« ツール・ド・おきなわ2023――往路・準備 | トップページ | ツール・ド・おきなわ2023――復路 »

2023年11月12日 (日)

ツール・ド・おきなわ2023――本番

CTL 72、TSB 25、体重62kg、FTP 240WのPWR 3.87。ぎりぎり、悪くない範囲までは仕上げられた感じ。去年よりいい走りができるとは思えないが、まあ、完走するだけならなんとかできるはず。というわけで、目標は、とにかく完走だ。

最大の不安材料は天候である。雨だし、朝のうちは気温も低い。お昼くらいには気温が上がる予報なので、あまり着込むのもまずいかも。

というわけで、薄手アンダーに夏用ジャージ上下、アームカバー、ニーウォーマー、薄手シューズカバーでスタートする。緊急時の電話などがApple WatchでできるようになったのでiPhoneは置いていく。少しでも軽量化しようという魂胆だ。

雨の中、スタート地点まで自走する。かなり寒い。レース中は雨具を脱ぐわけで、大丈夫なのかと心配になるほど寒い。

自転車を並べる場所は、去年と違っていた。年によって違うのなら、着いたらあたりの係員に聞いてしまうのがいいな。

今年は、かなり前に並ぶことができた。それにしても……シードの人を待たず、スタートラインぎりぎりまで列を誘導するのはいかがなものかと思う。少し隙間を空けておいて、シードを入れてあげるべきだろう。っていうか、シードって、そういうものだろう。

ともかく、かなり前目でスタート。そのおかげか、しばらくはけっこう楽に走れた。インターバルのかかり方が緩い気がするのだ。今回、雨だというのに、私はディスク化がまにあわずリムブレーキ、周りは大半がディスク。その問題もあまり気にならないくらい。

ところが、本部半島に入ったあたりからどうにもおかしい。得意な平坦でめいっぱい踏んでいるのに抜かれていく。しばらくして後ろをふり返ると……ほぼ最後尾らしい。後先考えず踏みに行くが……それでも遅れる。なぜだよ、おかしいよとは思うが、遅れるものは遅れる。結局、ほどなく切れてしまった。

しかたなく、ひとりとぼとぼと走る。と、声をかけて抜いていく人がいた。なるしま関係であれこれご一緒した方で、200kmの常連。去年、完走した60代4人のひとりである。ついていこうと思うが体がいうことをきいてくれない。あきらめて見送る。

しばらくしたら、もうひとり、抜いていく人がいる。ゼッケンを見ると、やはり、去年完走した60代4人のひとりである。こちらにはついていけた(そのくらいまで足が回復していた)。しばらくふたりで走っていたら、50kmの集団が来たので乗る。そんなこんなで50kmと200kmの分岐まで来たところで……60代ふたりで顔を見合わせ……「どうします?」「ここから先に行ったら、どっかで足切りになり、バスを待つことになりますよね。待ってる間も寒いし、体を温められるのは交通規制が終わったあと。そんなの、体が持つ気がしません」「やばいですよね」と言葉を交わす。

というわけで、ここであきらめてDNFとし、50kmのコースをスタート・ゴール地点まで戻ることにした。

分岐点まではレース強度だったが、戻るだけで無理してもしかたないし、ゆっくりサイクリングペースになったら……体が震え始めた。やはり、低体温症になりかけているらしい。あの先に行かなかったのは正解だ。残念ではあるんだけど……

ゴール地点の計測ラインを越えると変なことになりかねないので、裏側からスタート・ゴール地点へ。このあたりは、もうひとりの方が地元だったので道案内してくれた。

チップを返すのに体の動きを止めたら、とたんに歯が鳴り始めた。やばいわ、これ。アンカーのテントに行って、DNFにしたと藤田さんに伝えてくれと頼み、とにかくホテルまでがまんで走る。

ホテルに着いたら、まずは風呂。すべてさておいて風呂。

■続けてやけ酒

20231112__20240214113001

寝落ちするまでやけ酒していた(^^;)

というわけで、味はいまいち覚えていないのだが(^^;)、オリオンのIPAはあまり特徴がなくリピートないな、ブリュードックのマッシュアップIPAは悪くなかったと記憶している。島ビールは、いまのところ、沖縄のビールで一番だと思っている。

起きたところで低体温症について調べてみたところ、やはり、あの時点では、撤退が正しかったようだ。無理してたら病院送りくらいにはなった可能性が高く、最悪、命の危険があったかも……。

まあでも、それは準備の失敗って意味合いがあるわけで。あそこで勇気を出さずにすむように準備しておかなきゃいけなかったなと反省している。ふだん、雨降ったら外走らないが基本で、いろんな意味で雨に慣れていないのが今回の失敗を引き起こしたという側面もあるはずだ。この気温でこの服で濡れたらどのくらい寒いかって把握できていなかったわけで。そういう意味で、準備の失敗も実力であり、これがいまの実力、だったのだろう。

準備の失敗という意味では、それこそ、東京を出る時点で負けていたんだなと思う。冬用ジャージを持っていくべきだった。あと、保温効果がある樟脳油を手足、腹、背中にまんべんなく塗るといいというアドバイスをもらった。こんな条件で走ることがまたあるかどうかはわからないが、一応、メモしておく。

去年完走した60代4人のうち3人が本部半島に入ってすぐ切れたわけで、トシ取ると低温に弱くなるっていうのもあるんだろうな。それだけに、しっかり対策しないといけなかったわけだ。

|

« ツール・ド・おきなわ2023――往路・準備 | トップページ | ツール・ド・おきなわ2023――復路 »

自転車-その他レース」カテゴリの記事

雑記-お酒」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ツール・ド・おきなわ2023――往路・準備 | トップページ | ツール・ド・おきなわ2023――復路 »