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2024年3月 2日 (土)

初ブルベ

長時間・長距離になるほど強いタイプらしいので、エクストリーム系ロングライドはよく走るくせに、ブルベは走ったことがなかった。暗い中を走りたくないからだ。平坦や下りで稼ぐタイプなだけに、暗くて路面の視認性が限られるとあぶなくてしかたない。トシ取ると暗くなったときの視力が落ちるのだからなおさらだ。さらに、同じくトシ取って、夜はしっかり寝たい、徹夜的なことなどもってのほかが進んだというのもある。

だが、朝スタートの200kmなら明るいうちに走りきれる、はず。ツール・ド・おきなわで今年も市民200kmを走ろうと思っていて、ロング練習もしたい。というわけで、200kmのブルベを走ってみることにした。

1発目は、「2024BRM302西東京200km伊東(7時スタート)」である。町田から伊東まで、ほぼ同じコースを往復するライド。友だちがFacebookで紹介していて、スタート時間などからこれならいいかと思ったので(友だちはたぶんスタッフをしている)。

■スタート前には吉野家でご飯も頭も大盛の牛丼を

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■受付

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ブリーフィングで説明を聞いたあと、検車。検車を受けたらみんな道側に出ていくので私も出たのだが、こんなところに80人もたまったら迷惑なんじゃ……って、なんか、ぱらぱらとスタートしていくようだ。もしかして、検車を受けたら走れってことなのかな??? なにせ初めてなので様子がわからない。まあ、もう、10人以上前を走っているからいいんだろうと走り出す。

■コース関連の準備

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キューシートはスマホのロック画面に設定(一応、プリントアウトを財布にしのばせもした)。ただし、基本的にGarminのナビで走る。

■持ち物

●自転車はシングルボトル+応急用工具などを入れたツールボトルのみ。フロントはライトとドラレコ、Garmin、リアは常時点灯できるCat eyeの乾電池式リアライト(←リアライトは点滅ではなく常時点灯でなければならないと規定にあるので。実際には点滅で走っている人が多かった。だったらいつものでよかった?)

●服装は、スタート時4℃で最高気温が8℃と気温が低い予報なので、冬用アンダーのミドル厚、冬用ジャージ上下、ウインドブレーカー、冬用シューズカバー、頭の防寒カバー、ネックウォーマー、手袋は冬用薄手とオーバーグローブの2枚重ねとした。暖かくなったら、ネックウォーマー、オーバーグローブ、ウインドブレーカーはバックポケットに収めて走る。

反射ベストは、ブルベ参加を考えた2年ほど前に買ったもの(埼玉Audaxのものだったかな)。ガバガバなのは、両サイドを折り返して安全ピンで留め、体にフィットするようにした。

●補給食は、セブンイレブンで買った干し芋2袋弱(+お守りのジェルひとつ)。お昼はしっかり食べるつもりだし、チェックポイントでコンビニにも立ち寄るからこのくらいでいいかと。

まあ、要するに、いつも長めのコースを走るときと変わらない装備だ。気温低くて水の消費は少ないと思うし、コンビニや自販機がずっと(2時間とか)ないところはないはずだし。

走り始めてしばらくしたところで、足がそれなりに合う人とふたりになる(エベレスティング完遂記念ジャージを着ておられた)。それなりというのは……平坦のスピードは同じくらいなので足が合うと言えば合うのだが、信号からのスタートダッシュがまるで違い、追いつくころには次の信号に引っかかる頃合いだったりするのだ。なにせ、8.5倍くらいでビタ付、7倍では引き離される、なのだ。1号線で車が多いあたりは車の流れに乗り、左のすり抜けもあまりしないで走ったが、空いてるときなどは時速40km巡航だったりする。まあ、いいペースである(スタートダッシュがきつい分、オーバーペースかもと思った)。

さすがはエベレスティングを完遂した人というべきか、上りが強いようで、上りがあるたび引き離されては追いつく。そんな感じで伊豆半島に入るまで走ったが、高速への入口を右に見る長めの上りで完全にちぎられ、一人旅に。

