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2017年7月 9日 (日)

ニセコクラシック2017参戦

日曜日は、いよいよ、ニセコクラシック当日。

ニセコクラシックは、昨年からUCIグランフォンドシリーズのアジア予選となった。つまり国際レース。UCIレースになる前から評判がよく、走ってみたいなと思っていたレースだ。5歳刻みの年代別で上位25%に入れれば世界戦への出場権が得られる。といっても、今年はいろいろな関係から世界戦には行けないのがわかっているのだけれど。

距離は男性50歳以上と女性が70km、それ以外は140km。ただし、オープン参加という形であれば(UCIうんぬんを気にしなければ)、違うほうの距離にも参加することができる。私はUCIレースとなる70kmを選択。55~59歳クラスはエントリーが35人、出走30人なので、7位以上が予選通過ということになる。

今年は、初参加ということもあり、ともかく、いろいろな意味で様子を見るのが一番の目的。順位はいいにこしたことはないし、ひそかに表彰台は狙っているが、なにがなんでもタイムを縮める、順位をあげるという走りではなく、そう考えたらできなくなりそうなこともいろいろとトライしておきたい。

■ニセコクラシック70kmのコース

コースは73.4kmで獲得標高が1125m。グランフォンドと言うわりにあまり上らない。ポイントは、まず、スタート直後のピークふたつで先頭集団から遅れず平坦区間に入ること。後半、上り下りに入ったら、たぶん、ついていけなくなるので、どこまでがまんできるか、かな。ただ、斜度はせいぜい5%前後がほとんどで劇坂はない。下りも曲率が大きく難しくない。少なくとも私程度が下るスピードならブレーキはまず不要。

4時前に起床。5時15分に自転車置き場で塩田さんと待ち合わせ。ホテルが用意してくれたサンドイッチを食べつつ最終準備をすませ、5時45分ごろスタート地点に向けて自走で出発。ががっと下ってからほぼ平坦という道で、20分くらいでついてしまった。

集合場所がイマイチわからず迷う。川沿いのサイクリング道路的な細い道を入ったところだった。ざっと見渡したところ、自販機などもないので、出走サインと検車をすませてから国道まで戻って水を買う。ところが……

■エイドステーションが用意されていた

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水、バナナ、ご飯といたれりつくせり。朝ご飯の追加分にふだんの補給食を持って行っていたが、その必要もなかった。レースのスタート場所にエイドステーションがあるのって初体験かも。

■完走祈願のお餅なんてものも……

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■荷物も預けられる

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■トイレは仮設が三つ

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ちょっと少ない気もするが、参加人数が少ないので(70kmは総勢350人くらい)混乱はない。今年の富士ヒルの大混乱を経験した身としては(以下自粛)。

■ニュートラルカー付き

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小規模なのにニュートラルカー付き。UCI基準だからだろう。

スタートは年齢の若いグループが前で(さらに、男子の前に女子がいる)全体を並べてマスド、という形。50~54歳クラスに70人いて55~59歳クラスはエントリーが35人しかいないので、年代グループのなかで前だ後ろだと並び順を気にしても仕方ない。最初はパレードランだし。ちなみに、non-UCIのオープンは、その1分後にパレード開始とのこと。スタートの混乱を少しでも緩和しようということだろう。タイムは全体の先頭が計測ラインを通過した瞬間から始まるので、non-UCIは少なくとも1分のハンデをくらうわけだが、まあ、若くて生きのいい人たちなんだからそのくらいかまわないだろう(ひとごと^^;)。

会場内をうろうろしているあいだに、去年、ツール・ド・おきなわでご一緒した内川さんと会う。彼は去年パンクして7位だか8位だかだったので、今年はかなりがんばるはず。去年の様子などをいろいろと教えてもらった。

