« UCI Gran Fondo World Championships 2024@オールボー(デンマーク)――2日目(受付、観光) | トップページ | 2024北欧旅行――オールボー(デンマーク)→オスロ(ノルウェー) »

2024年9月 1日 (日)

UCI Gran Fondo World Championships 2024@オールボー(デンマーク)――3日目(レース本番)

5時15分起床、6時朝めし。

■朝食は炭水化物多め

20240901_060826_iphone-15-pro_img_9073

20240901_063506_iphone-15-pro_img_9075

ホテルを8時半すぎに出発。スタートは第一陣が9時、我々60代後半クラスは9時45分とゆっくりだし、20分もあればついてしまうので。

■家族に見送られて出発

20240901_3

道の端にしっかりと自転車道がつくってあって走りやすい。

■橋の上で赤信号

20240901_085311_iphone-15-pro_img_9077

最初は頭がバグってしまい、なにが起きているのかよくわからなかった。まさか跳ね上げ式の橋だったとは。

■いっちゃん若手のグループがスタート

20240901_090033_iphone-15-pro_img_9079

■60代後半クラスには日本から3人が参加

20240901_60

■もうすぐスタート

20240901_093747_iphone-15-pro_img_9082

グリッドに並んだときは半ばあたりにいたのに、ここまで移動するあいだに最後尾になってしまった。日本人3人とも。遠慮しがちなのかなぁ(^^;)

そしてレースがスタート。

今回のレースは、115キログランフォンドっていうより、115キロクリテリウムっていった方がいいんじゃないかと思うコースだった。特に序盤と終盤(同じコースの行きと帰り)は市内で直角コーナーが多く、そのたびに強烈なインターバルがかかる。いや、まあ、最後尾からせいぜい半ばあたりで走っているからといえばそうなんだけど。これがあるからなるべく前にと思うけど、直線があまり長くなくて、せいぜいが半分くらいまで上がると直角コーナーに入り、そのあとのインターバルで最後尾近くまで落ちるをくり返す始末。世界のじーさんはこの年でこんだけ短時間・高強度が踏めるんだなぁと感心してしまった。

あと、とにかく落車が多い。直角コーナーが多いコースだからというのもあり、デンマークの道にみんな慣れていないからというのもあり、だ。後者は、たとえば、ところどころ道の真ん中にちょっとだけ中央分離帯みたいなものが作ってあって、そこにぶつかる人、あわてて逃げるものだからからんで転ぶ人が続出。中央分離帯みたいなところに人が立って旗を振って注意喚起していたりはしたけど。道の端も、自転車道があるせいか、全体を見て通れると思ったところがよく見ると段差があったり。そちらも乗り上げてこける人、そこから逃げてからむ人と、とにかく大変。私も一度、左コーナーで一番内側になってしまい、この段差に乗り上げそうになって逃げたら、後ろで変な声があがったことがあった。やばかったんだと思う。

都市部を走っているあいだは、日本人3人ともが集団についていたようで、ちらちらと姿を確認することができた。でも、都市部を抜けて少しして、ふと気づくと、ほかのふたりの姿がない。

あとで聞いたら、高田さんは、「18kmで2人前の落車を避けきれずに落車、後ろからも突っ込まれて、ブレーキレバーが私の前輪に絡んでなかなか外れず、リアディレイラーが大きく内側に曲がったのをぐいっと適当に直して、右レバーも向きを修正して再スタート、ここから一人旅」とのこと。あらららら。

もうひとりの小林さんは、高田さんの少しあと、25㎞あたりで、「広い道から鋭角に左に細い道に入っていくポイントが近づいてきました。気を付けながら右のラインで左折したら直前で落車。右によけたら、前が塞がっていて、左を集団が抜けていく。ヤバい!」とこれまた不運な展開だったらしい。

さて私はというと……32kmで先頭集団から脱落。本日の最大心拍、187bpmを記録した29km地点のきつい上りでいったんオールアウトし、それから4分半で十分に回復できないまま、また、3分くらいのきつい上りにさしかかってしまう。オールアウト後の平坦は回復を優先して前に上がらなかったので、下がる余裕もあんまりない。これは、ここで切れるのかなぁと思いながら登っていたら……右からばらばらっとなにか飛び出してきた。それに絡まれるような格好で、ふたりほど前が落車。鹿の群れが道を横切ったのだ。群れ全部が横切り終わったのか?と周囲を確認すると……右の森に我々と併走している群れがいる。やばいなぁ。群れの前半に続いてあれが道を渡ろうとしたらなぎ倒されるかもしれない。念のため、少しスピードを落とした次の瞬間、群れが道に飛び出してきた。1頭は直撃コースな気がする。急ブレーキで止まり、左足を地面につく。その瞬間、右腕と背中に痛み。私の前も止まっていて、その人を1頭が飛び越えていくのが見えた。たぶん、私も飛び越えられたのだろう。で、高さが足りなかったのか、腕と背中を蹴られた、と。ふと地面を見ると、四角いバックミラーのようなものが落ちている。ロードバイクにでっかいバックミラーはおかしな話だと思ったところで気づいた。私のiPhoneだ! 拾って背中に入れ、走り始める。当然、集団は行ってしまっている(記録を見ると、みんなが1分くらいで上っているところを私は2分以上もかかっている。止まったんだから当たり前)。しかたない。

