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2017年10月16日 (月)

秋グランフォンド軽井沢

この日曜日は秋グランフォンド軽井沢。春のスーパーグランフォンド軽井沢に引きつづき、アンバサダーとして走るという形だ。ただし、今回、アンバサダーは中心の中川さんと私のふたりだけ。レースシーズンで予定が入っている人が多かったり、直前に体調を崩す人がいたりでそうなってしまった。女子プロの伊藤杏奈さんもゲストとして走るとのこと。

コースは、ダート4kmを含む116km、獲得標高2500mほど。ブルベに近い方式とのことで、チェックポイントとして多少は補給もできるところが3カ所用意されてはいるが、道案内もあまりなく、コースも必ずしも定められているわけではない(チェックポイントさえ通過すればほかを走ってもいい)。で、アンバサダーは、後ろからスタートして参加者に声をかけつつ抜き、できれば先頭で帰ってきてほしい、と。

道案内があまりないのはGarminにコースを入れておけばいいとして、今回の問題は天候。このところ急に寒くなった上、雨の予報なのだ。

朝、4時に起きて軽井沢に向かう。直前まで予定が二転三転して前泊が難しかったので。道が空いていて2時間強でスタート地点に着くことができた。気温は予報どおりで10℃くらい。ただし、軽井沢はコース内で一番標高が低い場所だ。寒さと雨に備えておく必要がある。

服装は、アンバサダージャージ(夏用半袖)のほか、厚手の袖無しインナー、アームウォーマー、レッグウォーマー、長指グローブ(防水手袋を持っていないので防水なし--;)、フルのシューズカバー、防水の長袖ジャージ(ツール・ド・おきなわアンカーツアーの抽選会で当たったアンカーさんのもの)。手、足、腹にはワセリン。あと、雨が強いとき用にヘルメットカバーも持参することにした。結果としては……もうちょい着ていくべきだった。冬用長袖アンダーにするとか。手袋も防水が欲しかったな。ボトルは1本(寒いので減らないはず。エイドもあるし)。ホイールは、ボーマTh-9W(前38mm、後ろ50mmの合計1650g)にPanaracer Race Dという組み合わせ。

■軽井沢あたりはあちこち紅葉している

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■8時ちょいすぎにスタート

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天気が悪いので、早出したい人はどうぞということになっており(一番早い人は6時半に出たらしい)、ノーマルスタートしたのは全体の半分もいたかどうか。

スタートの少し前から雨。アーリースタートした人は降られずにすんだのかも。

スタート後は、中川さん、私、伊藤さんの順で走ったのだが、中川さんがなかなかにいいペース。寒いしアップもしてないしで、最初はゆっくり走るつもりだったのだが、のっけから遅れるのもしゃくなのでついていく。で、千ケ滝から白糸ハイランド上側までの上りを2/3くらい行ったところでふと後ろを振り返ったら誰もいない(^^;)

白糸ハイランド上の交差点、中川さんと同じ信号で通過したが、中川さんは信号待ちのあいだにウインドブレーカーを着ている、私は青に変わるあたりで信号到着で交差点を渡ったあとウインドブレーカーを着た。というわけで、中川さんの姿は見えない。緩い下りは得意だし、雨も降っていないのでぎんぎんに飛ばしていくが、いつまでたっても見えてこない。ほぼ平坦になったあたりでようやく姿を捉えたが、もう、足が残っておらず、そのあとは、間隔が開きもしないかわりに縮みもしない。と、左折の信号、中川さんが抜けたあと、私はぎりぎりで引っかかってしまう。

というわけで、一人旅決定。まあ、ここまでも、そしてこのあとも、ぽろぽろと参加者がいるので声をかけつつ走るわけなんだけど。

いや、それにしてもいいペース。1時間で80 TSS超え、インテンシティファクター0.9超えというのは初めて見た気がする。

嬬恋の第1CPで中川さんに追いつく。

■第1CPあたりはそれなりの天気で景色がいい

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いなりとレモンをもらっていると、「寒いので先行っていいですか」と中川さん。そう、走っていないと寒いのだ。もちろんと先に行っていただいて、トイレに寄ってから私もスタート。

バラギのあたりはまた雨。これだけ降ると、もう、あきらめの境地だ。

ががっと下って144号を渡ると、湯の丸への上り。ここまでは、上りはウインドブレーカーなし、下りはありとしていたが、このあたりから雨が強くなったこともあり、上りもウインドブレーカーを着たままにする。調子はいいのだが、体全体が冷えてきた感じで力があまり入らない。標高差600mくらいの上りに50分くらいもかかっただろうか。あちこち、雨宿りしている参加者もいる。濡れた体であんまり休んでも冷えるから、どっちがいいんだか。

湯の丸のCPではお昼が出る。メニューは、そばにラーメン、カレーと数種類から選べる。

■私は山菜そば

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作ってもらうのを待っているあいだ、「いや~、今日は天気が悪くて寒いのがちょっと……」などと話していたら、おばちゃんが山菜を追加して山盛りにしてくれたm(._.)m