ハムスタースピンの福田さんもおられたのでごあいさつ。オープンクラスなので後ろからのスタートになるが、そこは上手に上がるよ、ついておいでと言っていただく。

かなり暑いと予想されるので、服装は、アンダーなしの夏用ジャージ上下という真夏仕様。持ち物は、若干のお金などを入れた小さな財布、スマホ、マグオン×4、お守りのシーラント、2ラン。自走中はニーウォーマーとウインドベストを着けていたが、それは預け荷物へ。朝食は、ホテルが用意してくれたサンドイッチ、スタート会場でもらったバナナ×3本(^^;)。ボトルは2本。1本はツール・ド・おきなわのもので、こちらは給水所で捨ててニセコクラシックのボトルをもらう予定。結果として、水分はボトル2本で足りた感じ。マグオンはタイミングを逸して1本残したが、補給不足という感じにはならなかった。スプロケットは念のため11-28Tにしてきたが、傾いているのはゴール直前くらいなので11-25Tでよかったかもしれない。

■用意したボトル

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8時から開会のセレモニーがあり、その後、広場から出ていく道に並ぶ形でスタートを待つ。

8時20分にスタート。8時20分の号砲と一緒にサイコンをスタートさせたが、オフィシャルのタイムはサイコンより3分くらい短かった。どこから計ってるんだろ。計測ラインもあったけど、そこまで3分もかかってないし。(事務局が作ったルートラボによると、橋の手前が計測スタート地点らしい)

道に出るとすぐに上り坂。パレードラン中ではあるが、ぎんぎんに踏んで前に上がっていく。先頭集団は50~54歳クラスの速い人たちで形成されるはずで、後ろからスタートする我々は、スタートが遅い分を詰めなければならないからだ。「速いな~」という声が横から聞こえるが、ツール・ド・おきなわもスタート直後の混乱はこんな感じ。道幅いっぱいに使いながら50~54歳クラスの遅い人や女子をがんがん抜いて上がっていく。

でも結局、差を詰め切れずにピークを迎えてしまった。私は、集団が中切れした後方集団の先頭。下りは道がまっすぐなこともあり、集団は見えている。でも、そう簡単には追いつかないはず。オープンの若い人たちに引いてもらって集団復帰が得策とは思ったが、ともかく、単独で追ってみることにした。前述のように、いろいろとトライしておきたいと思ったからだ。

集団はみんなブラケットを持ち、高い姿勢で下っていく。こちらはべったり伏せて踏み倒す。なのに、じりじりとしか差が詰まらない。やはり集団の効果は大きい。追ったのはまずかったかも思ったが、やりかけた以上は最後までとがんばってみたところ、坂を下りきる直前でようやく集団に復帰できた。でも、息が整わないうちにふたつめの小さなほうの上りに突入する(--;) ここでまた切れたらなんのために踏んできたのかわからない。死にそうになりつつも、どうにか集団についてクリア。

上りながら前の様子をうかがうと、55~59歳クラスがふたりいる。このふたりは、集団に追いついてひとつめの上りをクリアしたわけだ。ひとりは前年4位の1005番、もうひとりが1025番。このふたりは要注意として番号を頭にたたき込む(こういうのを覚えるのは不得意なのできつい~)。

ふたつめのピークを越え、しばらく平坦を走っていたら、突然、背中をたたかれた。びっくりしてふり返ると、ハムスタースピンの福田さんが軽快に抜いていく。すぐ後ろに竹芝レーシングの人。おお~、オープンの人たちも追いついたんだと思ったら、55~59歳クラスが何人もくっついてきていた。そらそうだ。私だって、普通ならそうするもん。ちなみに、内川さんも無事、ここで追いついてきた。

後続が追いつくと同時に忙しくなる。そこまではごく落ち着いた挙動だったが、どんどん前にあがろうとする人がたくさんいて(オープンの若い人たち)、押し下げられた我々がまた上がるという形で全体が回転をはじめたのだ。

これからしばらくは頭のなかフル回転。それまでクラス3位で走っていたのが(先頭集団に3人しかいなかったわけで^^;)、その後は、10位くらいまで落ちたり上がったりと忙しいこと。しばらく必死で数えたが、結局、あきらめる。場合によっては平坦区間で落ちる人もいるだろうし、平坦区間の最後近くになったら前に上がり、そこから数えればいいや、と。

