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2019年9月16日 (月)

家族旅行2019――4日目(クラクフ市内観光)

今日一番の目的地は、シンドラーの工場跡地。いまは博物館になっている。

わりとよく眠れた。それでもこれ以上は寝ていられないと起きたら6時。朝飯はゆっくり8時の予定だし、お世話係はまだ寝ているので、どこかコーヒーでも飲めるところを探してみることにした。

ホテルの脇にスターバックスがあるのだが、朝早すぎでまだ閉まっている。旧市街に行くアンダーパスを探索すると、イートインのあるパン屋さんが開いていた。

■朝飯前なのでコーヒーのみ

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出勤らしい人が次々と来てはパンを買っていく。サンドイッチなどは1個いくらだが、ローフのパンは量り売りらしい。そうか、そういうやり方もあるか。

そんなこんなしていたら、お世話係が起きてきた。

■お世話係合流

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今回は、iPhoneに欧州SIMを入れているので、日本とほぼ同じ感じで連絡が取り合える。これは便利だ。ちなみに、ポーランドでは電話がうまくつながらなかったが(オーストリアでつながった番号にかけると、ぜんぜん違う人にかかってしまう^^;)、ネットはほぼどこでも使えるので、SNS経由の通話でなんとかなった。

クラクフを発つ日が朝早いのだが、このパン屋は開店5時半とのことで、ここで買えることがわかったのもよかった。

■朝飯はホテルに戻って

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朝一にツーリストインフォメーションで、シンドラーの工場跡地行き帰りのトラムと、翌日に行くポルモスカ通りの行き帰りに使うバスを確認。

そのあとは、例によって例のごとく、歩く、歩く。

今回、訪問するので初めて知ったのだが、クラクフはポーランドの首都だったところ。しかも、戦争で壊されず、古い街並みが残っているという、京都のような街らしい。

■クラクフ裏通り

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■で、立ち寄るのは古本屋だったり(^^;)

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■ポーランド語だから中身は読めないけど、この装丁は欲しいね~

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気になったのは右下の本。これ、量産品じゃなくてワンオフだと思う。大昔ならともかく、最近、先進国じゃまずお目にかかれないんじゃないかな。

旧市街真ん中の広場に到着。

■観光用の馬車がずらり

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夜は男性御者ばかりだったが、昼間はほとんど女性。

■旧市庁舎の塔に上ってみた

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月曜日は無料とのこと。それにしても……ここの階段も、段差がまちまちだったりして、歩きにくいことこの上ない。城壁といいここといい、なんでこうなる?

■急な上に段差がまちまち

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■めちゃめちゃ幅が狭かったり

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■高さ低めなので、一番上からでも眺めはいまいち

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上記のような階段なので、上るのも大変だったが、下りはもっと大変だった。下り始めた直後、先頭のこばっかいがおわぅというような変な声を上げた。なにをしとるんだと続いた私も同じような声を……。段差大きめだなとは思ったけど、ここまで大きいとは思わなかった。あ~、マジでびびった~。

■あちこちの屋台でドーナツ型をした堅焼きパンが売られている

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ホテルの朝食に出ていたので1個味見してみたが、塩味系だった。

■マクドナルドとはちょっとわからない

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■聖ペテロ聖パウロ教会に立ち寄る

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金ピカ度低めでいい雰囲気だった(^^;)

■琥珀屋さんの店頭に帆船が飾られていた

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これはすごい。ちょっと欲しくなってしまった。ほかとマッチングせず浮くのは明らかなで買わないけど。

■ヴァヴェル城

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シンドラー工場跡地博物館の入館が予約で13時50分と決まっていて時間もないので、なんとなくさらりと。

さらりと見ただけでも、お昼をゆっくり食べている時間はとてもない。サンドイッチみたいなものが買えたら、歩きながら食べようということできょろきょろしながら歩くが、そういうお店は見当たらない。

シンドラー工場跡地へ向かう途中、ユダヤ人街のカジミエシュ地区でスタラ・シナゴーグに立ち寄る。

■オールド・シナゴーグ

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■内部

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ユダヤ人街ならベーグルのお店とかないかなぁと思ったが、それも見当たらない。お腹すいたぞ。補給食のプロテインバーをいつも持って歩いているのに、今日は、かばんをデイパックからスリングバッグにかえて出たので持っていない。肝心なときに持ってないとは。

