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2019年11月13日 (水)

ツール・ド・おきなわ2019(140kmマスターズ)-感想、反省、そして来年に向けて

リザルトが出た。早いな~。

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というわけで、改めて結果なんぞを。

参加クラスはツール・ド・おきなわ2019市民140kmマスターズ、270人エントリーの238人出走で、119人完走の完走率50%。スタートが一番後ろで、時間制限が一番きつい上、他クラスの速い列車が後ろから来てくれることがないと条件最悪なので、完走率が低いのはしかたのないところだろう。

私自身の成績は、トップから34分43秒844遅れの4時間34分26秒208、77位。初挑戦でよくわからないながら、えいやっと掲げた4時間30分、50位以内の目標は、いずれも達成できず。毎年のことで改めて書いていなかったが、「自分より上位に自分より年寄りがいないこと」も目標で、こちらは今年も達成。ちなみに、60代で完走したのは私ともうひとりのふたりだけ。50代でも私より上位は13人で、残り60人あまりは40代だから、悪くない結果だと言えるだろう。

でも……ねぇ。レースが終わって何日かたったいま、展開、まちがったなぁと思っている。走ってる最中の自分になにか言えるなら、なに考えて走ってるんだと喝を入れたいくらいに。いや、おまえ、なにも考えてねーだろ、だな(--;)

レースレポートの最後、普久川ダムの上りが遅くてあれ以上前の集団には乗れなかった、だからあれで限界の結果だったんじゃないかみたいなことを書いているが、そんなことはなかったんじゃないかと、いま、思っている。

私は、自転車乗りの中ではけっこう珍しい体質らしい。序盤でさえ、出せる力はそんなに強くない。特に、20分も上るようなシチュエーションでは、はっきり言って遅いレベル。でも、3時間、4時間走り続けても、あんまり出力が落ちない。だから、後半になるほど、相対的に強くなっていく。今回は、それがかなり特異であることを痛感した。おきなわ、例年は、後ろから来る別クラスの速いトレインに乗っていたので、そのあたりがいまいち実感しづらかったのだが、そういや、140kmの第2集団ならごく普通についていけてたわけで(ニセコはわりとばらけて走るので、これまた、そのあたりが実感しづらい)。今回のようにもっと後ろの集団なら、後半は楽なのが当たり前だ。

そんな体質なので、序盤で後ろの集団になるのはしかたない(めいっぱい頑張る以上のことはできないのだから)。じゃ、そのあと、どう走るのか。

今回の記録を見ると、学校坂のピークから羽地の下まで平坦とアップダウンが断続する区間、心拍が上りで140ちょい、だいたいは110~120、ところどころ二桁まで落ちていたりする。平均心拍130bpm、NP 175W。100km走ったときの実績とかここしばらくの様子から考えてNP 210Wは楽勝、がんばればNP 220Wくらいは十分に出せたはず。だって、全体でNP 220~230Wと考えていたんだから(最終的に全体のNPは204Wという低い値にとどまっている)。

ということは、集団のペースアップを狙って平地で引いた210Wかもうちょいくらいで平地を走りつづけられたはず。上りは同じくらいに抑えるとしても、下りもいつも通り踏み倒してよかったはず(今回、下りはまったくと言っていいほど踏まなかった。集団をちぎらないように)。それだけ踏んだら、それこそひとりでも集団に先行できたんじゃないのか? 時間にして1時間半もないんだし。ひとりTT状態でも、この区間で5分やそこらは縮められたんじゃないだろうか。

(そもそも、攻めずにどうするって話だよな。ホビーとは言え、レーサーの端くれだろうに。しかも、事故と背中合わせの攻めではなく、ペース的な攻めなんだから、行けるところまでがんがん行かなきゃ。攻めずに結果なんて、出るはずがない)

もちろん、ひとりで走らなきゃいけないわけではない。集団全体のペースアップは無理でも(無理とは思わなかったんだけど、な^^;)、数人で先行しませんかと声をかければ、乗ってきた人だっていたかもしれない。スマートコーチングでご一緒した佐々木さんあたりはまちがいなく乗ってきただろうから、ふたりで先行できた可能性は十分にある。先行したあと、もっと前の集団からこぼれた人と協調できる可能性もある。だれか一緒に走ってくれればラッキーだけど、最悪ひとりでもいいと腹をくくれば、違う展開、ありえたよな。

じゃあ、どこから先行したらよかったのか。

奥から与那の海岸線について記録を確認すると、今年はNP 147W、平均時速38km、2年前はもらい落車のあと、半分一人旅、半分3人トレインでNP 229W、平均時速40km。あのくらいの小さい集団でも、その力は大きいなぁ。このあたりは、みんな、まだ元気だし、集団で走ったほうが絶対得だったよな。ってか、どう見ても、ひとりで先行なんて無理ってペースで走ってたよな。

いくらなんでも遅いなと思い始めたのは学校坂を下りきり、平坦になったところだった。つまり、そこからはひとりでも先行したほうがよかったことになる。

でも、その前、学校坂の下りって、下り基調のアップダウンという一番得意なパターンなんだよな。ということは、学校坂を上りきったところから先行するのがよかったんじゃないかな。

さらに戻りつつ考えてみると……学校坂の上りは、速度が遅いんで集団は関係ない、普久川の下り切りから学校坂の上り始めまでは距離が短いので、これまた集団は関係ない(今年も含め、毎年、下りの勢いそのまま単独走みたいなイメージで走っている)。ということは、普久川のピークから踏み倒して下る、なんだな。割と得意な下りを流すのはもったいない。

