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2016年11月 4日 (金)

Performance Management Chartによる現状の確認

「好調の原因」でCTLなどを眺めていて、ふと、PMC(Performance Management Chart)になにか現れていないかなと思い、確認してみた。なお、以前の記事でアップロードしていたPMCは、古いデータのロード時にミスがあって二重に登録されているデータがたくさんあった。そのあたりを削除したのが今回のデータなので、前回とは様子が異なっている。

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■2015年4月1日~現在のPMC

20161104_pmc

これを見て、まず感じたのは、2015年のトレーニング量が意外に少ないということ。ツール・ド・おきなわに向けてけっこう本気でがんばっていたつもりなのだが、Form(TSB)がプラスであることがあまりに多く、やったつもりほどの効果が上がっていなかったのではないかと思われる。

おもしろいのは、パワートレーニングが本格化した2015年12月から、Intensity Factor(水色)がくっきり上下に分かれるようになったこと。高IFの高強度トレーニングと低IFのアクティブリカバリーに分かれたからだろう。中途半端なところががっくり減っている。

CTLの変動が小さくなったのは、それだけトレーニングが計画的になったからだろう。

もうひとつ注目点は、けがで休んだ後、トレーニングを再開した2016年6月~7月はCTL(フィットネス)の青ラインと並行してIFが上昇しているところかな。けがで体がなまり、高強度がこなせなくなっていたものが、トレーニング再開でCTLが上昇するとともに少しずつ戻ってきたということだろう。

トレーニング再開からこっち、TSBがほぼ常にマイナスとなっており、トレーニング効果が高い状態を保てていることもわかる。

シーズンインした4月ごろ、CTLは75~80でTSBは-20~+10。いまよりCTLは低いがTSBは高い。TSBはその時点におけるパフォーマンス指標なのだから、TSBのみで判断するならいまより楽にメニューがこなせてもよかったはずなのだが、現実には、いまのほうが楽。というか、あのころはいつも疲れている感じがしたけど、いまはそうでもない。今年2月ごろ、プラスのTSBが増えているが、これは疲れてしまったからだ。ここしばらくは、今年の1月、2月よりマイナスTSBの期間が長いのにスローダウンの必要性を感じない。

これは、トレーニングのステージがひとつ上がったということなのかもしれない。上がった理由は、本格的なパワートレーニングの効果が出てきたのだろうと思う(思いたい)。FTPも、9月6日の前回測定より上がっているのではないだろうか(そうであって欲しい)。さらには、このところいいトレーニングができている理由に、前記事にも書いたように、Super VAAMの効果があるのではないかとも思う。

ちなみに、昨年のツール・ド・おきなわ時は、前日のCTLが57.4、当日のTSBが21.4だった(当日のCTLはツール・ド・おきなわを走ったあとのものになっているので前日の値、TSBは走る前の値なので当日の値とした)。1週間前はCTLが65.9だったが、それから1週間、足の回復を優先して自転車に乗りさえしなかったので、当日朝のCTLは55くらいまで落ちていたわけだ。

これでも、ホビーレーサーのCTLとしては、一応、トレーニングしていますと言えるレベルではある(上記関連記事参照)。そして当日は、実走データを見ると、よくもまあ、あれだけ走れたものだと自分でも驚く快走だった。本番効果でアドレナリンが出まくりだったのだろう。

今年は、1週間強前の今日でCTLが93.4。これだけ高くなっていると、ここからあとをすべて休息に当てたとしても、当日朝のCTLは75.2。そのときTSBは45.7にもなる。もちろん、そんなに体を休めてなまらせる必要はまるでない。さすがに90台を保ってTSBをプラスにもっていくのは難しいかもしれないが、TSBがプラスになるまでテーパリングしても当日のCTLを80台の後半か少なくとも半ばには保てるはず。つまり、本番時のCTLは、昨年の1.5倍近いことになる。

フィットネスというのは鍛錬度なので、これだけあれば、本番で思いのほか走りがよくなくても昨年と同等は楽勝、昨年並みの快走ができれば、目標の3時間20分が達成できる可能性は少なくないと思う。というか、そう信じてふんばってくるんだろう。練習は裏切らないんだから。

#vaam_okinawa

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