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2019年11月24日 (日)

新城幸也トレーニングキャンプ-2日目

2日目は、8時半集合の9時出発。朝は小雨が残りそうだが、昼間は20℃くらいまで気温が上がる予報。サポートカーが出るので、そちらにいろいろ積んでもらえばいいとのこと。私は、夏用上下にニーウォーマー、アームウォーマー、指切りグローブ、ウインドブレーカーとして、温度調節で脱いだものはバックポケットに入れて走ってしまったけど。

コースは距離85km、獲得標高1500mほどで、前半に30分近い上りがあり、その後、西伊豆の海岸線で10分くらいの上り2~3発を含むアップダウンという感じ。

■スタート時は小雨

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走り始めてみると、意外に雨が残っていて、シューズカバーしてきたほうがよかったかもしれないと思ってしまった。

それでも、本格的な上りに入るころには雨はあがって曇りに。足がそこそこそろう参加者5人と新城さんの6人がパックになって上る(残りふたりの参加者は上りに入ってすぐ遅れた模様)。なかなかにいいペースで、私は、上りの半ばでついていけずちぎれる。ただ、前は、新城さんが後ろも見ながらペースをコントロールしてくれていて、私のあと、ひとり、またひとりとちぎれるものの、見えなくなるほどではない位置に先頭パックがいる。こうなるとヘタレるわけにもいかず、両足、焼けるような感覚を覚えつつ、必死でついていく。

あとで聞いたら、やっぱり、見えなくならない程度にちぎる生かさず殺さずの刑がいいんだ、見えなくなるほどちぎっちゃったら、後ろは練習になんない、タイ合宿でも、いつも、そうしていると言われた。実際、TrainingPeaksによると、10分パワーが今年の最高値を記録していたほど(FTPが更新されたって参加者もいた)。おきなわの値を更新したというのはびっくりだが、まるでペースが違うと心が折れてペースダウンしちゃうから、なんだろうな。自分よりちょっとだけ速い人と走るとか、もうちょっと速い人がこういう絶妙なペースコントロールをしてくれたら、一番いい練習ができるわけだ。って、そんなぜいたく、なかなかできないよなぁ。速い人が自分の練習を多少犠牲にしてくれないと実現できない話なわけで。

峠で後ろを待ちながら、みんな、防寒着を車からもらって身につける。ここからしばらくは下りだ。

下りは、新城さんと高校生(いい成績を出している将来有望な高校生)がふたりパックで先頭。それを、今年全日本に出たという人と私を含む3人が追うという形。私は、当初、5番手で下りに入ったこともあり、前半はそのまま5番手。前のふたりを抜きたいけど、ワインディングのため、かなり無理しないと抜けそうにない。しかたがないのでしばらくそのまま下り、直線気味のところが出てきたところで、抜いて前のふたりに追いつこうとすると……新城さんたち、加速してるじゃん……はい、前のふたりは抜けても、新城さんたちには追いつけませんでした。っていうか、間隔、まったく狭まりませんでした。アウタートップ(52/11)でケイデンス120とか回しているのに……(最高ケイデンスは125だった)。

下りきって後続を待っているとき、新城さんが高校生にアドバイスしているのを横で聞いて驚愕。「あのくらいだったら、リアは14とか15だよ。ジュニアギアと同じだよ」って……フロントが53だったとしても、ケイデンス160~170で回してたって計算になるんですが……。そんなに回すんですか?って尋ねたら、だって、下りや平坦は回さないと進まない、踏んだら進まないから、だそうで。ちょっと計算してみたら、フロント52でも、リア11でケイデンス170まで回せたら時速100kmに達するじゃん。それはいろんな意味で無理だと思うけど、ケイデンス140まで使えれば、ニセコの下りで80kmが見えてくる(いまはケイデンス120くらいが限界。それ以上回すとお尻が跳ねてこけかけない。これだと70kmまでしか踏めないんだよな)。練習、してみようかな……年取ると反射神経がにぶって、高ケイデンスは難しくなるらしいけど、さ。

■下りきって後続を待ちつつ、高校生にアドバイスする新城さん

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今回、BiCYCLE CLUBさんの取材が入っていたのだけれど、そのカメラマンの方には、「自転車ってあんなにスピードが出るんですね~」とびっくりされた。私にとっては怖くない限界に近いスピード(攻めるならもう一段上げられるが、もう二段上げるのは怖いと思うくらい)、新城さんにとっては余裕の下り(^^;)だったわけなんだけど。

