ニセコクラシック2018――振り返り
忘れないうちにふり返っておきたい。
改めて結果は……2時間4分42秒で年代別9位、総合は51位。1秒差でページ1に入れなかったのはすごく悔しい。最後の50mを必死で踏めば十分に縮んだ時間だもんなぁ。
一番の目標であった世界戦の出場権は獲得(14人獲得の9番目)。
タイムは去年比12分近く短縮とできすぎで、タイム計った場所が違ったんじゃないかと当日の記録でも書いているが、これは実際そうらしい。公式サイトのコメントに、リアルスタートから計ってるみたいなことが書かれているのだ。おきなわはパレードも含めてタイムだが、ニセコはパレード除外ということらしい。で、今年はパレードが長かった分、タイムは縮んだ、と。
とは言え、パレードによる違いは5分くらいのはず(去年と今年のデータを比較した推測)。トップタイムの短縮も8分あまり。つまり、私の12分近く短縮(パレード除外の実質で8分近く短縮のはず)というのは、去年対比でかなり速くなったと言っていいだろう。
もちろん、天候の影響でコンディションがよかったということもあるはずだ。去年はくそ暑く、途中もしっかり水分を取ったつもりだったのに、ゴール後いくら飲んでも喉の渇きが止まらなかったのに対し、今年は暑すぎず寒すぎずでゴール後、特になにか飲みたいという感じにならないくらいだったので。
ともかく、走り全体としては、おそらく、進歩したと言える結果でよかったのだと思う。
■準備
今年は減量にイマイチ失敗している。ニセコクラシック時、体重は64kgで体脂肪率9%半ば。去年は8%強まで落とせていたのに。まあ、仕事が忙しかったりしたのでしかたないかと。
FTPも去年の264Wから253Wと下がっている。これはまあ、測定の誤差もあるだろうから、そんなに気にしなくていいかなと思うけど。走った結果として平均出力もNPも上がってるわけで、FTPばかり気にしても意味がない。
CTLは97、TSBは18とこちらの数値は過去最高。今年は春先からかなり乗り込んだので(仕事が忙しかったって話はどこに行った?^^;)
■走行データ
今年は「1秒でもタイムを短縮する」を目標に走った。
結果、データ的には、去年と比べて平均出力↑、NP↑、最大出力↓、平均速度↑、最高速度↓、平均心拍↓、最高心拍↓でタイムが縮んでいるわけで、持てる体力を上手に使って走ることができたかなと思う。「1秒でもタイムを短縮する」走りがちゃんとできたということ。
先頭集団でレースするというよりはTTに近い感じになってしまうのだけれど、私くらいの力だと先頭集団に残れないからしかたないだろう。
項目 | 去年 | 今年 |
---|---|---|
ダンシング率 | 3.1% | 6.2% |
左右バランス | 46.1:53.9 | 47.6:52.4 |
平均出力 | 189W | 206W |
NP | 223W | 231W |
最大出力 | 739W | 658W |
平均速度 | 32.4km/hr | 33.3km/hr |
最高速度 | 71.2km/hr | 69.0km/hr |
平均心拍 | 155bpm | 151bpm |
最大心拍 | 182bpm | 168bpm |
ダンシング率が去年の倍くらいになっているのも、ダンシングの練習を増やした結果であり、よかったと思う。
ペダリングのバランスを見ると、ちょっと踏みすぎになっていたのかもと思うが、去年のように習ったことをすべて忘れたというほどひどくはなく、まあ、許容範囲かな、と。もっと練習が必要だとは思うけど。
結果論としては、もうひとがんばりしてもよかったのかなと思わないでもない。最後のだらだら上りがきつかったことを考えるとこのくらいで限界だったのかもしれないが、大きな上りではNP260Wくらい狙ってもよかったんじゃないかと。来年はそのくらいを狙って走ってみようかな。
■記録
TraningPeaksから、ニセコクラシック時の記録として(↓)が示された。
- 60分217W(2018年3番目)
- 90分219W(歴代トップ)
- 60分153bpm(2018年トップ)
- 90分153bpm(2018年トップ)
長時間を中心に出力高めということは、短時間は無理せず高出力を長時間続けられるようにする、という目標が達成できた証拠なんじゃないかと。また、90分パワーが歴代トップなのに90分心拍は歴代だと3位にも入らないのは、同じ出力で比べて心拍が下がってきているということで、長期的な成長の証なのではないかと。
■機材