集団はけっこうなサイズ。最後尾まで下がらなかったのでよくわからないが、100人弱はいたんじゃないだろうか。なるべく前方に位置しようとするが、だんだんと押されて下がってしまう。福田さんとか、常に前のほうにいるのは、やはり、位置取りがうまいということなんだろうな。1005番、1025番も前にいることが多い。少なくともそう思える。まあ、相手が見えるのは自分より前にいるときだけだから、かもしれないのだけれど。

集団サイズが大きいので、左車線だけではとても収まらない。前に上がる人を中心に対向車線も使う。ところが、ときどき、対向車線を車が走ってくる(--;) 交通規制していても、地元の人が脇道から入ってきたりするらしい。そういうときは無理矢理左車線に寄るので、隣の人と触れることも少なくない。一度など、私の右ふとももに右後方の女性のハンドルが押しつけられたことも。驚きの声からして海外から参加した選手だったようだ。

先頭は逃げているようで、バイクからタイム差のボードが示される。なんか、レースみたいでかっこいい(^^;) いや、レースなんだよな。(70kmは50~54歳クラスの西谷氏が最初から最後まで独走で優勝)

平坦部分は時速40km超で巡航。集団効果で基本的に楽。ただし、交差点などではインターバルがかかる。記録を見ると、瞬間的に600W超だったりする。

海辺でUターンして戻る途中、先頭がするするっと1列に伸びて、3人ほどでぷちんと切れた。え、逃げるの? と思ったら、なぜかひとりだけになっている。しかも、ひとりだけ先行してるの、一緒に来た塩田さんじゃん。え、え、え、逃げるの? いや、間隔が広がらず、差はほんのちょっとのまま。あれでひとり走るなら集団に戻ればいいのにと思うけど、なかなか戻ってこない(本人は「きつくなかったから、遊んでみた」というようなことをあとで言っていた)。

2~3キロしたら塩田さんも集団に吸収。

そして、一番大きな上りが始まる。集団は一気にペースアップ。位置は30番手くらい。とりあえずはついて行っているが、出力は270~280W以上とかなりきつい。もともと心拍がかなり上がった状態から入っていることもあり、ちらっと心拍を確認すると170台と私にとっては完全にレッドゾーン。というわけで、序盤であきらめてちぎれる。前にいた1005番と1025番はそのままついていく。こりゃ、よくて3位か……そう思ったら気持ちが切れたのか、それともレッドゾーンで無理したからか、出力が230W前後まで低下。基本的にじりじりと抜かれる展開になる。

しばらくして、黄色ゼッケン(55~59歳クラス)の人に抜かれる。やばっと思ったら、その人にくっついて内川さんも抜いて行く。ここで離されたら終わるので、気合いを入れ直して内川さんの後ろにつく。しばらくすると内川さんがもうひとりをパスするので、私も。これで4位? しんどいなぁと思いつつ走っていると、すぐ前からなんか変な声が上がったと思ったらふたりが絡むように転倒。内川さん、私と急ブレーキで回避。幸い、ふたりとも左に倒れ込んだので、足を付くことなく右側を抜けることができた。(ありゃ、後ろが悪いと見ていた内川さん。後ろを走っていた男性が、前の女性の後輪すぐ脇に少しだけかぶせていたらしく、女性がちょっと左右にぶれた瞬間、はすったらしい)

これでアドレナリンが出たのか、内川さんがペースアップ。ついて行けない(--;) ピークまでもうちょいというあたりから少しペースを上げることができたが、もう間に合わず、ピークは内川さんから少し遅れて越える。

下りは北海道らしくゆるくて直線基調。遠くまで見通せるし、カーブも緩くてブレーキの必要がない。ジャージのジッパーを上げ、顔がハンドルに触れそうなくらいべったり伏せて空気抵抗をなるべく減らす。傾斜が緩くて速度が時速60キロを切ったらががっと踏んで加速(フロント50T、リア11T、ケイデンス110で約63km/hr)。遠くに見えた内川さんがじりじりと近づく。その前を走る2~3人のパックを内川さんが右からパスするのとほぼ同時に、私が内川さんの右をパス。似たような姿勢をしているのに私のほうがあきらかに速い。抜かれた内川さんはくそーと思っただろう。