そのあと、海岸線は、長めの上りで切れぎみになりつつも下りで追いつく、最後の小さなアップダウンは先頭パックで走るといい調子で走ることができた。後半に入って相対的に強くなってくるのと、自分が得意なパターンが多かったからだろう。

途中の上りで、新城さんにダンシングを見てもらった。自転車の振りが小さすぎて、体が左右に振れている、その分、いらんエネルギーを使っているとのこと。多少なりともダンシングが使えるようになったのが去年で、まだまだ下手なんだろうと思っていたけど、やっぱ、そうか。少し大げさなやり方でお手本を見せてもらい、まねしていたら、「そう、それ! いまの!」と言われたけど、さて、これからの練習でちゃんと身につけられるのか。

あと、シッティングも、サドル後方に座って両肘を横に張り出して……とたとえばこんな姿勢にするとどうなると言われ、やってみると、たしかに、はっきりと使う筋肉が違うのを感じる。そうやっていろいろ探してみるといいよ、だそうだ。

前半下ったあと、「下りや平坦は回さないと進まないよ」と言われたわけだけど、自然とそうしているときがあることに、今回、気づいた。最後の小さなアップダウンは、15分くらい、平均100rpmくらいで足を回していたのだ。前の人の動きに対応し、付いていこうとしたら自然とそうなったわけなんだけど、それは、加減速に迅速対応したければこのケイデンスが必要だということなんだろう。

■お昼~

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お昼のあとは、ちょっと上ったらメリダベースに帰着。閉会式などをして、参加賞をもらう。

■新城さんの教本DVD

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初心者向けとのことなので、あんまり期待しちゃいけないかなとは思うけど(まだ中身は見ていない)。

■集合写真

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初日に撮った集合写真のプリントアウトも配られた。と、ペンを用意していた参加者がいて、新城さんにサインをお願いしている。そうなれば、みんな、自分のにもってことになるわけで……私もサインをしてもらった。新城さん、こういうのもめんどくさがらず、気さくに応じてくれるんだよな。

温泉券も配られたので、時間のある人は温泉へ。参加者4人が一緒になり、こんなだったね、あんなだったねと話していたら、新城さんが到着。というわけで、新城さんと、一緒に来た高校生と我々4人でしば~らく話をしつつ温泉につかることに。(一緒に風呂に入ったという証拠の写真はなし。当たり前か^^;)

温泉後は、道の駅で食べ物をいろいろ買ったあと、東京へ。4時過ぎ発の7時半帰着だから戻りも3.5時間コースだった。伊豆半島内とか箱根のあたりとか、あちこち渋滞してたもんな。

■感想

本人も言っていたが、新城さんは走る人であって教える人じゃない。だから、体系だった教え方にはならない。でも、走る人だからこそ、教える人じゃないからこその話がいっぱい聞けて、これはこれで満足度の高いセミナーだったと思う。とにかく、新城さんと一緒の時間、話をする時間がたっぷりという、ある意味、最高にぜいたくな二日間だった。ここまで時間を取ってもらえるとは、正直、思っていなかったというほど。ほかの参加者も、何人か、同じ感想を漏らしていた。

私は、基礎の部分は、スマートコーチングで習ったり、ポジションは木下さんに見てもらったり、パワートレーニングについてはPCGのゲンさんにお願いしたりと、それなりに勉強してきたつもりだし、今回、基礎は身についているから……と何度も言われたくらいでそれなりに身にもついているのだと思う。でも、つい、基礎ばかりをやりがちで、応用編の練習をせずにすますというか、その手前でやめてしまうケースが多かったようだ。来年は、基礎は基礎で練習しつつ、応用編の練習ができる状況では応用編もやるようにしたいと思う。

余談ながら、今回、参加して一番よかったのは高校生なんじゃないかなぁ。いい成績上げてる高校生ってことで、新城さんも一番気にかけておられたし、時間も、彼に一番使っていたと思う(私を含むほかの参加者は、みんな、そらそうだよねって温かい目で見ていた。だって、ねぇ)。これからどうするのか、よく考えなよっていろんなアドバイスもあってて。これから何年かして、彼がどうなっているか、楽しみだなぁ。

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