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2020年12月27日 (日)

全日本フィギュアスケート2020観戦-三日目(フリーダンス・女子フリー)

前日に引き続き、ホテルで仕事をしてから全日本へ。

■仕事のお供

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ドリップパックは成城石井のリッチドリップ。豆の量って、まっとうなものが10g、安物だと7~8gだったりするのに対し、贅沢に12gというので買ってみた。たしかに、なかなかおいしいと思う。簡単に手に入るものとしては最高クラスなんじゃないかな。

会場そばのドトールでお昼を食べ、晩ご飯用にスーパーでお寿司を買ってリンクへ。今日はフリーダンスと女子フリーだ。

フリーダンスは……どしたん? みんな。

最初の二組は基本的なところからしてまだ苦しいレベルなのでしかたないとして、後半3組がぼろんぼろんってのは、ねぇ。

深瀬理香子・張睿中オリバー組、いい感じでスタートしたけど、中盤で女性がこけたあたりからなんかおかしい。男性側も動きがおかしくなってしまったし、最後、曲想が変わってからは、ステップこなすのに必死って感じで、音に合わせる余裕がないみたい。もしかして、プログラム組んだだけであんまり練習できてない?

村元哉中・髙橋大輔組も、スタートはよかったけど、1/3くらいで高橋くんの腰が少し引けるようになり、危なっかしいなぁと思っていたら、リフトで絡んでこけそうになるのをぎりぎり踏みとどまるというスリル満点の展開になってしまった。このあとは、高橋くんの腰がさらに引けてウエイトが乗らなくなり、ツイズルでふらつくとか、高橋くんらしからぬことまでやらかしてしまってるし。いや、まあ、村元哉中・髙橋大輔組は、高橋くんが転向1年で練習期間が足りてないからこれまたしかたないのかもしれないけど。

まあでも、フリーダンスを見ても、最初の二組は男性の動きがシングル的なのに対し、高橋くんは、途中から少し苦しくなったとはいえ、体の使い方がかなりダンス型になっていて、がんばってるなぁと思う。

女性の動きは……あんまよく見てなくてわかんない(^^;) 大昔に自分がやっていた関係もあり、どうしても、男性の動きに目が行っちゃうのよね。

最終の小松原組も、途中、曲想が変わったあたりから音に合わなくなり、なにをしているのかよくわからない。音を外しているせいか、ふたりの動きも微妙にかみ合っていない感じで、どっかで絡むんじゃないかとヒヤヒヤ。見ていて疲れてしまった。

今年はコロナ禍で試合がなかったし、もしかして、みんな、プログラムの練習をあまりしてない? 実力に対して完成度が低すぎるカップルばっかりという感じ。足のレベルに対する完成度という意味では、2番滑走の平山姫里有・立野在組がダントツによかったじゃん。

さて、最後は女子フリー。

昨日の男子フリーに続き、女子フリーも、無駄足とか音楽との関係とか、そのあたりが気になってしまった。テレビだとショットが頻繁に切り替わったり、体全体が映ってなかったりするんでわかりにくいんだけど、現場で見ると、ねぇ。音に合わせて滑るということをしないから、テンポが上がろうが下がろうが、足元の動きは変わらない。手だけ、音楽の雰囲気になんとなく合わせて動かして加速し、音楽と関係なく、無駄足と言っていい動きでタイミングを取ってジャンプ。そのくり返し。全体に、ジャンプが得意な選手ほどひどい。そら、体も楽だし(速い動きはもちろん、足数少なく滑るのもきつい)、いろんな意味でジャンプの成功率も上がる。点数はそちらのほうが出るかもしれない。でも、ジャンプ練習見せられても、観客としては、ね。

そのなかで、よかったなと思うのは、横井ゆは菜さん、本郷理華さん、鈴木なつさん、宮原知子さん、かな(大半が第2グループ^^;)。この4人は、プログラムがきちんと作り込まれていたと思う。この音でこの足、この動きというレベルで。

なかでもよかったのが横井ゆは菜さん。全編、コミカルな動きが細かく作り込まれていた。コミカルな動きって体への負担が大きく、それを休みなく続けるだけでも大変なのに(作り込むのも大変)、コンビネーションジャンプは三つとも後半に持っていくなど、競技として点数を狙うことも忘れないとすんごい意欲的。できもよかったしね~。コンビがひとつ、トリプル→ダブルになっちゃった以外、ミスなかったんじゃないかな。どのくらい楽しめるかという観客目線では、文句なく、今回の全日本1位だ。

彼女、どんなショートだったか記憶ないなぁと思ったら、晩ご飯を食べに行ってて見れていないらしい。残念。

本郷理華さん、鈴木なつさんも、自分の特徴とか曲とかを生かし、しっかり作り込んだプログラムでよかった。フィギュアスケートって、こうじゃなきゃ。

宮原知子さんは、いつもながら、完成度が高い。スケーティングが、彼女だけ、後ろに蹴るんじゃなくて、前に乗っていくダンス型ってのもさすがだなと、これまたいつもながら、思ってしまう。スピンの回転が落ちないのも、ね。モーターアシストで回転力を補充してるでしょって言いたくなるほど。

ほかの上位陣についても、一言ずつ書いておこう。

三原舞依さんは、全身を使った表現で動きが体の中心から末端へと広がっていくなど、ショートのプログラムがとてもよかったので期待していたのだけれど、フリーのプログラムは、普通だった。というか、プログラム構成も滑り方も、すんごい安全運転。今年は体力的に不安が残り、ショートは短いから作り込んだけど、フリーは長いから、下手に作り込むと後半大崩れしかねない、今年は成績を残すことを目標にするってことだったのかも。

坂本花織さんは、らしい滑り、の一言かな。ちょ~っと粗いところがあったり、単純に滑ってスピード上げるコーナーが多かったりっていうのはあるけど、彼女はそれでもいいのかなぁと思わないでもない。彼女のフィギュアはスポーツなんで。曲の表現もさることながら、スポーツ性の表現、ってこと。

紀平梨花さんは……あんだけ飛んだら、そら、勝つよね~。ジャンプの切れ、高さ。すごいわ。でも、ね。上位陣のなかでは一番、音楽がBGM。無駄足多いし。音楽に緩急があっても滑りは変わらないし。コンテンツとして採点されるステップなどは別として、いわゆるつなぎ部分では、音と動きに関係ないし。つなぎって、時間的にプログラムの大半を占めるのに。まだ若いし、今後に期待したいなぁ。

 

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