富士チャレンジ200
今日から東京には緊急事態宣言が出ているのだが、どうやら予定どおりやるらしいので富士スピードウェイに行く。富士チャレンジ200の100+100にエントリーしてあるので。例年は200km一気らしいが、今年は午前100、午後100と2回に分けて走る。
実は、先日からの袖ケ浦も初体験だったが、富士チャレも初だ。サーキットエンデューロは落車が多いと聞いて避けていたので。富士チャレは、販売店チームの仲間に誘われてエントリーしたことがあるが、そのときは雨が降ったので、現地に行っただけでDNSにしてしまった。
今回は、スマートコーチングの仲間がたくさん走るというので私も走ってみることにした。参加クラスは、午前の100kmという人と100+100という人が多かったので、どうせなら200kmと100+100にエントリーした次第。そんな決め方をしたので、直前になって、タイムスケジュールを見て驚いてしまった。スタート7時半、試走は6時から? 何時に家を出ればいいんだ?
結局、朝3時起床、3時40分走り始めて、富士スピードウェイ着が5時15分くらいだった。いや、まあ、いつも朝4時過ぎには起きてるから、ほんのちょっと前倒しにすればいいんだって言えばそうなんだけど。ちなみに、朝4時とめちゃくちゃ早いからか緊急事態宣言が出たからか、道はがら空きだった。
受付をすませ、買ってきたパンなど(プチトマト半パック、菓子パン3個)を食べつつ準備をして、6時10分くらいから試走に出る。なにこれ、すんごい上るのね。下りの傾斜もきついので、ここを集団で下ったらかなりのスピードが出そうだ(ちなみに、今回、時速69kmが記録されていた)。
朝は8℃くらいでレース中は15℃くらいまで上がる予報。服装が悩ましい。結局、夏用上下、夏用アンダー、指切りグローブ、アームウォーマー、ニーウォーマー、薄いシューズカバーとした。ボトルは2本。服装が、序盤涼しい、後半ちょい暑めをイメージしたので、1本だと足らないおそれがある。補給は、スタート時に大きめ大福1個(成城石井で買ったよもぎ大福。さすがにこれはおいしかった)、途中はジェル1パック+予備1パック。2時間半から3時間だろうし、このくらいでいいんじゃないかと。下は、試走時、レッグウォーマーにしていたが、出力上がったら暑くなりそうに思えた。
試走後、最終軽量化をすませてスタートグリッドのそこそこ前方に並ぶ。
■富士チャレスタートグリッド
なるしまのスーパーグランフォンドなどでご一緒している方に声をかけられて話をした。やっぱり、落車が多いらしい。しかも、カーブでスリップとかよくあるパターンだけでなく、なんでこんなところでと思うところで起きたりするという。たとえば、上りきってホームストレートに入ったところで落車なんてケースもあるらしい。いや、だって、スピード出てないし平らだし、それでなんで落車できるのと思ったら、いっぱいいっぱいで上ってきて、加速する集団についていこうと下向いて踏み込み、前にはするんじゃないかというのがその方の意見だった。いや、まあ、そう言われればありえないとは言わないけど、それ、だめだめじゃん。
オープニングセレモニーがあって、何人かがなにか話をしていたり、なにやら注意とかもしていたようだが、音がよくない上に反響するのでなにを言っているのかまるでわからない。私は耳が悪いからっていうのを割り引いても、ちょっとって感じ。
7時半、100kmと100+100のソロもチームも、ぜんぶごたまぜでスタート。
パレードが終わり、2ラップめに入るとぐっとペースが上がった。NP 253W、最大出力580W。人口密度が高くてブレーキもよくかかるので、出力のわりに時間はかかっているのだけれど。ちなみに、3ラップはNP 235Wでタイムは2ラップ-2秒だった。
このあたりはとにかくカオス。密度が高いのに、ちょっとすき間があるとナナメに走る人とかフリーダムすぎる。心のなかで怖え~と言いつつ走っていた。第1コーナーからの下りでぐっとスピードが出るあたりで、前の方が騒がしいなぁと思ったら、道の真ん中に2~3人がからんでこけていてあわててよけるなんて一幕も。