ツーリストインフォメーションでは、ここからトラムで川を渡れと言われたが、橋には歩道もあるし、距離はたいしたことないし、停留所を探して切符買ってとするくらいなら歩いたほうが早い。時間もないので、そのまま歩いてシンドラーの工場跡地へ。途中、工事中で道が通れずUターンするなどはあったが、なんとか、予約の時間には着くことができた。

月曜日は入場無料だからか、ついたとき、当日券は売り切れとなっていた。我々はネット予約してあったので、発券してもらって中へ。

チケット売り切れなので混んでいるかと思ったら、そんなことはなかった。じっくり見られるように人数をかなり制限しているのだろう。

■入ってすぐにあった写真を見る展示

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双眼鏡のようなものからのぞくと立体視で見られる細工で、おもしろい。おもしろいんだけど、内部は写真がぐるぐる回るアナログな作りらしく、切り替え時に目が回る。あと、見る写真がみんなずれるわけで、これは~だね~という話ができない。ここは、デジタル化してほしいなぁ。

展示の説明は、ポーランド語と英語。私はまだしも、ほかの3人は、英語の説明を読むのにけっこう時間と労力がかかって大変だったらしい。私にしても、旅行直前に映画『シンドラーのリスト』で予習してなかったら、それなりに大変だったはず。時間のないなか、なかば無理矢理、家族4人で映画を見るようにしたお世話係の功績、大である。

■シンドラーの執務机と作っていた鍋釜

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■プレスマシン

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コップを作っていたものかな。

■お土産として売られていたホーローのコップ

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シンドラーの工場ではホーロー製品を作っていたはず。だからこれがお土産になっているのだろう。

■工場入り口で記念撮影

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映画の最初のほうで、秘書に応募してきた女性をみ~んな雇ったシーンをイメージして(^^;)

出てきたのが4時すぎなので、2時間ちょっと、展示を見歩いた計算になる。

……にしても、出てきたとき、みんな、どよ~んと落ち込み気味。暗い話のオンパレードなわけで、しかたない。にこばっかいなんて、お腹すいてたはずなのに、なにも食える気がしないと言うほど。こばっかいと私は、人間、なにがあっても腹は減るのね、だったけど(^^;)

さすがに歩きすぎてきついので、トラムで駅まで戻ることにする。

表通りに向かう途中、コンビニらしきところに入ってみた。来るときも何回か見かけていたが、入ってみて違っていたら時間が無駄になるとやめておいたのだ(なんたるギリギリス)。にこばっかいと私用にサンドイッチ2個、さらに、にこばっかいが試してみるというのでジュースを1本買う。

サンドイッチはまあまあだったが、ジュースは悲惨な味だった。基本的に赤いのだが、どうも、ビーツらしい。小さなボトルなのに飲み上げられなかった。

食べ歩きしていたら、ふと、思い出した。

(Buckeye)
そういえば、どっかこのあたりに、ゲットーの壁が一部残ってるって見た記憶があるんだけど、寄らないの?
(こばっかい)
そんなところがあるんだったら寄りたい。
(Buckeye)
じゃ、基本的に寄る方向で。で、どこだろ? どこで見たのかなぁ。日本語だったのか、英語だったのか。
(こばっかい)
おかーさん、知ってる?
(お世話係)
知らないわよ。少なくとも、そんな話、日本語のガイドブックで見た記憶、ない。
(Buckeye)
ということは、英語で見たのかなぁ。どこで見たんだろ。なんかほかのことを探しているとき、そんな話が目の端に入った気がするんだよね。
(こばっかい)
そんなんで、英語、読めるんだ。
(Buckeye)
そらまぁ、2年も住んでたわけだしね。後半は、意識しなくても目の端に入った情報が頭に入るようになったよ。それだけに、英語で見かけたのか日本語で見かけたのかがわかんないたんけどね。
(Buckeye)
英語ってことは、ツーリストインフォメーションでもらった地図かグーグルマップか、かなぁ。地図はほとんど見てないから、グーグルマップかなぁ。
(Buckeye)
(グーグルマップを開く)それらしいもの、ないなぁ。(拡縮しつつ、前に見たはずの範囲をスクロールしていく)あ、あったぁ。(拡大すると情報が出てきた)
(お世話係)
どのあたり?
(Buckeye)
表通りに出てすぐあたり。遠回りにはならない。
(お世話係)
じゃ、そこ、連れてって。

 

というわけで、壁が残っていると思われるあたりで表通りに出る。

(Buckeye)
この道、渡ったあたりだと思うんだけどな……
(にこばっかい)
ん? あれなんじゃない?
(Buckeye)
たしかに。それっぽいね……(壁に貼ってあるプレートを眺める)英語ないんでよくわかんないけど、FRAGMENTとかGETTAってあるからそうなんじゃないかな。