この少しあと、さすがに暑くなったので、ウインドブレーカーは脱ぐ。ネックウォーマーやオーバーグローブはとっくの昔にバックポケットだ。

そうそう、スタートから伊豆半島に入るあたりまでは寒かった。寒くて顔がかじかんでしまい、補給がほとんど取れなかったほど。多少なりともかめるようになったのは伊豆半島のちょい手前から。朝の牛丼、大盛にしておいてよかった、である。

■熱海では先日と別な桜が咲いていた

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折り返しの公園に向かう道がよくわからず、スマホで確認していたら、ふたりほど抜いていく人が。ここまでけっこういいペースで走ったと思ったんだけど、ブルベの人って、やっぱ、長距離速いよな。

■折り返しの汐吹公園

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ここまで100km弱を4時間強。ま、このくらいで走れれば、いいトレーニングになるのではないだろうか。伊豆半島は信号がなくて走り続けられるし。

折り返してすぐお昼を食べる。海鮮丼あたりかなぁと思っていたのだが、選んだのは本日の定食となっていたぶりの煮付け。煮付けってけっこう砂糖を使うので、ふだんあんまり食べないのだ。そういうものこそ、自転車で走りに出たときに食べなきゃ。

■ぶり煮付け定食、ご飯大盛り

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大盛り具合がやばい(^^;)

この盛り方、大昔の学生時代、フィギュアスケートの合宿で晩めしを食べていたとき、軽くと差し出した3杯目でこれをやられ、そのあとの貸切練習で全身から米粒の汗が吹き出す錯覚を経験したの以来である。ご飯のお代わりはなぜか後輩がついでくれることになっていたんだけど、ほかの先輩から、「地獄盛り! 地獄盛り!」って声が上がり、私とその先輩、二人を見比べた次の瞬間、盛り始めた勢いからやばいと思ったら案の定で。他大学との合同合宿で、自校の先輩を優先したのだろう‥‥。

今回は1杯目だし、ふつうに完食。甘くて濃い味付けの煮付けがおかずでちょうどという感じだった。

お昼を食べてまた走り始めると、何人か抜いていくことに。お昼を食べているあいだに抜いていった人がけっこういるのだろう。

もう少しで140kmの写真チェックポイントだなと思ったあたりで、前から下ってくるサイクリストがひとり、なんか見慣れた感じがする。あ、あのジャージ、よく着てる人が仲間にいるよなと思って顔を見たら、なんだ、本人じゃん。その瞬間、先方も気づいたらしく、「井口さ~ん!」と大声が。私はと言えば、とっさに名前が出ず、「おお~!」と返してしまった(^^;)

■140kmの写真チェックポイント

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国道からこちらに外れてアップダウンに入ったあたりからどうにも調子が悪い。力がいまいち入らないし、ダンシングすると足がよれる。うーむ、春先でまだ体ができていないのに、序盤、信号ダッシュをくり返したのが効いたのか。まだそれなりにあるのでちょっと心配である。

そう思っていたのだが、もうしばらく走ると回復した。お昼から2時間近くたって、消化吸収が進んだはずのあたりで回復したということは、軽いハンガーノックだったのかも。序盤、寒くて食べられずに走ってしまったからかな。岸コーチに「井口さん、いっつもなんか食ってますよね」と言われるくらいふだんはこまめに補給するのだが、少なくとも私は、そのくらい食べるのが正解ってことなのではないだろうか。

国道1号線に戻って少し走ったところでコースを外れ、先日立ち寄った小田原のどら焼き屋さん、菜の花へ。いろいろあって目移りするのだが、今回は、いちご大福と焼きモンブランを選択(どら焼き屋さんなのにどら焼きぢゃないのか)。ここで食べると言ったら、お茶がサービスで付いてきた。こういうの、ちょっとうれしい(^^)v

■いちご大福と焼きモンブラン

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一応、律儀にコースを外れたポイントまで戻って復帰(ルールではこうしろとなっている)。

その少しあとから、レーストレーニング的な走りをしているらしい人と一緒になり、1号線はずっと一緒に。まあ、午後は車が多くてあんまり飛ばせないんだけど。

160kmのレシートチェックポイントとなるセブンイレブンでは肉まんを。晴れの予報が曇っていることもあり、夕方が近づいていることもありで、だいぶ涼しくなったので温かいものが欲しかった。ここでウインドブレーカーを着込むことにした。

