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2017年8月 6日 (日)

Attack! 299 2017参加

毎年恒例となっているAttack! 299に今年も参加した。距離160km、獲得標高3900mだが飯能から麦草峠までなので上って終わるという鬼設定のイベントだ。

去年が休憩込み8時間だったので、今年は7時間40分くらいで走りきりたい。

前日土曜日、午後3時ごろ家を出て飯能に向かう。翌日に向けて疲れを残さないよう、基本、アクティブリカバリーで1.5時間。ホテルにチェックイン後、ジャージを水洗いして干す。

■ジャージは洗って干す

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晩飯はその辺のお店でと思っていたのだが、駅ビルの酒屋さんに地ビールが置いてあるのを発見し、あれこれ買い込んで部屋で取ることにした。

■晩飯

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ストレッチなどをして9時半ごろ就寝。

私は5時スタートなので3時に起床。一番早出の人たちがスタートする時刻だ。閉まる直前のパン屋さんで安売りされていたパンを食べつつ準備を進める。

■朝飯

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4時ごろホテルを出てスタート地点へ。まだ暗い。

天気予報によると、雨が多少降るかもしれないが、基本、持ちそう。なので、夏用ジャージ上下に指切りグローブという夏装備。ただし、麦草あたりで降られると寒そうなので、防水ベストとニーウォーマーをバックポケットに入れておく。ボトルは2本。ボトルに入れるものの予備は5本分(上野村と佐久穂で2本ずつ。1本分は予備)。ツーラン3袋、ジェル6本(1本はスタート前用)、羊羹1個。

■5時スタートの人たち

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5時ちょうどにスタート。去年もそうだったが、5時は速い。山伏峠に向けた上り基調の道を30~40km/hrで巡航していく。しかも、このスピードでちぎれる人がいない。

山伏峠の上りに入る直前、ほぼ先頭まで出る。だんだん下がりつつなんとかついていこうという作戦だ。前半は300W前後。きつい。じりじり下がって、前に10人くらいいる。そして、後ろを振り返ったらだれもいなかった。スマートコーチングで習った手を使い、全身でバイクを進める。なんとかついていけるかと思ったら……両足の内転筋がつった(--;) 軽くなので出力を落としただけで足は回し続ける。もちろんちぎれてしまうわけだが、ほかの人たちだってつらいはず。できるだけペース高めでがんばっていたら、やはりちぎれた人ふたりが前に見えるようになった。このくらいの差なら下りで追いつけるはずだ。

山伏峠6時6分。去年より13分遅いが、これは、たぶん、平坦が少し抑え気味だったことと(最高速が去年の51.1km/hrから44.8km/hrに落ちている)信号によく引っかかったことが原因だろう。

下りは前に追いつくべく積極的に踏む。割とすぐ、もうちょっとのところまで追いついたのだが、サポートの車があいだに入っていて抜けない。道は曲がりくねっているし対向車もときどきくるので下手なところでは抜けないのだ。しかも、対向車がくると車はスピードを落とす。仕方なく、しばらくサポートの車について下る。抜けとの合図があったところで抜いたが……前とは大きく離れてしまった。めいっぱい飛ばしてもなかなか見えてこない。志賀坂峠まで一人旅かとあきらめかけたが、299号正丸トンネル出口の信号直前で、ようやく、さっきのふたりの姿をとらえることができた。その直後、信号が見えると、先頭集団らしき人たちがスタートし、曲がっていくところ……そのお尻に滑り込んで曲がる。

ここから志賀坂峠の下まではまた集団で走る。4時半スタートの人がふたりまじっているのは不思議。この走りについてこれるだけの足があるのになぜこんなところを走っている? パンクでもしたのか。それにしても……この集団はきつい。5時スタートでも速い人がそろっているわけだし、そのなかで一番足がないのが私なのだから(追いつけたのは私まで)。というわけで、ローテーションをときどきサボりつつ、必死でついていくが、志賀坂峠に向け、本格的に上り始めたあたりでちぎれ、自分のペースで上っていくことに。そうそう、集団で走っているあいだにジェル1本を補給。

