グランフォンド八ヶ岳2019-当日
目覚ましで4時に起床。いつもの朝ご飯を食べ、5時20分ごろ車で出発。霧がすごい。5時45分ごろ指定されたロックの駐車場に到着。自転車で清里の森に向かう。
ちょうど並び始めるタイミングで、最前列が1台分空いていたのでそこに入ってしまった。
■最前列になってしまった(向かって右から2台め)
最前列って、チャリダー撮影のときくらいしか経験ないような。先頭で出て頭を押さえられたのでは楽しくない。もしかすると失敗だったかも。
朝の気温は12℃で、昼間は20℃以上まであがる予報だ。だから、レッグウォーマーも装備し、ウインドベストとウインドブレーカーの重ね着でスタートを待ち、開会式の直前にいろいろ脱いで荷物預けに預けてスタートする予定だ。
自転車の列ができている横に腰を下ろしていたら、昔、八ヶ岳高原サイクリングでご一緒した方(高根に別荘をお持ち)にご挨拶された。2年前も奥さまとおふたりで走っておられて第1エイドでご挨拶をしたのだが、今回、奥さまは卒業され、旦那さんだけの参加となったそうだ。
6時40分から開会式。
■今中さんのご挨拶~
我々の前にいるのはピナレロのゲストライダーだ。10人くらいいたかな。
■スタートの列
参加者1000人弱とのことで、長~い列ができていた。
朝と昼で気温差が大きいので悩んだが、結局、レーパン、半袖ジャージ(アンダーなし)、指切りグローブを基本に、最初は、ニーウォーマーとアームウォーマー、ウインドブレーカーも着ておく。靴にはハーフカバーを装着。
2週間サボったつけがどう出るか。グランフォンド八ヶ岳は前半下り中心、後半上り中心。前半、得意だし好きな下りで踏みまくり、後半たれて上れなくなる恐れも十分にある。トレーニング再開後、3時間くらいたつとNPが下がり始める(たれてくる)のだ。そのあたりの回復度合いを見るのも、今日の目的のひとつだ。今年のツール・ド・おきなわは140kmなので、4時間半くらい走らなきゃいけないわけで。イベントペースだが、今日、最後までしっかり走れるなら、それなりに回復している証拠で、このまま準備を進めればいいと考えられるだろう。
7時ちょうど、ゲストライダーと一緒に参加者の先頭2列がスタート。道に出ると、今中さんを中心にゲストライダーと若干の参加者で小さな集団ができた。私は、頭を押さえられてもそれなりに自由にできる余裕がほしかったことと、最初の10分はウォーミングアップのつもりだったのとで、少し遅れ気味でたんたんと上っていく。ときどき、上りが得意らしい人がぶち抜いて前の集団に合流する。たぶん、ひとつ後ろでスタートした人だろう。逆に、この10分で切れて落ちてくる人もいる。それは、自分の実力わかっていなさすぎだろう。よく見ると、今中さんのグループより前に2~3人いるようだ。ということは、頭を押さえられることはないのか? いや、でも、先導バイクがいるからなぁ。あれより前に行っちゃいけないとかありそうだ。
上りきりまでちょうど10分。私は、鉢巻道路に入ったところでいったん止まり、スタート前に飲み忘れた(^^;)Super VAAMを財布から取り出して飲む。これでさらに遅れるが、自由に走れる余裕ってことでいいかな、と。
先頭でスタートしたおかげで人が少なく、抜くのに気を遣う必要がない。赤い橋あたりまでで数人抜いた。
まきば牧場にさしかかるあたりからは南アルプスがきれいに見えるのだが、今日は、まだガスっぽくて眺望がきかない。なので、止まらず踏む。このあたりの平坦で前が見えないということは、次は、今中さんのグループなんじゃないだろうか。
天女山入り口の信号は、ぎりっぎりでクリア。なんだけど、前が見えない。たぶん、信号が変わってすぐとかで抜けたんだろう。このあたりは下り基調でところどころ短い上りという得意で好きな道なので、ぎんぎんに踏んでいく。
しば~らくすると、遠くに集団がちらちら見えるようになった。たぶん、あれだ。あそこに追いつこう。
そう思って踏ん張るが、なかなか近づいてこない。そらそうだ。下り基調のスピードが出るところで、こっちはひとり、向こうは6人くらいいるんだから。よっぽどがんばんないと追いつかないよな。
さすがにあきらめようかと何度も思ったが、ゲンさんからも、おきなわに向け、ところどころハードに踏んどくといいよと言われているし、だったら、ここは頑張りどころだろうと踏み続ける。結局、小淵沢の県営牧場が近づいたあたりになって、ようやく追いつくことができた。
道の駅に向けた下りは、今中さん、ゲストの女性、男性、私で入った(後ろがどうなっていたのかはわからない)。みんなべったり伏せているのだが……前の男性が中切れ気味。下りで後ろについたらブレーキかけ気味になるのが基本で、切れるというのは考えたことなかったなぁ。やっぱ、私、足止めた下りって速いらしい。せっかくなので、ちょっと踏んで前の男性をパスし、また、べったり伏せた姿勢で今中さん、女性のふたりを追う。やっぱ、私だと、ひとりでも、逆に、じりじりと間隔が狭まるじゃん。前、ふたりなんだけど、な。