ギアは、フロント52/36、リア11-28Tだったわけだが、リア28Tは全部で30秒も使っていない。しかも、その大半はアウターだった。要するに、いまの私にとってニセコクラシックの70kmはリア11-25Tでいいということだ。ただ、なあ、ふだんは劇坂対策で30Tをつけているので、チェーンの長さ的に25Tだとどうなんだろう。11-30Tの11-25Tだけを使っているようなものだと考えれば大丈夫な気もするがちょっと余り気味であることはまちがいないだろう。ニセコの下りを考えれば、いっそ、フロント55/39、リア11-28Tという選択肢もアリというか、そのほうがよさそうな気もするのだけれど(クランクやパワーメーターはそのままでチェーンリングだけ交換すればいい)、ニセコクラシックだけのためにそこまでするのか、だよな。トップ争いしているのならそのくらいするけど、そこまでじゃないしなぁ。
■パワートレーニング関係の数値
自分にとって最適なCTLはどのくらいなのか――これはけっこう難しい問題かもしれない。
私はCTL高めのほうが調子がいいようなので、コーチのゲンさんとも相談のうえ、少しずつ高めにしてきている。特に今年は、100 CTLと初の3桁を4月26日に記録して以来、約2カ月、ほぼ100前後で推移するくらい走り込んできた。その結果、6月末時点で調子がかなりいいと感じるようなっていた。ただ、前半1カ月は、いろんな意味で調子がいいんだか悪いんだかよくわからない状態だった。自転車は乗れる。けっこう力が出るし続く。でも、とにかく、眠い。朝、起きられないし、昼間も、気づくとマウス持ったまま寝ていたりする。山ごもりを終えて東京に戻ってきたせいで眠りが浅くなっているとかあるにせよ、CTL 100前後はオーバートレーニング気味なのかなぁと思ったほどだ。
■6月末時点のPMC
このころまでのPMCを振り返ってみると……100 CTLを超えた少しあとの5月前半、IFが落ち気味なのがわかる。実際、このころはしんどくて、同じコースを走っていてもNPが下がり気味だった。それが、6月末はまた上がり気味。TSBは似たようなものなので、PMCの数値に表れない部分で調子が異なるということだろう。
ちなみに、CTLの最高値は107だった。FTPの標高補正をしなかったので、実質、110超えだったんじゃないかと思われる。
それが、6月末に来て、生活全般の調子が上がってきた。まあ、山ごもりしていた時期に比べると生活時間そのものが後ろ倒しになることもあり、いまいち感がぬぐえないのも事実だが、それでも、朝、目が覚めやすくなってきているし、昼間、仕事の進み具合も回復してきた感じがする。自転車については、時間長めのメニューでも後半たれにくいなど、調子はいいと感じる。
体感的には、このくらいCTLが高くていいんじゃないかと思う。
生活全般の調子が上がってきたのは、3桁CTLに体が慣れてきた、ということだろうか。であるのなら、次は、110 CTLくらいでしばらくがんばってみるというのもアリかもしれない。最初はまたきつくて居眠りばかりになりそうだから、仕事が一段落したタイミングでやるほうがいいかもしれないけれど。そうしたら、新しい世界が拓けるのかもしれないし、オーバートレーニング気味で調子が落ちるのかもしれない。どちらになるのかは、やってみないとわからないだろう。
ちなみに、このあと、ニセコの1週間前までまたCTLが少し上がるくらい乗り込んだ結果、ニセコ1週間前はけっこう疲れた感じだった。で、そこから1週間、テーパリングをしてレース当日は97 CTL、18 TSBと、CTLもTSBも過去最高値でレース当日を迎えたわけだ。
体感的には、6月末に近い調子のよさを感じていたし、走りもよかったので、けっこういい感じになっていたのではないかと思う。
今年から来年にかけては、CTLが100前後で推移するようにしてみようかな。
■反省点
一番の反省点は、準備不足だ。気温低めで雨という想定をしていなかった。結果として雨は降らなかったし、気温もちょうどよかったからよかったけど、一歩ちがったら悲惨なことになっていた可能性がある。来年は、ちゃんと、気温低めで雨の場合も含めてウェア類を用意しておこう。
あとは、往復の飛行機の時間、かな。特に戻りは、周りの迷惑にならないよう、もう少し早い時間にしたほうがいいだろう。
細かな点としては、ニッパーなどと一緒にアーミーナイフも預け荷物に入れて持っていくほうがよかったな。ぜんぶホテルのレストランで食べるならなくてもいいが、今回のように自前であれこれするなら(で、そのほうがレース前はいいと思った)、栓抜きやナイフもあったほうがいい(栓抜きはホテルで借りられたが)。
■来年の目標
全体的にもう一歩、なんだよな。つまり、全体にもう一歩、速くならないと。特に、20分から30分の上りがもう少し強くならないと。って、このあたりの課題は前からずっと変わらずなんだよなぁ。
ちなみに、来年は年齢カテゴリーがひとつ上がって60~64歳クラスになる。仮に今年、私が上にカテゴリーだったとすると……4位なんだな、これが。3位と6秒差、トップと3分6秒差。というわけで、来年は、もう一段進化して、60~64歳クラスで表彰台に立つ、が目標だろう。
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