ここからは、近くにいた人と小さな集団を作って走っていく。

走りながら腕を確認すると、ジャージの袖が破れていて少し血も出ているようだが、逆に言えばそのくらいですんでいる。背中はなにも感じないから傷めたりはしていないのだろう。

しばらく走ると、グランフォンドとコースが分かれ、またしばらく走るとグランフォンドとコースが重なる。そこからは、ときどき、大回りしてきたグランフォンドの集団がやってくるので、足が続くかぎりは集団に乗り、ちぎれたら小集団を形成するをくり返す。

85kmくらいでGarminの電池が終了。日本を出る前に充電していたはずなのだが、荷物の中でスイッチが入ってしまったのか、スタート時には残り7%だかになってしまっていたのだ。念のため、こちらに来てからも充電すればよかった。

途中、2度ほど、「クラッシュしたのか」と尋ねられた。ジャージが破れていたからだろう。「鹿に蹴られた」と返したけど、さて、なにが起きたかわかってもらえたのかどうか(^^;)

オールボーの街外れまで戻ったあたりからは、グランフォンドの集団に追いつかれるのが恐怖だった。あんまり右端に寄ると自転車道へ上り下りする部分に引っかかりかねないけど、道幅いっぱいに広がるほど集団が大きく、左肘がぶつかりそうなところをバンバン抜いていくので右にあんまり余裕を持たせるわけにもいかない。特に殺気立っている集団に抜かれたときには、自転車道へ逃げたほど(私のすぐ前を走っていた別の選手も自転車道へ逃げていた。考えることは同じだ)。

獲得標高が少なく平坦基調なので、終盤まで集団がでかいままで来てしまうということだろう。予想はしていたが、こんな怖い思いをするほどとはさすがに思っていなかった。実際、最終盤まであちこちで落車が起きていた。我々みたいにかなり早い段階で集団から切れてしまい、記録と関係なく走っている者としては、最後なんて、無理せず安全にゴールしたいとしか思っていないのに。

というわけで、若干怖い思いをしつつも、最後までしっかり踏んで無事にゴール。

落車に巻き込まれるなどもなく、無事に走り終えられたのでよかったのだろう。なんだかんだ、私が見ただけでも、両手の指で足りないほど落車があったし、救急車必須のやばい状況らしいのも見たしなので。鹿に飛び越えられ、蹴られるという希有な経験はあったけど(鹿角拾いに邁進していた我が家にとってはご褒美???)。

■リザルト

20240903_014814__img_9090

20240903_014814__img_9091

20240903_014814__img_9092

114kmを3時間13分17秒、平均速度35.51km/hr。さすがは平坦基調で平均速度の速いこと。メディオフォンド全体519人完走のうち305位、男性完走373人中267位、65-69歳クラス完走103人中77位ということのようだ。

世界のじーさんは速いわ。私、65-69歳クラスだと、今年、最若手なのよ? それで下から1/4かい。もうちょっと走れるつもりでいたんだけどな。5分後にスタートした70-74歳クラスの人にも何人か抜かれているし。

ゴール後は大混雑。とにかく、人の流れに乗って前に進む。と、コーラを配っていたのでもらって飲む。うーん、おいしいわ~(^^;)

■サドルが……

20240901_130611_iphone-15-pro_img_9083

6年前に出場したイタリア、バレーゼの大会ではホイールが割れてる人とかいたけど、これもなかなか。ゼッケンもちぎれているし、落車で壊れたのだろうか。で、そのあと、どうやって帰ってきたんだろう。ずっと立ってこいでいたの???

止まれるところまで進んで、位置情報を送り、家族と合流。記念撮影をする。

20240901_

私はいったんホテルに戻ってシャワーを浴びたり自転車を片付けたりする、家族はそのあたりでお昼を食べたりしつつ、表彰式を見るということにした。

■高岡さん、ついに優勝

20240901__20240911102401

■みんなはここでご飯

20240901__20240911102402

ホテルについてシャワーを浴び、さあ、片付けをしないとと思うが、全身がけだるく、動きたくない。しば~らくぼんやりしてしまった。記録が途中までなので推測になるが、時間あたりのTSSが80を超えたと思われる。インターバルでこれは、そらきついわ。

しばらく休んでから自転車をパッキングし、タクシーで家族と合流。

夜は、カジノに行ってみようとなった。最近、長男がなんだかんだそちらに絡んだ仕事をしているので。

■なんか歪んでる(^^;)

20240901_170205_iphone-15-pro_img_9084

■このお店には立ち寄ってみたかったな

20240901_170316_iphone-15-pro_img_9085

■カジノ、みつけたけど開いてなかった(^^;)

20240901_171955_iphone-15-pro_img_9086

結局、カジノはあきらめ、晩メシもホテルの部屋で軽くということにした。みんな、あんまりお腹が空いていないとのことで。

■スーパーで買ってきたものとホテルで買ったビールで夕食

20240901_182442_iphone-15-pro_img_9087

ビールは、昨日飲んで気に入ったGrimbergen Doubleがあったのでそれを。

|

« UCI Gran Fondo World Championships 2024@オールボー(デンマーク)――2日目(受付、観光) | トップページ | 2024北欧旅行――オールボー(デンマーク)→オスロ(ノルウェー) »

自転車-その他レース」カテゴリの記事

雑記-お酒」カテゴリの記事

雑記-旅」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« UCI Gran Fondo World Championships 2024@オールボー(デンマーク)――2日目(受付、観光) | トップページ | 2024北欧旅行――オールボー(デンマーク)→オスロ(ノルウェー) »