今中さんたちの集団より前に行っていたらしきふたりほどに追いついたあたりで、道の駅に曲がる交差点が近づいてきた。
先頭は第1エイドの道の駅こぶちざわ(18km地点)をパスして走り去ったが、今中さんたちも私も、第1エイドへ。私、エイドは全制覇、が基本なので。
それにしても、頭押さえられるかもって心配はいらなかったなぁ(^^;)
■古代米せんべいとゼリー
みんな、ウインドブレーカーなどを脱いでいる。このあとは平坦とか上りとかが増えるし。そのあとまた下るころには気温も上がってくるだろうし。天気もよくなってきたからな。私もウインドブレーカーを脱いで、ニーウォーマー・アームウォーマー姿になる。
■晴れてきた
今中さんたちはゆっくりしていくようなので(というか、参加者と接するのがああいう人たちの役割なわけで)、私は、後続がばらばらと入ってきたあたりで出発。
■小海線を越えたら赤松林の横を走る
好きな道だ。我々がエイドにいるあいだに抜いていったらしい人をパス。速いですねと言われたけど、その人だって、このタイミングでここを走っているということはけっこう速いんじゃないだろうか。
甲斐小泉の手前、コンビニがあるところから下ってぐるりと回り、リゾナーレへ。ここ、道案内がいまいちでどっちに行ったらいいのかちょっと迷ってしまった。コースをCA600に入れてきておいてよかった~。
ここから白州のあたりへはずっと下り。標高が下がるからだろう、だんだん暑くなってきた。小淵沢のエイドでニーウォーマーも脱いだほうがよかったな。
上りになってすぐ、シャトレーゼの工場前を通った。子どもたちが小さいとき、アイスが食べられると見学に来た工場だ。うんうん、周辺の道にも記憶があるわ。
■りっぱなログハウスが並んでいた
イヌの車椅子を作っているアドワークスというところらしい。
■天気がよければ南アルプスが見えるはずなんだが
天気はそれなりに回復しているが、ガスで山が見えないのは残念だ。
■第2エイドのせせらぎホール(48km地点)
ここでは(山にいるあいだよく食べてる)武川米のおにぎりと……
■シャトレーゼのアイスクリーム
ここでニーウォーマーもアームウォーマーも外してしまってしまう。シューズカバーは外し忘れた(^^;)
■出るころには人がたくさんに
日野春あたりからは見慣れた道を走り、長坂駅裏へ。
■第3エイドの長坂駅裏側駐車場(56km地点)
ここでご一緒した方とは、この後、ゴールまでず~っと一緒に走ることになる。
■草餅とグレープフルーツ
草餅おいしい。グレープフルーツも、ここまで走ってきた体に酸味がうれしい。
■やっぱり、出るころに次の集団が……
このあと、短いながら、15%近い劇坂区間がある。特に問題なく、シッティングでクリア。なんか、元気だなぁ。
■八ヶ岳は雲の中
八ヶ岳が見えないのだけが残念。
横に走る区間は、今年もけっこう信号に引っかかった。ここ、自転車とタイミングが合わないんだろうな。
■第4エイドの高根体育館(70km地点)
おそばに……
■レタスとプチトマト
プチトマトが甘くておいしかった。
このあと、事前に発表されたコースと少し違っていて、曲がるところをあやうく行き過ぎそうになったり、オフコース表示が出たりしたが、気持ちよく下って、須玉インターチェンジ近くの最低地点を通過。
■高速脇を走る
ここから明野までは上りが続く。2年前は、暑くて暑くて、サイコンに汗だまりができた。今年は少し涼しいのか、それとも、アンダーなしにしたのが効いているのか、汗がしたたりそうになったくらいで明野のエイドに着いた。ここ、こんな楽に上れる坂だったかな。
■明野の第5エイド(84km地点)
明野名物、金時芋パイを一切れとオレンジふた切れをいただく。そういえば、長坂駅裏のグレープフルーツもおかわりしたな(^^;)
■田んぼが広がる
■八ヶ岳が見えるはずなんだが……
■第6エイドのおいしい学校(98km地点)
パンとリンゴ。先にパンをもらってなんとなく食べてしまったが、リンゴを先にすべきだったな。それにしても、ここのパン、二切れか三切れ、欲しいなぁ。
そうそう、ゲストライダーがタイだかの人で日本語がわからず、ここは通訳なんぞをすることに。話が通じず、ゲストライダーもエイドのおばさん方も困っていたので。
さて、そろそろ行こうと振り向いたら、デスライドでご一緒した方がおられた。
■デスライドでご一緒した方
