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2024年4月 8日 (月)

Boeing 777操縦シミュレーション@ふるさと納税

品川区のふるさと納税でゲットしたBoeing 777操縦シミュレーションに行ってきた。場所はSkyart JAPAN 品川本店。品川駅・五反田駅・大崎駅のいずれからも徒歩12分というなかなかの場所である。

■まずはパイロットシャツを着る

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パイロットシャツはオプションで別料金らしいのだが、ふるさと納税のプランには入っているのだそうで、ついたら、まずは着替え。いや、まあ、そんなことになるとは思わず普段着で行ったんで、下に着ているオレンジのTシャツが透けてるところが私らしいっちゃ私らしい(^^;;

3カ所くらい空港を選んで飛ぶのだという。3カ所ったって、空港同士は遠く離れているわけで、途中はどうするのかと思ったら、決めた空港から飛び立ってそのあたりをしばらく周り、同じ空港に着陸したら、次の空港に移動してまた飛び立って……ということだった。

お薦めの空港がリストアップされていた。なにがいいのかと尋ねたら、景色がいいとか、羽田なんかは知ってるビルが見えるとか、エジプトならピラミッドが見えるとか、そういうことらしい。

とりあえず、考えていたヘルシンキ空港(北欧、好きなので)とシカゴ(米国留学時代になんども使った空港)ということでお願いする。と、そこでふと思いつき、もしかして、オハイオ州コロンバスの空港も選べるのかと尋ねてみた。会社派遣の留学で2年間、住んでいた街の空港だ。日本との往復では、シカゴで乗り継ぎ、プロペラ機でコロンバスへ飛ぶ形だったので、でかいジェットは難しいだろうとはなから除外していたのだが、だめ元で尋ねてみたわけだ。B777が離発着できる規模なら大丈夫とのことで、調べてもらったら、余裕だそうだ。州都の空港だし、一応は国際空港だからかな(国際空港ったって、北側州境を越えたらカナダなわけで、小さな飛行機しか飛ばないかもと思っていた)。

そんなわけで、まずはコロンバス、次にヘルシンキを飛んでみて、時間が余ったら次を考えるということで操縦席へ移動した。

■コクピットにて

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「飛行機の操縦は、ゲームか実機か、経験、ありますか?」
「実機のセスナなら、何時間か、体験で飛ばしたことがあります(2012年に家族で行ったハワイ旅行のとき。子どもたちふたりと私はセスナの操縦体験をした)。操縦桿とスロットルの操作だけで、あとはぜんぶやってもらって、ですが(^^;)」
「それだけ経験があったら大丈夫ですよ。基本的に同じですから。じゃあ、すぐに飛んでしまいましょう」

というわけで、コロンバス空港から離陸。シミュレーションなんで滑走路を走るときの揺れもなく、加速も感じず、あっけない離陸だった。音だけはエンジン音が大きくなったりしてたけど。

上空に上がると、「しばらく好きに飛んでください」とのこと。コロンバスの街が後方にあるはずなので、左旋回する。高度も、いま2000mほどありますけど、もっと下げていいですよとのことで、800mくらいまで下げてみる。そのくらいになると地上の建物とかもけっこう表示される。なのだが、なにせ35年ほども前の記憶で、地理がいまいち思い出せない。あそこがアレかなぁ、だったらアレが大学かなぁ、いや、スタジアムが見えないからやっぱり違うかなどと思いながら飛んでいると、「あ、小さな空港がありますね」とのこと。いや、それ、大学の空港のはず。教官役のパイロットさんが調べてくれたら、やはり、オハイオ州立大学の空港だとのこと。ですよね~。

35年ほど前、私は、毎日、この空港の横を通って学校に行っていたのだ。なので空港のほうに飛んでみた。

■OSUの空港とOSUのゴルフコース

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いや、懐かしいわ~。空港とゴルフコースってもう少し離れていた気がするけど、それは空高くから見ているせいで近く見えてしまうのだろう。家に帰って地図と見比べてみたが、地上の位置関係はきちんと再現されているようだ(そらそうだ。へたに改変するよりママのほうが楽なはずで)。

あの空港でセスナの操縦免許講習が受けられるって知ったの、留学2年目の夏だったのよね。1年目に知っていたら絶対受けていたんだけど、そのころは英語がまだまだで、求めていない情報まで自然に頭に入ってくるってことがなく、広告はなんども見ていたのに気づけなかったのだ。留学時代最大の心残りである。

懐かしい、懐かしいを連発しながらきょろきょろしていたら、教官役のパイロットさんから「あそこに降ります? シミュレーションなら降りられる規模です」と言われた。だったら、コロンバス空港よりそっちがいいに決まっている。

距離を取ってからUターンして空港に向かう。

シミュレーションで、まずくなったら同乗の教官役パイロットがなんとかしてくれるといっても、遠くの小さな目標に降りるというのは緊張する。ハワイで飛ばしたセスナと違い、機体がでかくて反応がにぶいし。

でも、けっこうあっけなく着陸。シミュレーションだから当然だが、着陸のショックもなければ滑走路に降りたあとの振動もない。静かなものだ。ちょっと拍子抜け(^^;)

さて、次はヘルシンキ空港だ。季節は冬、天候は雪にしてもらった。

■雪のヘルシンキ空港

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天候が雪なので雲がある。離陸するとすぐ雲に突入。前が見えなくてやはり怖い。ただ、雲はわりとすぐに抜け、上に出た。雪雲は意外に低いところだけで、上空に雲はないそうだ。夏の積乱雲だと高高度まで広がっているが、少なくとも旅客機は積乱雲を避ける。そら、揺れちゃうもんね。

季節や天候はいつでも変更可とのことで、途中、白夜設定を試してもらったが、単なる夜になってしまった。そういうデータは入ってないってことかな。

しばらく海岸線を眺めながらしばらく飛び、ヘルシンキ空港に戻って着陸。コロンバス空港のときは教官役にだいぶアシストしてもらっていたが、今回は、わりと自分で進路を修正し、降りることができた。教官役パイロットによると、かなりいい着陸だったらしい(^^;)

コロンバスでゆっくりしたので、ここで時間切れ。いや~、楽しかった。顔が緩みっぱなし。ヘルシンキも悪くなかったけど、私としては、コロンバスを空から眺められたのが、もうもう、楽しくて。

ちなみに、今回、私はほとんど操縦桿のみ。離着陸時にはスロットルやフラップ、ギア、逆噴射などの操作もするが、それ以外はぜんぶ、教官役パイロットの方がしてくれた。なにをしていたのかよくわからないのだが、けっこう細かく調整しているようだった。たぶん、体験する人が詳しくて、自分でやりたいって言えばやらせてくれるんだろうと思う。どうせシミュレーションでマジな事故にはならないんだし。

操縦体験後は飲み物のサービスがあり、しばらく控え室でゆっくりする。

■控室のテーブル

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ふと気づけば、このテーブル、なんか変な格好をしている。もしかしてエンジンの部品を使っているんじゃないか? 尋ねてみたら、やはりそうだった。そのあたりなど、いろいろと細かく遊んでいるようで、航空オタにはたまらない空間になっているようだ。

この飛行機操縦シミュレーションは、去年、ふるさと納税を選んでいたとき、お世話係がみつけて教えてくれたものだ。どうせシミュレーションで、ふるさと納税ででもなければお金払って遠くまで来てはめんどくて体験することはなかっただろうと思う。ふるさと納税でも、シミュレーションより食い物のほうがいいかと若干の迷いを抱きつつ選んだくらいで。でも実際には、1時間があっという間にすぎるほど楽しかった。みつけてくれたお世話係に感謝である。

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