみたが、同じことをソースクライアント側から見てやってみたい。翻訳者側から見たときと同じく、あくまで私の独断と偏見によるイメージであることには注意して欲しい。翻訳者の中では、あちこちの翻訳会社の社長さんや社員さんと仕事のやりとり以外でお話する機会が多いので、翻訳会社の実態などを比較的よく知っている方だろうとは思うが。
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翻訳会社は、それこそ社長一人というような極零細のところから株式を上場しているところまで、規模にかなりの幅がある。この規模による性格の違いをおおざっぱにタイプ分けしてみた。あくまで傾向であり、会社ごとの違いのほうが大きいであろうことには注意が必要。また、私が見聞きした範囲から独断と偏見で分けたものなので情報が偏っていたり私の判断が誤ってたりする可能性もある。
まずは翻訳者側から見たときの違いを検討する。翻訳者としてどこにアプローチすべきかを考える一助になるのではないかと思う。規模はえいやっと、大手(20人超)と中小(5~20人)、零細(1~5人)くらいとイメージしている。
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昨年(2007年)の6月に出た訳書です。
Web 2.0時代になって、人々の働き方がどう変わるかを数多くの実例をもとに明らかにした本です。著者はアメリカ人コンサルタント、二人ですから、これでもかというくらいしつこく詳細に実例を紹介してくれます。
翻訳者という仕事はWeb 2.0時代が実現してくれるさまざまな事柄の影響を受けやすい立場にあります。翻訳さえできればいいという方は別ですが、私のように多少なりとも商売っ気がある人や、翻訳という業界や仕事が今後、どういう方向に進むのかを考えてみたいと思う方は、読んでおいて損がない1冊だと思います。
一般向けの書評としては私がなんだかんだ言うより、(↓)を読んでいただくほうがいいでしょう。
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