志賀坂峠は7時45分、去年から2分ビハインドまで縮んだ。

峠のトンネルをすぎ、少し下ったところで水を飲んだら、ボトルを落としてしまった。峠の前、少し雨がぱらついてボトルが濡れていたのも原因のひとつだろう。ここから先、1ボトルでどうにかなる道ではないので戻って探すが、ボトルは道路わきに吹っ飛んでいてみつけるのに4分ほどもかかっている。落とした拍子に飲み口が外れたし、上下さかさまに転がっていたので、中身はなくなっていた。峠を越えたら飲もうと半分くらい残っていたのに……上野村ASまで20km、水なしかよ。

上野村ASに向かう間にジェル1本を補給。

上野村AS到着8時25分。去年に3分先行。

■上野村AS

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ASでは、まずコーラ2杯とレモネード2杯をいただいてから、ボトルの作り直し。その後、バナナをもらってトイレへ。最後にまたレモネードとコーラをもらって走り出す。休憩時間は12分。そうそう、ここでもジェル1本とツーラン1袋を補給。

十石峠に向けた上りは……とにかく力が出ない。記録を見ると平均175Wしか出ていない。とぼとぼという感じ。ダンシングでスピードに乗せてシッティングでスピード維持という形で走っているのでそれなりではあるが、ここまで出力が落ちたらペースがあがるはずがない。

十石峠9時51分。去年より10分先行。上野村ASの休憩時間が短かったし、去年も十石峠から力が出なくなっていたからだろう。

十石峠から佐久穂までは下り基調。前半の勾配がきついあたりは足を止めていたが、勾配が緩んでからはがんがんに踏んでいく。得意なパターンで元気になったのか、ちゃんと200~300Wが出るようになった。下り基調ということもあるが、ひとりで40~50km/hr巡航。気持ちいい。途中、ジェル1本を補給。

佐久穂のチェックポイントには10時19分到着。去年から17分先行。この下り、去年も気持ちよく飛ばして走れたが、今年はさらにスピードアップしたらしい。

■佐久穂の7/11で補給

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弁当などを食べている人もいるが、胃がひっくり返っている感じで固形物を食べる気になれない。水1.5リットル(ボトル用)とコーラを買い、持参したジェル1本と羊羹1個をなんとか飲み下す。ツーランも1袋追加。

なんだかんだで27分休憩し、去年に7分先行の10時47分にスタート。休憩時間が長くなったのは、少しばて気味なのかもしれないが、去年並みに走れれば7時間50分くらいで麦草峠にたどりつけそうだ。

暑いのもあって出力はあがらないが、体感的には去年よりいい感じ。八千穂の県道と分かれるあたりをすぎて涼しくなってくると出力も200W台を回復。給水ポイントに近づいたあたりは230Wくらいとまともに力が出るようになった。これなら7時間45分が狙える。多めの補給で回復した感じなので、十石峠の上りで力が出なくなったのはハンガーノック気味だったのかも。

給水ポイント直前で降り始めた雨は、氷水をもらっているあいだに強くなり、ほぼ土砂降り。ここまできたらあきらめて走るしかない。寒くなったらベストを着ればいい。4分休憩で走行再開。

走りはじめると……あしがつり気味。足がつったこと、ほとんどないのに、今日は最初の山伏峠から何度も軽くつっては回復をくり返している。出力を200W弱に落として様子をみつつ走る。

と、やばい、くるくる。つる。そう感じたので、ブレーキをかけつつ左のクリートを外す。その瞬間、左足の大腿四頭筋、内転筋、ヒラメ筋が強烈につった。激痛。足は地面についているが体重がかけられない。左手でガードレールにしがみつくように体を支える。しばらくじっとしていてもよくならない。ともかく、自転車から降りてストレッチでもするしかない。右足のクリートを外す。びきびき! 右足も大腿四頭筋、内転筋、ヒラメ筋が強烈につった。自転車にまたがったまま、ハンドルに体をもたせるようにしてしばらく耐える。大腿四頭筋が両足ともけいれんしているのが見える。このままでは自転車から降りられない。

少し前に抜いてきたチーム参加の人たちが抜いていく。

「大丈夫ですか~?」
「はい。大丈夫です。両足がつってるだけですぅ」

手で大腿四頭筋をマッサージしたら少し柔らかくなり、痛みが少し引いた。なんとか自転車から降り、ガードレールを支えにしゃがんで大腿四頭筋を伸ばす。これでさらに軽くはなるが、まだまだ足りない。もっとしっかりストレッチをしたほうがいいと足をお尻のほうに引きあげる形をとろうとしたら……びきびき! ハムストリングスがつった。本格的なストレッチはあきらめ、適当なところでだましだまし走るしかなさそうだ。