さあ、あとはゴールのレシートチェックポイント、なのだが……車、多いなぁ。まあ、しかたないんだけど。最後はとにかくがまんで走る。

■ゴールのレシートチェックポイント

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ゴールのご褒美にシュークリームを。レジで「もしかして、西東京の方ですか?」と尋ねられ、「はい」と答えたら、「お店からです」とお茶を渡された。実は30分ほど前にボトルを飲み上げ、追加に止まるのもなんだなぁと走り続けてのどが渇いていたので、すごくありがたかった。

■こんな看板も

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私の直後にもうふたり、ゴールしていた。おふたりに先行してゴール受付へ。うん、暗くなる前に走り切れそうだ。

ゴール受付、なぜか道の左側と思い込んでいて、あやうく行きすぎそうになってしまった。写真やレシートも確認してもらって、無事、完走と認定を受ける。今年、デザインが変わったのだが完走バッジを買うかと尋ねられ、「なんですか、それ。初めてなのでわからないのですが……」と問うと、距離を書いたバッジがあり、完走者にのみ販売するとのこと。バッジのデザインは4年で変わるので、前述のような聞き方になったらしい。初ブルベの記念ということで、一応、いただいておくことにした。

■200km完走バッジ

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ゴール受付のあとは、車をデポしたところまで戻らなければならない。地図アプリで調べてみると、なんだ、すぐそこじゃん。よかった、よかった。

車に戻って片付けつつ、晩メシのことを考える。今日、嫁さんは次男とその友だちと都心で晩ご飯だという。帰ってひとりのんびり、録画したテレビを見ながら飲むのもいいのだが、なんだかんだそれなりに疲れたし、腹はかなり空いているし、最後、けっこう冷えて寒いしで、体が温まるものを近くで食べて帰ることに。で、思いついたのが、前に試してみようと思っていた松屋のシュクメルリ鍋。調べてみたら100メートルくらいのところに松屋がある。というわけで、松屋に飛び込んだ。

食券の自販機でシュクメルリ鍋定食がみつけられず苦労する一幕もあったが(まずカテゴリーを選べというので、全カテゴリーをチェックしたのにみつけられなかった。最後のお店の人に教えてもらったのだが、こういう企画モノは別のところにまとまっているとのこと。そこ、写真がシュクメルリとは別のものになってるしでわかるわけないじゃん)、無事にシュクメルリ鍋定食をゲット。

■シュクメルリ鍋定食

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ご飯は普通盛りにした。大盛のほうがいい、下手すれば一番多いのにしてもいいんじゃないかってくらいにお腹が空いていたのだが、帰って飲む分を空けておくべきだろう、と(^^;) 味のほうは、期待にたがわずおいしかった。シュクメルリ、肉だけでなんどか作ったのだが、次回からは、イモや野菜も入れてみよう。

車を1時間ほど走らせて帰着。シュクメルリ鍋定食でそれなりにあったまったはずなのに、ビールはやめておきたいと思ってしまうくらい体が冷えている。というわけで、珍しく、ウイスキーのお湯割りにした。もちろん、お風呂を入れながら、だ。

お風呂、すぐに入るつもりだったのに、気づいたら机で居眠りをしていた。うーむ、200kmでこんなに疲れるのか? 411 TSSも走ったらそれなりには疲れるはずだけど、PEAKSで532 TSSとか、10000m upチャレンジで、三日連続、381、423、245 TSS走ったときもこんなじゃなかったぞ。やっぱり、シーズン頭でまだ体ができていないってことなんだろうな。それとも、やっぱり、トシ取ったのか???

今回、半ば意図的に補給を減らしてみたのも原因のひとつかもしれない(序盤に寒くて食べられなかったのは別な話)。減量期ということもあり、減らしたらどうなるか試してみたのだ。走りながら食べた量はいつもの半分。お昼などを含めて考えても、ふだんの2/3も食べたかどうか。次回ブルベ(3週間後の「2024BRM323西東京200km西伊豆しおかつお達磨山(7時半スタート)」)はふつうに食べてみよう。

風呂に入って寝ようとしたら、嫁さんたちが帰ってきた(次男の友だちも来宅してお泊まり)。もう寝てるかと思ったって、はい、私もそう思ってましたよ。っていうか、実際、寝てましたよ。それがベッドじゃなくて机でだっただけで(^^;)

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