私としては、得意な下りでリードしないと、次の上りでまた抜かれかねない。だから、パスしたあとも積極的に踏んでいく。カーブが緩いのでスピードが出ていてもそのまま道なりに曲がれてしまうので、前の人をパスするのもやりやすい。気持ちいい。(でも、本州に戻ってしばらくは気をつけないと、カーブを曲がりきれずコースアウトしそう^^;)

下りきる直前、若者が私をパス。おっと思って後ろにつこうとしたら、右に大きくよけて踏み直されてしまった。おひおひ、クラス違うんだし(抜くときわかってんだろうに)、まだまだ距離あるんだし、ここは協調して前を追う場面だろう。後ろにつかれたほうも空気抵抗減って速くなるんだから。

ほぼ平坦になったあたりで横に出て、「回していきましょう! クラス違うんだし」と声を張り上げる(まだ時速50km近く出ていて、風の音がすごいのでどならないと聞こえない)。こくんとうなずくのを確認して、そのまま前に出て引く。ここから給水所まではふたりでローテーション。

給水所には若者前、私後ろで突入。ふたりとも、手前の廃棄エリアでボトルを1本投げ捨て、ボトルに手を伸ばす。若者は1本目をたたき落とし、2本目をゲット。私は……1本目をたたき落とし、2本目もたたき落とす(--;) 最後のチャンス、3本目はゲット。ゲットしたところでサイコンを確認したら、時速36kmくらい。給水所に入ったあたりから足は止めてるわけで、頭のほうは時速40kmに近かったかも。それ、よっぽどうまくやらなきゃ取れるわけないじゃん。こちらは手を引きながら取ろうとしているけど、相手は逆に進行方向に流すように動かしてくれないと無理だよ。

ちなみに、ボトルは2本で足りる感じだったが、記念品的意味合いも込めて1本ゲットしたかった(^^;)

次の上りはそれほど長くない。250Wくらいで上っていく。悪くないペースだと思ったのだが、その前の上りで1回抜かれ、抜き返した1003番(だったと思う。いや、1001番だったかも)にパスされる。しかも、ついていけない。どんどん差が開いて見えなくなってしまった。

こりゃダメだわ。ここまで差が開いたら、下りでも追いつけないし、そのあとはゴールまで上り基調。上りで抜かれて離される人相手じゃ、どう考えても勝ち目はない。無理せず4位争いに切り替えるか……いや、今回はいろいろトライするって決めてきたんじゃん。あきらめずに追ったら、追いつけず足が終わって5位、6位、もっと下に沈むかもしれないけど、それならそれ。だいたい、がんばったら表彰台かもってところで大事をとるのはレーサーとしてありえない。

というわけで、残りを振り絞って上る。そのあとの下りもさらに振り絞る。自分にできるかぎりエアロな姿勢をとり(下ハン持ったり、ブラケットの前のほうを持ったり)、サイコンなんぞ無視して踏んでいく。おかげで、遠かった先行の選手をひとり、またひとりとパス。でも、みんなオープンの人たちで、同クラスの黄色いゼッケンは出てこない。

やっぱりだめかぁと思いはじめたころ、遠くに小さなアップダウン2連が見えた。ああ、得意な道だなぁと思いながら下っていくと、ふたり前が黄色いゼッケン! やった、追いついた。しかも得意なところで。

アップダウンひとつめの上り返し真ん中あたりで黄色ゼッケンをぶち抜く。330W以上。このパターンはなぜか楽にパワーが出るんだよな。そのままピークまで駆け上がり、下りも踏んだ上で、アップダウンふたつ目も同じ感じで駆け上がる。こちらも330Wくらい。なにせ上りでくり返し抜かれた相手だ。ついてこられたらやっかい。というか、ゴール前の上りで絶対競り負ける。一番得意なパターンのところで追いついたのは超ラッキーだ。ここで心折れてもらわないと。

そのあとも、いつ、後ろから抜き返されるかと気が気じゃない。ただ、スピードがかなり出ていることと、かなりへろへろになっていることから、ふり返るのはやめ、前を向いて全力で飛ばしていく。後ろを見て相手がついてきていてもこれ以上力が出るとは思えないし、いなかったらタレそうだっていうのもある。