6分ほど休んだところであきらめて自転車に乗る。力を入れたらまたつりそうなので、100W前後とごくごく低いレベルに出力をおさえて走る。力を入れるとつるけど、ある程度は力をいれないと上れない。もうつづら折りのあたりで傾斜がゆるめなのが不幸中の幸いだ。といっても、ところどころ10%超だったりするので、そういうところは「つらないでくれよ」と祈りつつ、200W弱まで出力をあげる。抜いてきた人たちにどんどん抜き返されるが、無理は禁物なので仕方ない。

結局、20分強で上れるはずのところを1時間弱もかけて上ることに。ダンシングは封印だし、足に体重がかけられずサドルに体重がかかってしまうしでお尻が痛い。

麦草峠は13時20分。8時間20分もかかってしまった。

今年は自然学校がゴールとのことなので、少し下らなければならない。麦草峠の少し前に防水ベスト着用、麦草峠のちょっと先でニーウォーマーをつけて下る。麦草峠を越えたら予想どおり雨はやんだが、濡れた体に風があたって寒い。震えがつきそうだった。

自然学校のゴール、13時34分。

■無事ゴール

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カップラーメンをもらって食べていたら、雨が降り出した。カッパ着て下るのかなぁ。

だれかがゴールするたび、知り合いかもと見てみるが、結局、私がいるあいだに知り合いはゴールしなかった。早い時間にスタートする知り合いはゼッケンをメモっておいて抜くときチェックしたつもりなのだが、結局、今回も気づけずに終わってしまった。コンビニなどで休憩しているところを抜いていったりするから、Attack! 299だと気づかないうちに抜いてることがよくあるんだけど。

なんだかんだで1時間弱休憩し、14時18分、茅野に向けてスタート。雨はやんだのでカッパはやめ、防水ベストとニーウォーマーで下る。走りはじめはこれでもちょっと寒いが、標高が下がればどんどん暑くなるはずだ。

足が死んでいるので茅野まで時間がかかるかもと思ったら、45分くらいでついてしまった。茅野駅までほんとに下りばかりなのだ。

駅前で輪行の準備を整え、自由席券を買って、一番早いあずさ(15時50分)に乗車。自由席に空きはあったが、自転車を置ける場所がなく、デッキに立ったまま乗ることにした。自転車は、乗車口の壁際に置いて。

最寄り駅からは、お世話係の自転車に荷物を載せてもらい、自転車は輪行のままかついで帰宅。帰着は6時半ごろ。

■感想・反省

前半はいい感じで走れた。最後、盛大につってしまったのは、その分、体への負担が大きかったからではないだろうか。ま、要するに、力不足ってことだな。

スマートコーチングの千葉合宿で教えてもらった走り方が有効なのは、今回、確認できた。今後は、この走りをくり返して、その負荷に耐えられる体にしないといけないってことだろう。

補給は見直すべきかも。昔はハンガーノックを恐れて過剰に補給していたが、このところは少なめにしてみていた。今回のようにレースに近い強度で長時間走るときは、もう少し多めにしないといけないようだ。ツール・ド・おきなわやニセコクラシックは2~3時間だが、こちらももう少し多めにしておいたほうがいいように思う。

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コメント

昨日はお疲れ様でした。私はスタート前に言い訳してた通り、ひどい走りで山伏峠への上り始めで最初に切れたのが私でその後はずっと一人旅、佐久穂の7-11到着が11時40分で、ここで自主リタイアとなりました。麦草途中で雨だったんですね、寒いとつりやすいんですね、大変でしたね。昨年は転びながらも楽しく/苦しい思い出でしたが、今年は情けない思い出しか残りませんでした。リベンジは来年?

投稿: 島田 | 2017年8月 7日 (月) 15時38分

あらら、そんなことになっていたのですか。やはり、かなり乗り込んでおかないとAttack! 299はきついですね。来年、一緒にリベンジしましょう! 私も、来年こそ、最後まで元気に走りたいと思ってますので。

投稿: Buckeye | 2017年8月 8日 (火) 06時57分

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