私と同じペースで走っているはずがないのでどうしてここでと思ったら、どうも、いろいろショートカットしながら楽しんでいるらしい。楽しみ方は人、それぞれだからね~。ショートカットして「完走したぞ~」と自慢するなんてズルをするんじゃなきゃ、別にいいんじゃないだろうか。この人みたいに、勝手にグランフォンドでショートカットしながら走ってんのよって笑ってるなら、それはそれだろう。
■このあとも田んぼなどのどかな風景が広がる
いよいよ、海岸寺の上り。10%超が続く坂だ。ここも、意外なほど楽にクリア。不思議だ。だいぶ練習した結果、去年くらいからダンシングが長続きするようになったからかもしれない。記録を見ると、傾きが急な部分はほとんど全部ダンシングで走っている。シッティングは平均210W、ダンシングは235W、ダンシング率35%。コース全体でダンシング率は10%超と、2年前の3倍くらいダンシングを使っている。ダンシングで疲労を分散とかいうことがようやくできるようになったのかもしれない。
■第7エイド(105km地点)
とうもろこし、おいしかった。きっと、地元の朝取れ品なんだよな。
■花豆
花豆も。このあたりの名物なんだよね。
ここにいたスタッフの話によると、どうも、私の前にはひとりしかおらず、私が2番手らしい。
このあとも上り基調で国道141号線を越え、第8エイドの丘の公園へ。途中、細い道がカーブしているところに砂が浮いていてひやっとした。直前、強めにブレーキをかけて速度遅めで入ったにもかかわらず、ずるっと横に滑ったもんな。ここ、だれかこけるんじゃないだろうか。
■第8エイド、丘の公園(109km地点)
キュウリ&味噌とソフトクリーム。ソフトクリームがおいしかった。浮き砂の件、一応、スタッフに伝えておいた。そのほうがいいだろうなと話題に出したら、ずっと一緒に走ってる人も浮き砂にひやっとしたそうだ。ですよね~。
最後のほうは、エイドの間隔がどんどん短くなる。第7~第8、第8~ゴールなんて、わずか数キロだもんな。そんな頻繁に休む必要ないっちゃないんだけど、エイドは全制覇するが私の楽しみ方なので、必ず立ち寄る。エイドをパスして抜いてく人もいるが、それはそれ。タイだかから来たらしいゲストライダーの人は、第7も第8もパスしたようだ。その結果、グランフォンドの3番手まで番手は落ちたはずだが、それは気にしない。トップで帰ることを目標にがんがん走るってこともできたし、それやったらトップで帰れたかもしれないが、それは、自分の楽しみ方じゃない。
丘の公園からは牧場通りを上っていくのだが、あっという間に上りきってしまった。ここ、こんな短かったかなぁ。清里駅前側を回り込み、踏み切りを越えるあたりでサイコンの時間を見ると、5時間25分。お、これは5時間半切りになるかも。なんとなく、切りがいいので狙ってみようかな。
というわけで、そのあとの上りは4倍超で踏む。さらに、最後の最後、ゴールに向けた上り30秒ほどは、5.5~6.3倍の300W後半~400W。2週間乗らなかった影響で後半たれるんじゃないかと心配したけど、そんなことないな。最後まで十分に力が出るじゃん。これなら、もうちょっと踏んできてもよかったな。
ゴールは5時間28分。
ゴール後、完走証のメダルをもらい、自転車をラックにかけて豚汁をもらいにいく。
■自転車はラックに
■でっかい鍋にたっぷりの豚汁
このあと、もともとはまきば公園のジャンボハンバーガー半額を狙うつもりだったのだが、あんまりお腹が空いていない。おそるべし、エイド全制覇。家族旅行でお太れさまになっちゃってて、食べ過ぎるのだけは避けないとまずいので、結局、今年もあきらめることに(T_T) 次回があったら、お昼を抜いて前日受付に来て、その足で行くんだな。
というわけで、預けた荷物を受け取り、車で野辺山に戻ってきた。帰着は13時半くらいだったかな。
■感想
楽しかった。その一言に尽きる。
2年前は6時間11分、今年は5時間28分だが、そもそもコースが変わっていて、2年前は距離126km、獲得標高2400mで、今年は距離114km、獲得標高2300m。距離は12km短くなり、獲得標高は100m減っている。同じペースで走れば時間が短くなるわけだ。それでも、43分も短くはならないはずで、今年のほうがハイペースだったのはまちがいないだろう。特に最初の鉢巻道路。去年は前に人がいたので抑え気味、今年は今中さんたちを追ってめいっぱいと大きく違っていた。グランフォンド八ヶ岳は、頭でスタートがいいかも。
ちなみに、TSSは292、NPは186W(3倍弱)。2年前はTSSが298 NPが190Wだった。今年のほうがNP低いのにハイペースなのは、走るのがうまくなって少ない力で速く走れるようになったのか、それとも、パワーメーターの個体差による誤差なのか(パワーメーター、去年の事故で新調している)。
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