たしか、3~4ラップで先頭集団からちぎれ、集団が小さくなった。知ってる人はというと……今中さんか(^^;) その集団で1ラップもしないうちに、さいたまディレーブがペースを作っている集団に追いついたので、そのままそこでお世話になることにした。
ちなみに、参加案内のPDFには、(↓)と書かれている。
それぞれのチームがペースメーカーとなって走ります。
(午前の部)
先頭集団 2時間20分ペース担当(弱虫ペダル)平均時速 42~42.9km
100km3時間ペース 担当(さいたまディレーブ)平均時速 33.4km
100km3時間半ペース 担当(レバンテフジ)平均時速 28~29km
(午後の部)
先頭集団 2時間20分ペース 担当(レバンテフジ)
100km3時間ペース 担当(さいたまディレーブ)
100km3時間半ペース 担当(弱虫ペダル)
100km 3時間はちと遅い気もするが、これだけ上って2時間20分はさすがに無理。
って、100km 3時間はちと遅い気もしたのだが、100km 3時間はちと遅いとか言っておいてなんなのだが、この集団でも、ダンロップからホームストレートへと3段上りという感じで上るあたりはついていけない。ホームストレートはお尻でいいから集団についていないと終わるので、ダンロップの右カーブでディレーブのすぐ横くらいまで上がり、下がり代を作るという走りをくり返した。これで、ホームストレートは集団からお尻だったり切れかけたりするんだから、どんだけ上れないんだか。ちなみに、3段上りの2段めで力を使い果たす感じなのだが、最近、スマートコーチングのオンラインサーキットで教えてもらった上体の使い方にすると、3段めを上りきるくらいの力を出すことができた。
なにかでたまたま前のほうで上りきり、さいたまディレーブのすぐ後ろでホームストレートを走ったこともあるのだが、快適だった。そのあとの下りも、後ろのほうだと、下り始めでそれなりに踏まないと切れるんだけど、踏むというほど踏まずに降りていけるし。上りで先頭にいられる足がないから足を使わなきゃいけないという、ま、よくある話ではあるんだが。
そんな感じで、たんたんと周回を重ねる。
そうだ。さいたまディレーブの集団に入ってわりとすぐだったと思うのだが、ホームストレートに入ったあたりで、私の2~3人前がものすごい勢いでこけた。たぶん、はすったんだろう。冷や汗ものだったが、スピードが出ていない場所なので、そこそこの余裕で避けることができた。いや~、それにしても、ホントにこんなところでこけるのね。
さてさて、22ラップの18ラップめくらいだったかなぁ、ペースが少し上がった。100km 3時間のつもりで少し遅めだったと気づいたのかなぁなどとのんきなことを考えながらダンロップ前のヘアピンを左にカーブし、集団の左側、密集度が低いあたりに位置取り、ゆるめの左カーブを走って行くと……すぐ目の前を左に切れ込んでいく人がいる。ん?と思った瞬間、内側を走っていた人と上体がぶつかった。ぶつかられたほうがふらつく。そして、ふっとんだ。あそこだと、時速50km近く出てるんじゃないかなぁ。その状態でハンドルが振れたらきついよな。すぐ後ろを走っていたこちらとしてもたまったもんじゃないが、落ちついて回避することができた。よかった~。いや、びびったわ。
そのあとは、またたんたんと周回を重ね、22ラップ、100kmを走り終わり、サイコンを止めて確認すると……2時間38分? あれ? 3時間ペースじゃなかったの? いや、私にはぴったりのペースだったんで文句はないっていうか、このペースのほうがありがたかったのは事実なんだけど。
速報によると、トップから16分近く遅い2:38:27.140、90人中の37位、らしい。NPは210W。毎周400~500Wのインターバルがかかっていることを考えると、悪くない数字だと思う。まっとうに走れたと言っていいだろう。