交差点を鋭角に右折すると、ゴールに向けた平坦基調というかだらだら上りというかの道に入る。残り5kmほど。と、後ろから来た車から「140kmの先頭が来ます」のアナウンス。あらら、何人来るんだろう。今年は強い人が何人か出ているので大きな集団ってことはないはずだけれど。

この少しあと、また後ろから車の音がすると思ったら、140kmの先頭ふたりが抜いて行く。はえ~。

それにしてもしんどい。平坦はわりと得意なはずで、だからか、前が少しずつ近づいて、ひとり、またひとりとパスはしていくのだけれど、感覚は「しんどい」の一言。ちら、ちらっと確認するサイコンは距離のみ(^^;)

ゴールに向けて左折するとき、後方をふり返ると……だれもいない。よし、もう心配はいらない。70kmコースで一番の傾斜となる最後の坂を必死で上る。ダンシングもまだできるけど、なんかよろよろという感じ。それでも、前との距離を少しずつ詰め、最後にもうひとりをパスしてゴール。

ゴール直後、塩田さんが出迎えてくれた。「どうでした?」「数えまちがえていなければクラス3位のはずなんですが……」「すごい、表彰台じゃん」

塩田さんはクラスでシングルのはずとのこと。

計測チップを返却し、無料配布の経口補水液OS-1を1本一気飲み(^^;)してから、速報サイトを塩田さんと確認。やった、やはりクラス3位らしい。

■張り出された速報

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最終結果は、2時間16分8秒、総合40位、55~59歳クラス3位。クラスでは表彰台だし、総合でもページ1。

55~59歳クラスのトップは昨年4位だった1005番猪又さんが2時間14分33秒。1分35秒差かぁ。最後のだらだら上りで800メートル差、かな。あのあたりは時速30km強というところだから。

塩田さんは2時間12分42秒、総合16位、50~54歳クラス7位。内川さんは2時間18分08秒で総合51位、55~59歳クラス4位。

内川さんも含めてあれこれおしゃべりをしながら、表彰式を待つ。それにしても暑い。ゴール後、もらったOS-1のほか、コーラを買ったり水を買ったり、なんだかんだで2リットルは飲んでしまった。

表彰式までかなり待つことになった。結果の集計というか検証というかに時間がかかるらしい。その間に、見かけた知り合いにご挨拶をしてまわる。去年、乗鞍でお世話になった人、スーパーグランフォンド軽井沢でご一緒した方々……。いや~、だいぶ知り合いが増えてきたなぁ。

表彰式は大変。クラスが多いし、総合もあるし。しかも140kmが先、女子が先と70km男子は最後である。でもともかく、それなりに大きな大会で(一応はUCIの国際大会で参加者数は総計900人くらい)、表彰台に上がれるというのはうれしい。ヒルクライムレースも過去最高は4位で、いままで表彰台に上がったのは、すごくこぢんまりしたクロモリロードレースだけなので。

■3位入賞~(プレゼンターは三船さん)

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ニセコはUCIレースということで、表記がアルファベットなので、名前をまちがえずに呼んでもらえるのもいい(^^;)

ちなみに、1位の人が着ているのは、副賞賞品のアルカンシェルジャージ。これはちょっと欲しいかも。年代別の1位でもらえるのなら、可能性がないことはないし。

■走行データ

ニセコクラシック走行データ

走行距離74km、時間2時間16分8秒、平均速度32.5km/hr(公式リザルトは距離を70kmとしているので多少異なる)、最高速度71.2km/hr、TSS 168、消費エネルギー1574KJ、NP 220.5W、平均ペダリングパワー233W、平均ペダリング効率43.3%、平均パワーバランス 46.1:53.9、ダンシング率4%。

最高速度70km/hrというのは、ロードに乗らない人にはびっくりかもしれないが、同じ場所で速い人は80km/hr超えだったりするし(トレインで下ったのではないかと)、140kmの前半では90km/hr超えで下った人たちもいたりするしで、ロード的にはたいしたことない速度だったりする。

