オルトリーブのサドルバッグ――定番の改造と修理
自転車のサドルバッグ、私はオルトリーブ(ORTLIEB)を使っている。防水性に定評があるのもいいし、大中小に極小とさまざまな大きさがあり、アタッチメント共通で付け替えられるのも便利だ。
ただ、オルトリーブのサドルバッグはバッグの内側に出ているねじの頭がでかく、じゃまになるのが難点。
■日本人ならこんな作り方はしないよな
というわけで、これを平らにするのが定番の改造だ。
当然ながら、私もしていた。
■改造に使ったねじ類(M4低頭ビス10mmが4本にM3トラス8mmが1本。ナットはすべてナイロンナット)
私もしていたのだが、一番よく使う極小サイズのバッグが壊れてしまった。頭の大きさが小さくなったせいで、バッグ内側のプラスチックフレームに過大な力がかかり、割れてしまったらしい。
■フレームが割れた(T_T)
穴の周囲、薄く見える大きな丸がオリジナルのねじでついたもの、穴よりちょっとだけ大きいのが改造に使ったねじでついたもの。これだけ違えば力が集中するのも無理はないと言える。ま、要するに改造が下手だったわけだ。
というわけで、修理をかねて改造方法を改良することにした。
ねじの頭が小さく、力が集中するのがいけないのだから、オリジナルのビスより大きな範囲に力が分散するよう、大きな平ワッシャをかませればいい。でも、M4用の平ワッシャは小さすぎるし、M4用の平ワッシャの下にM6とかの平ワッシャを重ねていくなどすると厚みが出てしまってなにをしているのかわからなくなる。結局、金属板でワッシャ自作ということになりそうだ。
ただ、小さなものは加工が難しい。あと、今回は、すでにフレームが割れているので、オリジナルよりずっと大きいもののほうがいい。というわけで、多少重みが出るのは承知のうえで、一体のものを用意することにした。
■こういうものを内張にする
材料は厚さ0.4mmのステンレス板。0.3mmはぺなぺなだったし、0.5mmは分厚すぎる感じだった。アルミは柔らかいのでもうちょい厚くないとだめだろう。バッグ内側なので厚みが出るのはなるべく避けたい。
切断は、直線は手引きのカナ鋸、曲線ははさみである。
■金属加工用のはさみ
ステンレスでも0.4tなら十分に切れる。
ビスは、いままで、3個のうち2個はM4、1個はM3にしていた。オルトリーブの極小は真ん中にビスが出てくるため、M4のナイロンナットは高さが出すぎてサドル取付のアタッチメントに干渉するからだ。今回は、ナイロンナットじゃない薄型の緩み止めナットを見つけたので、そちらもM4とした(長さは8mm)。
■ナイロンナット
■薄型緩み止めナット
■サイドの様子
こちらも、いままではワッシャなしとしていたが、そのままだとそのうち壊れそうな感じだったので、平ワッシャをかませることにした。内側はM4の平ワッシャ、写真に写っている外側はM5の平ワッシャだ。
なお、このビスを止める際、内側にドライバーを突っこむ必要がある。なので、スタビードライバーなどと呼ばれる短いものが必要。
■スタビードライバー
■修理が終わった改造オルトリーブの内部
さて、これでまだ当分は使えるだろう。
| 固定リンク
「自転車-マシン・用品」カテゴリの記事
- チューブレスレディのタイヤを初めて交換(2024.04.02)
- スマートコーチング仲間とヤビツ練~大パンク(2024.03.24)
- 自転車を車内積みするミノウラVERGOの魔改造(2024.03.20)
- ジビエ肉まん@宮ヶ瀬(2024.03.16)
- CO2モニターを導入してみた(2024.03.06)
コメント