キリンのホームタップ
キリンがホームタップなるサービスを展開している。生ビールをサーバーで楽しめるサブスク、らしい。
一般には誤解されているようだが、ビールそのものは瓶も缶も樽も同じ。でも、お店で出てくる樽生はおいしいとよく言われる。お店なんだからおいしいだろうという先入観もあるかもしれなが、実は、それだけとは言い切れない。充填方法の差から、樽生は一番酸化しにくく、ゆえに一番おいしいと言われている。
さらに、ビールというのは注ぎ方によって味が変わる。そして、いわゆる樽生サーバーのタップでなければできない注ぎ方というのもある。キリンのホームタップ、樽生サーバーと同じくタップで注げるのはちょっとよさげだ。(ホームタップは、瓶ビールをサーバーで注ぐというイメージのようだ)
ただ、ビールの種類はキリンをはじめナショナルブランドはピルスナーばかりで、ビールスタイルとして反対の極が好きな私としては品ぞろえがたぶん……とか思ってしまうし、お値段的にもおそらくさすがに高すぎることになるんだろうなと思って二の足を踏んでいたのだが、先日、ともかくパンフだけもらってみた。
■キリンホームタップ
月4Lコースで1杯421円、月8Lコースなら385円とのこと。試してみてもいいなと思える値段だけど、月額費用(↓)は月4Lコースで8250円~、月8Lコースで12,430円~と、どう考えてもそんな安いわけねーだろって数字。
■コース
よくよく読んでみると(電卓もたたいてみた)、要するに、ビールそのものの値段が上記ってことやん。でも、月額基本料金も払わないとビールは飲めないわけで。それ計算に入れないってなにそれだよな。
というわけで、月額基本料金も含めて実質の1杯あたりを計算してみると……
月4Lコースで1杯421円→688円(63%増し)、月8Lコースで385円→517円(34%増し)。
さらに、スキップできることがメリットとして挙げられてるけど、月4Lコースで1回スキップするとビールの量と価格が半分、月額料金は変わらないので、月5720円で1杯953円。
さらにさらに、送料は月額基本料金に含まれているので「かからない」って記述もあるけど、それって、スキップしたら送料かからなくなるけど、その分の値引きというか返金というかはナシだからねってことやん。
弱いのに好きでひとり飲みっていう私みたいな人間にはやっぱ高いわ。月4Lコースの実質1杯688円でも、そこそこ高いクラフトビールが買えちゃう。1回スキップして1杯953円になったら、かなり高めのものも買えちゃう。タップで注ぐことにそこまでの価値は見いだせないなぁ。
ちなみに、人づてに聞いたところでは、カーボネーション弱めとのこと。個人的にカーボネーションが弱いのはいいんだけど、やっぱ、ラインアップが、ね。まあ、キリンがやっているのだからキリンのビールが中心だし、キリン以外もよなよなエールなど、味わい的にはラガー・ピルスナー系に近い軽めのものばかりで。私としては、たまにはいいけど、メインに据える気にならないラインアップ。せいぜい、月4Lコース1回スキップの月2Lもあれば十分だろう。そうなると1杯1000円近い。そこまで出すならバーレイワインなどを買うか、専門店に飲みに行くかしたほうがいいと思ってしまう。
発想としてはいいと思うし、この手のビールが好きでたくさん飲む人なら契約するのもアリだと思うけど。私はないなぁ。
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