私が到着したところで中川さんが出ていったが、私が食べ終わったところで伊藤さんが到着。なのですぐに出ず、しばらくお話をしたのだけれど……寒すぎるのでこのあと走るかどうか悩んでおられるようだった。膝が痛いという話もあるので、冷えるのはよくないはずだし、来週は全日本なんだし。

結局、湯の丸CPを中川さんに続いて2番手で出発。

高峰温泉のほうにもう少し上り(お昼を食べているあいだに体が冷え切ったので、上りだったのは助かった)、ある意味、今回コースのハイライトであるダートに出る。

■ここからダート

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このところの雨であちこちぬかるんでいるし、砂が流れて鋭い採石が突き出ているとか、条件はよくない。ゆっくり慎重に走る。何回か、石に車輪を飛ばされたが、バランスを崩すことなく走ることができた。前輪を横に飛ばされたときはさすがに冷やっとしたけど。

ダートが終わると第3CP。ソフトクリームもありますよと言われたが、冷えっひえになった体を内側からまで冷やしたらどうなるかわからない(というかわかりすぎて怖い)ので遠慮して、羊羹だけいただく。

そして……このあとが地獄だった。

気温2℃。雨。濃霧。路面は当然にウエット。加えて落ち葉が山。さらに、これは自業自得なのだが、カーボンホイールなのでかけ初めはブレーキが利かない。これでつづら折りの急勾配を降りていく(車坂ヒルクライムのコース)。ペダルに立つような姿勢で下ハン持って腰を引き、スピード控えめで走るのだが、とにかく前が見えない。突然ヘアピンカーブが出てきて、うぉーと吼えながら腰をさらに引いてブレーキをかけたのが2~3回あったかな。寒くて震えはつくし、手の指は両手ともじんじんしてくるし。どういう状況にも対応できるようにと腰を浮かせて下ハンなので足と腰がけっこうつらいし。姿勢や気温からはさっさと降りたいけど、スピード上げたら確実にコースアウトするからゆっくり走らざるをえず、結局、長い時間、つらい姿勢を保たなければならないし。標高表示にしておいたGarminで、もう2キロほどで平坦と出たときのうれしかったこと。

すでに全員抜いて前には中川さんしかいないんだし、最後の1000m林道はゆっくり走ろうなんて思っていたのだが、なんのことはない、冷え切った体を少しでも温めようとケイデンス高めでぎんぎんに踏むことに。いや、まあ、林道も視界が悪かったり、路面が滑りそうだったり、一面ぬかるんでいたりとまともに走れないところも少なくなかったんだけど。

千ケ滝の別荘地に入っても、そのあと街中に入っても、体は温まらない。結局、最後の最後まで踏み倒し、スタートから約6時間の午後2時ごろ、ゴールであるBon Okawa軽井沢チョコレートファクトリーに到着。おみやげのチョコレートボールと石けんをいただく。

■おみやげのチョコレートボール

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車をデポしてあるスタート地点までもう何キロかある地点でこんなもん渡されても、正直、扱いに困るのだが(リュックとかしょって走ってる人はいいけど)、なんとかバックポケットに押し込むことに成功、ことなきを得た。

ここで事務局の人と少し立ち話をしたのだが、どうも、湯の丸でリタイヤという人がかなりいるらしい。賢明な判断だと思う。あの天候でダートもパンクしたとき困るし、そのあとの下りはそれなりのテクと力がないと事故りそうだ。

スタート地点に戻ると、中川さんがおられたので、少しお話をしながら自転車を洗うなどして片付ける。

冷え切った体を温泉ででも温めて帰りたいところだが、高速の渋滞が心配で、車のエアコンを設定温度高めにして走りはじめる。途中、関越が事故渋滞といういらんおまけはあったが、夜7時には帰宅して家でビールを飲みつつ晩ご飯にありつくことができた。

どろどろになった服は、お風呂で下洗いしてから洗濯機へ。下洗いすると水がまっくろになるほど汚れていた。

それにしても……お風呂に入った時点で足先がまだ冷たいとは……

■感想

一言にまとめると……天気さえよければね~、である。こればっかりはどうしようもないのだけれど。

山ごもり後、調子がいいので、全体としていい感じで走れたし、紅葉はそれなりにきれいだったし(日が差せばもっときれいだけど)、山が見えていい感じだったところもあったしで、全体としては悪くなかったのだけれど……寒かったわ~。

ちなみに、TrainingPeaksによると、10分間のパワーが今年3番目、20分パワーが今年2番目の数値、90分パワーは過去最高(4年分くらいはデータがあるはず)、90分の心拍が今年3番目だそうだ。特に前半、ぎんぎんに走ったもんな(後半は冷えて力が出なくなった)。

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