スマートコーチング沖縄対策合宿@伊豆 - 1日目
4連休の1日目、2日目は、スマートコーチングの合宿。もともとは沖縄対策ということだったのだけれど、ツール・ド・おきなわも中止なら、じゃあと思ったもてぎも中止と、モチベーションが上がらないことはなはだしい。一応、おきなわがあるということで絞りかけていた体重も、中止と聞いたとたんに減らなくなり(お腹空くと、すぐ、なんか食べちゃう。そこ、がまんしても、ねぇ)、合宿までに体脂肪率8%台、の予定が11%のまま(--;) 当然、重さも、もうあと1.5~2.0kgくらいは落ちてるはずだったんだけど。
それはともかく。
せっかく参加するのだから、やれることはやって、つかめることはつかんで帰りたい。
場所は、7月の合宿と同じく伊豆のコナステイ。朝8時半に集合とのことなので、5時ごろ野辺山を出発する。何日か前、ナビで2時間半弱もあれば着くと確認していたからだ。ところが、走り出すと、到着予想時刻が8時45分。まにあわないじゃん! なんで!?
ナビの設定をスマートルートにしたり最速ルートにしたりといろいろ変えてみたら、スマートルートでも8時前にはつけそうな様子。最速ルートは高速が多いので(山中湖のほうを回る)、たしかに速いが距離はあるし、ここから時間が縮むこともあまりなさそう。対してスマートルートは精進湖から朝霧高原のほうを回るルートで距離が短いし、まだ朝なら到着予想時刻よりかなり早くつける可能性がある。というわけで、スマートルート側を選択。須玉インターまでにコンビニでコーヒーとサンドイッチを買い、食べながら車を走らせる。
結局、コナステイには7時40分ごろ到着。着替えて自転車の準備をして、集合場所へ。
■スタート前のミーティング
初日は100km超を基本的に止まらず走る、というもの。途中、獲得標高500mくらいと900mくらいの2本、ヒルクライムがある。基本的にパックで走るが、特に上りはばらけるはず。その場合、速い人はお代わりするなどして調整とのこと。
ボトルは2本。サポートカーにもう2本を預ける。補給食は、羊羹(162kcal)×3本、マグオン(120kcal)×1を携行し、羊羹×1本、マグオン×1、SAVAS(170kcal)×1本をビニール袋にまとめて同じくサポートカーに。1時間に150kcalくらい+お守りジェル1が目安だ(結局、SAVASは持ち帰った)。おきなわもニセコも、このくらいを目安に補給食を持つので(最初のころはもっとたくさん食べていたが、いろいろトライした結果、私はこのくらいで十分らしいとわかった)。
預けたものは、基本、走りながら渡してもらう。プロレースとかで、よく、サポートカーからいろいろもらったりしているが、あれをやるわけだ。ただし、慣れない我々が車にもらいに行くのは危ないので、なにかして欲しかったら手を挙げろ、そしたら、安全なタイミングを見計らって車を近づける、とのこと。実際には、そういうケースや、道ばたに立ってる人からボトルを渡してもらう(おきなわやニセコなんかでやってる方式)だったりした。
宿から伊豆縦貫終点までは、飛ばすと危ない部分も多いので、ウォーミングアップを兼ね、ゆっくりからそれなりのペースで。伊豆縦貫終点から上りに入るので、そこからは、脚力別2パックに分かれて走行。私は、一応、前側6人+現役プロ選手という脚力があるほうのパックだ。
なんだけど……このパックだと、上りは私が一番遅いかもって感じになる。今回、もうひとり、やはり上りを不得意にしている人が、体験ホイールでスプロケットが小さく、その人が最初に切れたけど、その少しあとには私もついていけず、切れてしまう。ペースは、現役プロ選手の岸コーチが作っているようで絶妙。私からそこそこよく見える範囲にもうひとり、そのさらに先、遠くが見えるときには見えるあたりにまたひとり、置いて行かれている。新城さんのセミナーとおんなじパターンだ(^^;)
下りは全体がまとまり、地元で道をよく知る平塚コーチを先頭に、無理のないまあまあのペースで。
下りきったところからは、また脚力別に分かれて海岸線を走る。下り基調のアップダウン。ローテしながらだが、ペースが落ちると岸コーチから「ここは踏む! 休もうとか考えるな」と声をかけられるので、いいペースで進む。というか、上り部分はけっこうぎりぎりで走ってる感じ。上りが短くて下りや平坦があいだに挟まっているからなんとかなるけど。
ふと気づくと、ふたり前で中切れが起きている。その前にも何度か切れかけたところなので、追って追いつくのかなと思ったら、どうも、本格的に中切れらしい。やばい。ブリッジできるかどうか微妙な気がしたが、ともかく、5番手から飛び出し、ふたりをパスして、先頭ふたりを追う。記録を見ると、飛び出したときは600W台、その後も400W以上を振り絞ってブリッジしている。信号で止まったときには、2番手に付けていた人から(頭は、当然、岸コーチ)「完全に切れたと思ったら、いつのまにか追いついてましたね」と言われた。
気持ちよく海岸線を走った後は、松崎から仁科峠の長い上り。先頭グループはかなり先行して松崎に着いたのもあり、暑すぎてボトルがなくなったこともあり(サポートカーは、ちょうど、後ろのグループに回っているタイミングだった)、さすがにちょっと休んで飲み物くらい買おうとコンビニ休憩。後続のグループが追い越した少しあと、緩い上りをこれまたいいペースでローテしていく。
