« 南アルプスロングライド2019 | トップページ | ダイエット »

2019年11月20日 (水)

ツール・ド・おきなわ、普久川ダムの上りに必要なパワー

ハムスタースピンの福田さんが、140kmマスターズの場合、うまく走れば4.3倍で普久川を先頭集団で越えられると書かれていた(↓)。

■ツイッターの投稿

■上記で触れられているnote(【福田昌弘】2019.11.10 ツール・ド・おきなわ市民140km マスターズ 11位)

勾配の変化をうまく使い、緩くなった時にしっかりドラフティングに入れる位置取りをすると、集団なのでこのくらいで走れる、という話だ。

せっかくのデータなので、自分のデータと比べてみた。

まずは、パワーウエイトレシオの換算から。かなりぎりぎりの比較になるはずなので、体重ベースではなく、自転車などの装備と体という総重量ベースで考えてみる。

自転車、水、服や靴、ヘルメット、補給食その他で10kgとして計算する(装備によるが、たいがいは9.5~10.5kgのはず)。

総重量ベースのパワーウエイトレシオは、福田さん(体重68.5kg+装備10kg)の場合、

295W/78.5kg = 3.75W/kg

総重量ベースのパワーウエイトレシオが上記に等しくなる私(体重63kg+装備10kg)の出力は

3.75W/kg×73kg = 273.75W

これを体重ベースのパワーウエイトレシオに換算すると、私の体重では

273.75W/63kg = 4.35W/kg

先頭集団に残るには4.35倍が必要という計算になる(体重が軽いほど装備の影響が大きくなる)。この時点で、もう、残れないのは確定なんだけど、もう少し詳しく見てみよう。

先頭から少しずつ下がりつつも先頭からつながっている集団にまだ残っていた前半は、平均270Wの4.29倍。というわけで、たしかに、4.35倍で走れたら遅れずにすみそうだ。

ただし、一定ペースできれ~にペーシングできるFTPテストに比べ、どんなにうまく走ってもレースはそれなりに上げ下げがあって条件が厳しくなるので、レースで4.35倍を実現するには、FTPテストで4.5倍くらいが必要なんじゃないかという点も頭に置いておくべきだろう(脚質にもよると思うが)。

実際、普久川ダムの上り1回目、全体の実績は249Wの3.95倍(前半は平均270Wの4.29倍だったが、後半は平均235W、3.73倍しか力が出ていない)であり、FTP 260W、体重63kgから算出したパワーウエイトレシオ4.13に対して96%しか出せていない。出力が上がるときに無理せず、少しずつ下がるようにしてもコレだもんな。

このパワーで、最初のピークポイントまでの時間が19分。先頭から2分弱の遅れだ。遅れのほとんどは後半でできたもの。後半は出力が下がった、遅れた結果一人旅になり、斜度が緩むところでドラフティングが使えなかったとダブルパンチだったので、そんなもんかなという感じ。

というわけで、FTPテストで計ったFTPが4.5倍くらいあって、それなりの上げ下げがあっても4.3~4.4倍で20分走り続けられれば、先頭集団で普久川を越えられるようだ。

ツール・ド・おきなわ2019-感想、反省、そして来年に向けて」で「パワー面を考えると……普久川は、4.5倍20分に耐えられないとどうにもならんわけだ」と書いたわけだが、この4.5倍はNPで考えているので、体重差なども勘案すると、福田さんの「4.3倍で大丈夫」とほぼ同じイメージになると言えるだろう。

個人的な結論としては、走り方うんぬんでと言えるほどの出力がないんだなと再確認できただけとも言えるか……(--;)

|

« 南アルプスロングライド2019 | トップページ | ダイエット »

自転車-その他レース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 南アルプスロングライド2019 | トップページ | ダイエット »