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2016年11月18日 (金)

ツール・ド・おきなわ2016市民210kmで優勝した高岡亮寛氏のCyclo-Shpereデータ

を、ご本人がツイッターで公開されていた。

高岡亮寛氏のCyclo-Shpereデータ

せっかくなので、自分と見比べてみることにした。いや、もう、別次元なのは当然なんだけど、それでも、比べてみるといろいろおもしろいんじゃないかと思って。

■高岡さんが100kmを走ったら……

100kmスタート地点からゴールまでの実績タイムが2時間45分。はぇぇ……。当たり前ではあるけれど。100kmオーバー40の優勝タイムより20分も短いんだ。しかも、そこまで2時間半も走ったうえで。やっぱ、次元がまるで違う。

■出力&ペダリング効率

意外なほど高くない。平均するとシッティングが42%、ダンシングが45%くらい。出力もシッティングが217W、ダンシングが346W。ダンシング率が12%と高いので、全体で42%の234W。

対して自分のデータを見てみると、シッティングが42%、225W、ダンシングが39%、311W。総合で41%の226W。(平均出力はゼロ値を含まないもの)

ああでも、210km冒頭は平坦が長いから、あんまり比較にならないのか……というわけで、高岡さんについても100kmのコース部分だけにして自分と比較してみた。(100kmを走った自分のCyclo-Shpereデータ

■100km区間における自分と高岡さんの比較

項目 高岡さん
タイム 3時間20分 2時間45分
シッティング出力 225W 238W
シッティング効率 42% 46%
ダンシング出力 311W 353W
ダンシング効率 39% 45%
総合出力 226W 258W
総合効率 42% 46%

シッティングだけ見るとそれほど違っている感じがしないけど、やっぱり、総合すると大きく違うなぁ。ダンシングの出力が大きく違うし、ダンシング率がまた大きく違うので(高岡さんは12%で私は0.8%^^;)。シッティングとダンシングの比率は人によって異なるもので、どうでなければという話ではないと思うけれど、私の場合はさすがに少なすぎるような……。

ともかく、総合的な出力とかを見ると、これだけタイム差があるのもわかる気がする。出力が14%増しでタイムは18%減。平均速度で見ると、時速32.1km対38.9km、つまり、21%増し。これってたぶん、出力差の割にはタイム差が大きいということで、いろいろな意味でのテクニックもかなり違うということだろうとも思う。

ちなみに、走っている姿を見た人から、すごくエアロなポジションで走っておられたとも聞いている。そういうポジションで走りつづけられるかどうかは、これはもう、完全にテクニックの世界だろう。

■ペダリング

ペダリングモニターのデータを見て思うのは、高岡さんの場合、回すペダリングになっているなぁということ。対して自分のものは、あきらかに、上から下へと踏んでいる。そのあたりが効率の違いを生んでいるのかもしれない。

別のところで教えてくれた人がいるのだけれど、高岡さんは、いつも、3本ローラーでピストに乗っておられるらしい。回すペダリングのトレーニングなのではないかとのこと。

すごいのは羽地の上り。

■羽地の上りにおける高岡さんのデータ

20161118__2

 

ケイデンス71rpm一定で、シッティング4割、ダンシング6割とほぼ半々。出力もシッティング286W、ダンシング317Wとそれほど違わない。で、効率がダンシングは43%くらいで全体の平均とほぼ同じであるのに対し、シッティングの効率は64%とすごく高くなっている。ダンシングで踏むペダリングとシッティングで回すペダリングを30秒ごとくらいに切り替えて上っているのだ。使う筋肉をはっきり切り替えて上っているということだろう。

しかも、ダンシングでは軽く踏むにとどめている。踏みを軽くすることで心拍の上昇を抑えているから、時間の半分以上をダンシングにすることが可能となっているのだろうと思う。上りはじめのダンシング時間が長いのは、心拍が170bpmに上がるまでダンシングを続けたから、だろう。その後はシッティングで心拍が少し落ち着き、ダンシングで少し上昇し、をくり返している。

対して自分は……同区間を全シッティングで上っており、その効率は47%。

このあたりもテクニックの違いってことになるのだろうな。

とりあえず、気づいたのはこのくらいかなぁ。気づいたことをベースに、来年までになにをするかっていうと……シッティングでもっと回すペダリングができるようになること、ダンシングの力をつけること、FTPを上げて力強く踏めるようにすること……と、することは特に変化がないように思う。ま、どこをどう見ても弱いところがはっきりしているってことなのだろう。

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