スマートコーチングの仲間が集まっているピットに行き、午後に向けてご飯を食べるなどしておく。ちなみに、食べ物が現地調達できるかどうか不安だったので、お昼には、焼き鳥弁当(750kcal)とカツサンド(750kcal)を用意しておいた。
■昼休み
安藤さんや、さいたまディレーブの岸コーチ(スマートコーチングでいろいろと習っている)もちょこちょこ顔を出してくれた。
岸さんに、「さいたまディレーブは3時間ペースじゃなかったんですか?」と尋ねたら、いや、そんなことは言われていない、だそうで。どころか、何周回するのかとかも知らされてなかったので、サイコンで100kmになるからこれで終わりだろうって判断した、だそうで。なにそれ。運営、大丈夫か? っていうか、それ、だめだめじゃん。
お昼休みには最速店長選手権が開催された。10周回、かな。これは高岡さんが、最後一人逃げで圧勝。途中の展開もなかなかおもしろかった。
午後は雨予報。雨装備をきちんとすればそれなりに走れるけど……トシ取ったせいか、冷えへの耐性も落ちてるようだし、情報処理の能力も落ちてきていて雨というノイズが増えると危険察知しにくくなるし。雨に濡れて壊れると困るので補聴器外すと(両耳で100万からするので……)音からの危険察知もしにくくなるし。条件悪い中、集団でレース走すると、若い人より格段にリスクが跳ね上がってしまう。思い入れが強くてそれでも走りたいとかあれば悩むけど、富士チャレは、雨強くなったらさっさとリタイアだと決めて来た。だから、雨装備も持ってきていない。着替えは持ってきた。
予報だと1時間くらい走ったら降り始めるくらいかと思っていたのだが、最速店長選手権のあいだからぽつぽつ降ったりやんだりになってしまった。雨雲レーダーを見ると、1時半スタートのあと、2時に向けて雨雲がなくなり、2時半くらいにはまた雨雲が濃くなるようだ。DNSにしようかとだいぶ迷ったが、せっかく残ったんだし、午後100kmしか走らない仲間もいるし、スタートするだけして、本降りになりそうになったらリタイアすることにする。
今回、午後のほうが人数が少なかったので、スタート直後も落ちついていてカオスにならない。速い人と第2集団も1ラップくらいですぐ別れた。このくらいなら落ちついて走れていいよな。富士ヒルも参加者多すぎてぐちゃぐちゃになってるけど、富士チャレも参加者増やしすぎなんじゃないだろうか(今回は、例年に比べればがら空きだったそうだけど、それでも、午前中は人多すぎ)。FUNRIDEの大会運営がそうだってことなんだろうなぁ(--;)
結局、6ラップしたところでリタイアを決断。7ラップの前半、同じ集団にいた午後100kmの仲間に声をかけ、集団から離脱してコースの右端をアクティブリカバリーでクールダウンしながらピットへ。7ラップと1/3くらい走ったわけか。雲の様子とかから怪しいと思ったのだけれど、ピットについた少しあとから雨は本降りに。うん、いい判断だった。
荷物と自転車を車に積み、計測チップを返したあと、濡れた服をぜんぶ着替えて帰路につく。
行きは中央道経由だったが、帰りは東名をナビが指示。東名は車が多く、あちこち断続的に渋滞していた。断続渋滞があっても若干大回りの東名を指示するってことは、中央道はかなり渋滞してるってことだろう。緊急事態宣言出たんじゃなかったっけ? って、そんなこと、どの口が言う、なんだけど(^^;)
戻りは2時間くらいだった。午後DNFで早めに帰ったこともあるだろう。
■感想
久しぶりにちゃんと走った気がした。このくらい走れれば、まあ、悪くないかな。
全体としては、楽しかった。楽しめた。
なんだけど……富士チャレンジをまた走りたいかと聞かれると微妙。1コーナーの下りなど、気持ちよく走れるところもあるんだけど、あのカオスはいただけない。落車も、私が見た以外にもいろいろあったようだし。落車多めで、巻き込まれるリスクとか考えると、正直、やめとこうかなと思ってしまう。今回なんて、コロナで参加者少なかったはずだし……。
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