『最速ヒルクライマー5人が教える ヒルクライムトレーニング』
昨年末、フィギュアスケート全日本選手権が都心であっていたので久々に連続して電車に乗り、車中で本を何冊か読むことができた。その1冊がこれ。
スマートコーチングのキャンプでご一緒したりした川又さん(おきなわ市民100kmで優勝経験のある速い人)が、このごろ普久川のペースが上がっているので、上りを強化するためもあって読もうと思うと紹介されていたので、私も買ってみたもの。まあ、私はレベルが違うからなぁと思わないでもなかったのだけれど。
読んだ感想を結論から言うと……買ってよかったけど、でも、私は、ほぼ、行けるところまで行っちゃってて、パワーウエイトレシオをこれ以上高められる可能性は低そうだと改めて確認しちゃったって感じ。
■買ってよかった点
いろんな練習方法が紹介されていて、そのなかに、せっかくだからこれはやったほうがいいなと思うものがいくつかあったこと。しかも、実走における走り方の話だったので、改めて時間を使うとかそういうことなしにできる。いままで漫然と走っていたところを、今日はこういう点、明日はこういう点を気にしながら走るだけでいい。これは、ぜひ、やらなきゃ。
■改めて確認できちゃった点
パワーウエイトレシオ、ホビーレーサーのボリュームゾーンは4~5倍だけど、ちゃんと練習すれば、だれでも5倍くらいは行ける(4.5~5倍と言っている人もいる)、FTPが体重の4倍で「この人は練習してるな」という人は見たことがない、質も量もぜんぜん足りてないって話が書かれていた。
まあ、5倍にせよ4.5~5倍にせよ、ここに登場するような年代が念頭にあるというか、一生のうちでそういう時期がどこかにあるはずっていうか、そういう話であって、私みたいに60歳代は話が違うっしょ?と、そのあたりは割り引いて読んでいたわけですが。
「じゃあ、どのくらいの質と量やればいいんだ?」と思いつつ先を読んでみると、目安は「中強度でCTL 100」だそうで。それ、山ごもり中の私が目安にしている質と量じゃん。そんだけやって4倍から伸びないんなら、それが、私という個人が60歳代といういまの年齢で行ける限界である、フィジカルは頭打ちのところまで来ちゃってるって、そういうことなんだろうなぁ。
というわけで、フィジカルが伸びる可能性はほとんどないので、やっぱ、持ってるフィジカルを有効活用して速く走るテクニックの習得に力を入れるべきなんだろう。もちろん、フィジカルを強化する努力、特に、20分の上りを強化する努力は続けるというか、それ続けないと落ちるの必至なんで、それはそれで続けるわけだけど。つまり、やることはいままでと基本的に変わらないっと。細かな工夫はいろいろするにせよ、大枠は、ほんと、なにも変わらない。
さて、今年もがんばんべー。
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