そうか、そうだよな。今年、普久川の上り、特に1回目はしっかりがんばれて、そこはとってもよかったんだけど、そのあとは、羽地まで、自分が得意なところを全部封印して走った感じになっちゃったわけなんだよな。そら、不完全燃焼感があるの、当然だよな。

来年も140kmマスターズを走るつもりなのだけれど、今年の失敗を踏まえ、どういう走りを基本で考えるべきかな……。

普久川の1回目で先頭についていくのは無理。それは、今回、よくわかった。

ゲンさんによると、今年、普久川の上りは自己ベストを40秒更新したらしい。でも、奥までに先頭集団に追いつけるレベルで考えても、最低でもう1分半は短縮しないといけない。先頭集団、下ったあとのアップダウンは抑え気味だったらしいけど、でも、基本的に力もテクニックもある人たちの集団なのだから、そうそう詰められるものではないはずだ。

パワー面を考えると……普久川は、4.5倍20分に耐えられないとどうにもならんわけだ。ということは、いまの体重63kgに対し、63×4.5×0.97でFTPが275W(FTPテストって20分MMPだから)。FTPがいまの260Wままとすると(←年もあってこれ以上あがる可能性はあんまりない)、260/0.97/4.5で体重59.5kgかぁ。体脂肪率を5%まで落とせたとしても、体重は60.5kgまでしか落ちない。うん、やっぱ、どっちも無理だな。現実的には、体脂肪率を瞬間風速で7%まで落として体重62kgが限界だろう(あちこち筋肉ついて来年はもっと重くなる可能性もある。去年は66kgあったんだし)。体重62kgまで落としてFTP 270Wまで上げられたら普久川もそれなりにこなせる?(すんげータラレバ。ありえね~)だけど、FTP、パワートレーニングを始めて230→260までは上がったあと、もう、ン年、260前後で足踏みしてるんだよな。タイム短縮は、どっちかというと、走り方のテクニックで実現してる状態。となると、やっぱ、普久川は遅れること前提で考えないといかんのだよな。もちろん、少しでも短縮したいからそのための練習はできるかぎりするけど、さ。でも、冷静に考えて無理だよな。

今年と同じ展開だったとして、どのくらいがんばれば、私はひとつ前の集団に乗れたのだろう。

「ツール・ド・おきなわ140kmマスターズ 4時間28分1秒 62位」という動画を上げている人がいた。

この人で、普久川のピークは私の1分40秒前。そして、ぱらぱらといる先行者を拾いつつ、奥で前の集団に合体しているのだが、その中には30位台に入った人などもいるようだ。

2019ツールドおきなわ140kmマスターズ27位レースレポート」とリザルト表から推測すると、第2集団が26位から32~35位くらいだったらしい。つまり、前記の動画集団の残った人が最終的に第3集団になっている、と。この集団と私の差は、奥で1分35秒。今回は抑え気味で走ったので、めいっぱい踏んだらもう1分くらいは詰められたかも。ということは、普久川の上りをもう20~30秒詰められれば、奥からの下りで第3集団に追いつけた可能性がある、かな。もちろん、来年は展開が異なるわけで、必死で前を追ったあげく、奥の海岸線までに追いつけず、今回と同じあたりの集団を待つはめになるかもしれないわけだが。でも、普久川の1回目をもう一声がんばれれば、シードの可能性がゼロではなくなるとは言えるだろう。

来年は、そのあたりが目標、かな。

で、奥までに追いつけなかったら、改めて、普久川2回目の下りからあと、踏み倒して、こぼれた人を拾っていく、と。

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コメント

ああそうだ。

>> 普久川の1回目で先頭についていくのは無理。
>> それは、今回、よくわかった。

先頭集団のペースって、やっぱり、富士ヒルシルバーのイメージなんだというのが、今回、確認できたのよね。で、富士ヒルでシルバー取れる60代って、例年、ひとりかふたりしかいない。加齢で肉体的上限がだんだん落ちてきて(50代に入ると、有酸素能力の上限が年に1%ずつ落ちるという研究結果があるとどこかで読んだ記憶がある)、トップクライマーであっても、シルバーがようやくの年代なんだと言ってもいいだろう。

で、体質・脚質がクライマーじゃない私に、クライマーの年代トップと同じ走りができるわけはない。肉体的上限に少しでも近づけるべくトレーニングはするにしても(っていうか、それをしなきゃ、まるで勝負にならなくなっちゃう)、富士ヒルシルバーのレベルまで走れるようになると思うのは、現実を無視する考えだと思う。

投稿: Buckeye | 2019年11月15日 (金) 09時57分

こんばんは。
私のブログに来ていただきありがとうございました。
分析を拝見すると、やはり一発目の普久川ですかね。トップ集団に付いていくには、後2分速くないとダメって、かなりハードルが高いですけど、それが出来れば4時間半以内で行けそうですね。
来年は、もう少し登りを速く走るトレーニングをやってみたいと思います。ニセコも行きたいし。
今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: ふつうのパパ | 2019年11月21日 (木) 17時51分

コメント、ありがとうございます。

ニセコ、いいですよ~。ぜひ。

投稿: Buckeye | 2019年11月22日 (金) 11時51分

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