■ふつうの壁にしか見えない

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■壁に貼ってあったプレート

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我々がこうして壁を見上げているあいだに、ツアーの乗り物が後ろに止まり、ガイドさんがなにやらしゃべっていた。やはり、まちがいないようだ。

たいした高さではないので乗り越えようと思えば簡単にできると思うけど、でも、当時、そうやって外に出たらどうなるものでもなかったわけで。そんなことを考えると、やっぱり、ぞっとしてしまう。

もう1カ所あるらしいので、グーグルマップを頼りに探しに行く。ちょっと迷ったが、ビル脇から入る路地のようなところの先が公園になっていて、そこだった。

■公園の横が壁の残りだった

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壁を見たあと、表通りに戻ってトラム乗り場を探す。乗りたい番号のトラムは走っているが、その乗り場がよくわからない。けっこう歩き、橋の近くでようやく発見。券売機でチケットを買っていたら、お世話係が「~番でもいいんじゃない? 行き先表示からするとよさそうだけど」と言うので、来ていたトラムに飛び乗る。どうも、教えてもらったトラムとこのトラムは、旧市街のあっちとこっちを回っているようだ。

トラム内でその後の予定を相談。織物会館でお買い物がしたい、駅で明日のアウシュビッツ行きバスを確認しておく必要がある、できれば、着いたとき駅でみかけたボードゲームの店ものぞきたい、下着や靴下の洗濯もしたい。結局、トラムを途中で降りて織物会館へ行き、ホテルに戻ったら子どもたちは洗濯、我々は駅へということになった。

さて、じゃ、トラムはどこで降りればいいのか。どこを走っているのかは、モニターに路線図とともに表示されていてよくわかる。問題は、地図との対応。アルファベットを見比べるので、地図と現在位置をくり返し見比べないといけないのだ。調べはじめたときの停留所が一番よかったようなのだが、確認に手間取っているあいだに発車してしまった。と、横にいた若い男性が、どこで降りるのかと声をかけてくれた。英語がつたないので苦しいのだが、やはり、もう降りるのでいいようである。お礼を述べ、次の停留所で降りた。

歩いて広場に行き、しばらくばらけて、好きに買い物をすることに。最終的に、にこばっかいはパイプ、こばっかいは指輪(琥珀を使ったすっきりデザインのもの)を購入。どちらも、去年、ベネツィアで探したが、いいものがなかったり高すぎたりしてあきらめたものだ。たばこなんて吸わないのにと思ったら、パイプは、コスプレ的なことをするときの小道具らしい。お世話係は、トランプの保管用と思われる木製の箱を購入。

■琥珀を使ったバイクの置物

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ホテルに戻り、子どもたちは洗濯。親は翌日のバス関連の確認などをするため駅へ向かう。いや、子どもたちも役に立つようになったわ(もう大人なんだから当たり前だが)。大人同士ということで役割分担ができるので、親の自由度がかなり増した。

途中、ボードゲームのお店に立ち寄る。

■ボードゲームのお店

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お世話係は、日本で売られなくなったなにやらというゲームを購入。ポーランド語のものを買っていっても、ルール説明が読めないし、下手すれば、ゲーム版やカードに書かれた言葉もわからなくて遊べないわけだが、そのあたりは問題のないものらしい。

■知恵の輪らしいが……「はずる」かい

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バスは、時間を確認し、さらに、チケットも購入できた。これで、一応、安心である。

戻る途中、駅ビルのスポーツ用品店でマッサージボールを買った。ふだんは自転車に乗っている以外、座りっぱなしの生活なのに、旅に出てからはずっと立ちっぱなし、しかも、デイパックで背中側に引っ張られるような形になっている。そのせいか、腰や背中が痛くてたまらない。

晩飯は、ブドヴァル・ルビチなる地ビールメーカーが営業するパブに行き、季節限定のサマーエールなるものを飲んでみた(写真は取り忘れた)。ビール自体はまあまあ、料理はおいしかったが、サーブしてくれた女性がとにかく無愛想で、雰囲気はいまいちだった。

宿に戻り、バスタブで体を温めた後、マッサージボールを使ってみた。肩甲骨あたりのツボにはぴったり。ただ。腰にはあまり効かない。というわけで、旅行の最後まで腰がもつのか、ちょっと心配である。

0時ごろ就寝。

歩数約2.6万歩。今日は1日歩き回ったので、さすがに多い。

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