おかげで気持ちよく走れたのだが……先行したグループを追い越して少ししたあたりで、私はまたもついていけなくなり、切れてしまう。上りの実力的にはそんなところだよな~。先は長いのでたんたんと、たんたんと。うーん、調子が悪いのか、ここまでがんばりすぎて足が残っていないのか、出力がだんだん落ちて、もう、へろへろという感じになってしまう。抜いてきた先行グループから飛び出してきた人に抜かれたり。斜度がしばらく緩むあたりがあって、そこではその人を抜き返すなど多少復活したけど、そのあとは斜度がさらに上がり、完全にへろっへろ。その人にはまたも抜かれ、さらには姿もだんだん遠ざかり、ついには見えなくなってしまった。
2月の伊豆篭りでも走った道だけど、あのときはもっと楽だったぞ。
途中、左足が軽くつり、だましだまし上っていたら収まってくれたが、しばらくすると今度は右がつり、これまただましだまし上って収まったと思ったらまたつるとどうにもならない。足がつること、めったにないんだけど、なぁ。
と、突然、「井口さん!」の声。なにかと思ったら、岸コーチがお迎えにきてくれた。ありがたいようなありがたくないような(^^;) 元気は出るんだけど、体はとっくに限界を超えているわけで、そこからみんながいるところまで、両足、さらには脇腹とあっちこっちがちょこちょこつってはうめき声を上げつつ上ることになった。
脇腹がつったのは、最近、膝を上げるとき、その反対側の手を引くイメージにペダリングを変えたせいだと思う。いままで以上に腹筋回りをよく使うようになり、そのあたりが悲鳴を上げたのだろう。これは、一段前に進むためのいい痛みのはずだ。
■仁科峠
ちなみに、仁科峠からの下りはローテでって安藤さんに言われたのだが、事前に指定されたルートを行くと、とてもそんな道ではなかった(なにか齟齬があったらしい)。
ともかく、仁科峠からの下りは、岸コーチを先頭に、細めの山道をすごい勢いで下っていく。不安を感じるスピードではないが、ひとりでここまで飛ばしはせんぞっていうレベル。途中、2回、コーナーでフロントを横に飛ばされ、思わず声が出た(1回は木の枝、1回は小石)。ハンドル荷重になっていたら、あのままこけたんだろうな。
集落に出てペースが落ち、後ろを振り返ると……私が最後尾(岸コーチ含めて5番手)だった。
後続を待って、また下る。と、順番が悪かった。また山道の下りになり、ペースが上がったのだが、前半で付いて来れなかった人があいだに挟まっていて、前3人が先行。私ともうひとりは、あいだのひとりが抜けずに遅れていく。道が広がったところで「抜きます」の声をかけて抜かせてもらい、ふたりで前を追う。コーナーの立ち上がりごとにがっつり踏んで加速という気持ちのいい走り方。走ってる~って実感できるのだ。
伊豆縦貫終点から先も、裏道をローテしながらいいペースで走る。5人が下ハンでローテしている状態。逃げグループのイメージ、かな。と、岸コーチがペースを上げ、私のひとり前で中切れ。どう見ても厳しそうで、これはこのまま切れそうだ。というわけで、ここもブリッジを試みる。やはり、踏み出しは600W強、そのあとも400W弱くらいを絞り出してなんとか追いつく。追いついたんだけど……やっと追いついたと思ったら、すぐローテ入れって、岸コーチの鬼~! (いや、位置取りが悪かったって話だと思う。隠れるべきだった)
4人ローテしながらハイペースで細かなアップダウンをこなしていく。結局、ちょっと大きく盛り上がっていたところでついていけず、私が最初に切れてしまった。ギアの選択をミスって重すぎたんだと思う。記録を見ると、坂を上りながらケイデンスがどんどん落ちている。さらに、前のほう、まだ見えるあたりに、別の人がひとり、置き去りにされている。最初の上りとおんなじパターンである(岸コーチは、当然、後ろを見ながら、そうなるようにペースを調整しているわけで)。
もうちょっとついて行きたかった気もするが、中切れはブリッジできたし、そもそも、仁科峠の上りでへろっへろになったあと、ここまで走れるってわかったしで、いい走りができたと言えるだろう。
そのあとは、多少、道に迷いつつ、3時前に帰着。120km、up 1900m、233 TSS。
風呂に入ったあと、プロのマッサージを受ける。今回は、プロのマッサージャーが来てくれていた。もちろん、別料金。申し込みに出遅れたら瞬殺で枠が埋まってしまったのだが、合宿に来れなくなった人から枠を譲ってもらったので受けることができた。
気になるところはと問われたので、体感的には腰、あんまり感じないけど背中もばりばりのはず、仁科峠の状況を考えると足も死んでるはず、と、まあ、早い話が、全身だめっぽいって答える(^^;)
はい、もう、あっちもこっちも、マッサージされると痛くて死にそうだった。でも、おかげで、腰から背中は、ここしばらく経験した記憶がないほど軽くなった。足の疲れはかなり残っているが、それでも、ずいぶん楽になった。これなら明日も走れそうだ。
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