表彰を受けたあと、自転車でホテル、ノーザンリゾートアンヌプリまで戻る。TSSのわりに疲れていて、上りがつらいこと。

■感想・反省

結果としてクラス3位、表彰台だったわけで、大満足である。

大満足なんだけど……心残りがひとつ。ツール・ド・おきなわでも「自分より年上が自分より上にいないこと」を目標のひとつに掲げているのだけれど、今回は、そこがだめだめ。60~64歳クラスの1位、2位、さらには、65+クラスの1位と3人も年上が上にいた。ちなみに、この3人に勝てた55~59歳クラスはひとりもいない(--;) 「自分より年上が自分より上にいないこと」が満足できてたら、総合19位以上でクラス優勝してたことになる。

反省点は、いろいろとある。

なんといっても最大の反省点は……この半年、1年、なにしてきたんだって話である。いや、ペダリングががが……崩れまくり(T_T)

走行後、ハムスタースピンの福田さんに「みんな、上りで踏みすぎ。もっとふわっと踏まなきゃ」「きみ、ちょっと自転車にぶら下がり気味なんだよね」と言われて気にはなっていたのだが、このレポートを書くのにCycle-Shpereの記録を見て愕然。平均パワーバランス 46.1:53.9ってなによ。私の場合、このバランスが崩れるのは筋力で無理矢理踏み倒す昔のペダリングに戻ったとき。そういや、ペダリングの感覚が最近とまったくちがっていたな。そこからペダリングというか体の使い方に意識が行き、改めて思いだしてみると……手もブラケットを握りこんでいて体重がかなりかかってしまっていた。まあ、このあたりはニワトリか玉子かで、体重が手にかかったから踏み込んでしまったのか、足の使い方が狂ったから手で自転車にしがみついたのか、なんだけど。ああああ、そういえば、アゴも出気味だったかも。これでまともに上れるはずがない(--;)

だいぶできるようになっていたつもりだったのだけれど、まだ体で覚えるところまで行ってなくて、注意がほかにいくと崩れるってことだろう。

あと、前日は、やはり、ファンライドなどせず調整に使ったほうがいいのだろう。今回は楽しかったし参加してよかったと思うけど、疲れ具合の面からも、ペダリングなど注意すべき点のおさらいという面からも、来年はきちんと調整すべきだと思った。

ダンシング率は少し改善した。上りがもっと多いツール・ド・おきなわでダンシング率1%以下とほぼ完全にシッティングで走っていたのが、今回は4%。走っているときはそのあたり注意していなかった(というか、レース展開以外はなにも考えてなかった^^;)、つまり、ナチュラルにダンシングが増えたわけで、これはダンシング練習を増やしてきた成果が出たということだろう。

去年のツール・ド・おきなわに比べるとあれこれ多少はよくなっているし、下ハンの持ち方など、前進したところもそれなりにはあったんだけど、ここしばらくの練習でよくなったと思っていたところが軒並み崩れていたのがくやしい。

あと、集団内での行動も課題。右から前へ前へと上がる人がいてどうしても下がってしまう。で、しばらくすると前に上がろうとするのだけれど、後ろから上がってくる人がなかなか途切れず、思ったように上がれない。うまく走っている人もいるのだから、私が下手なんだよな。

あと、やはり、もう少し上れるようにならないと。一番のピーク、塩田さんでも集団から後れぎみで、福田さんと一緒に集団に復帰というのをくり返したらしい。55~59歳クラスはトップでも塩田さんから2分遅いわけで、とうぜん、あのピークで切れて集団から遅れているはず。つまり、もう一歩、二歩、がまんできれば競れた可能性があるってことだろう。

ボトルは、750ml×2本で足りそう。ボトルはけっこういいものなので欲しいけど、そこはあきらめて取らない方向で考えたほうがよさそうだ。

ボトルを飲む練習も不足。というか、ふだんから左手でやらないといかんな。密集した集団内では前ブレーキがある右手をハンドルから離したくないのだけれど、不器用な左手でいつもと違うボトルを抜き差しするのって意外なほどやりにくい(というか、戻すのがやりにくい)。いつも、ツール・ド・おきなわ前は左手に切り替えていたのだけれど、ニセコも走るのなら、通年で左手にしないといけないな。

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