Giro de HOTAKA 2016参加
この週末はGiro de HOTAKA 2016。武尊山を1周する118km、獲得標高2733mのグランフォンド系イベントだ。一昨年がは5時間9分45秒で総合16位、年代別で4位だった。去年は5時間切りを目指したが、すごく寒い上に風が強いという悪条件で、みなさん、タイムを落としており、私も5時間12分42秒で総合16位、年代別6位に終わった。今年こそは5時間切り。4時間50分が切れたらベスト、かな。
前日の移動は、今年も3時間弱。高速に乗るまでが微妙に時間がかかったのでどうなるかと思ったが、走りきってみれば似たような時間だった。
受付をすませて宿(ペンションつかさ)へ。これで3年連続なので、完全に定宿という感じだ。とりあえずお風呂に入ってから晩ご飯。
泊まり客はGiro de HOTAKA 2016に参加する人ばかりで、晩飯を食べながら、なんだかんだとおしゃべりになった。今年は村山さんも前泊されており、一緒に日本酒なんぞを飲みながらゆ~っくり晩ご飯。
2時間くらいでお開きとなり、私は、もう一度お風呂で体を暖めて9時すぎに就寝。
夜中に何度も目が覚めたのだが、UPの記録によると、目が覚めていない時間は深く眠っていたらしい。起きたときの感じは悪くない。
■5時に朝ご飯
■塩田さんと記念撮影
Kinofitの枠が続いていてかすっていた上、8823の佐伯さんともお友だちとのこと。いや、世間は狭い。
今日は気温がスタート時3℃、12時で10℃の予報。晴れではあるが気温は低い。ということで、長袖アンダーに長袖のウインタージャージ、長いウインターパンツ、厚めの靴下にフルのシューズカバー、長指グローブと完全に冬装備にした。ウインドブレーカーは脱いでスタートし、坤六(こんろく)峠から藤原ダムまで着る。あと、雨天時用のヘルメットカバーも装着してスタート。こちらは坤六峠への上りが始まったら走りながら取ってしまう。で、坤六峠から藤原ダムまではまた装着。
■直前の天気予報
補給関係はダブルボトルのほか、バックポケットにエネルギーゼリーを4本。1時間ごとに1本の計算だ。結局、2本しか使わなかったけど(^^;) Super VAAMはスタート前にゼリー1ショット、ドリンク2本で2ショットの合計3ショット。一応、追加を考えて顆粒タイプも持って出ていたが取り出してどうこうしている時間ももったいなかったし、3ショットで1ショット/1.5時間くらいにはなるからいいかと。
■例によってゆる~い開会式
このあと、上の駐車場に動き、7時にマスドスタート。私は長~い最前列の右から1/3くらいに陣取った。スタート直後は10番手+αくらい。その後、ちょこちょこと何人かに抜かれ、国道に出るころは20番手弱というところか。ウインドブレーカーは脱いでいるが、意外なほど寒くない。ウインタージャージすげーというところか。
そうそう、この下りで隣を走っていた人から「井口さんですよね? いつもブログ読んでます」と言っていただいた。仲間とKinofitにも行かれているそうで。そういうことを言っていただくと、やっぱりうれしい。こういうときにも、目立つジャージというのはいいと思うな。
話を戻そう。今年は中切れもなく、たんたんと国道を走る。ところどころのちょっとした上りでそれなりの出力が必要になるが、ついていくだけならまったく問題ない。いいペースで走っているとは思うので、だいぶ力がついたということか。
国道を離れ、温泉街に入っていく。ひとつめの片品温泉くらいまではよかったが、そのあたりからだんだんきつくなる。ふたつめの尾瀬戸倉温泉ではついていけず、少しずつ遅れはじめる。それでも、ひとり大きく遅れるではなく、前にぱらぱらと前走者が見えている状態で森の中を上っていく。出力は230~270Wというところか。といっても、だんだんと間隔が開き、坤六峠に近づくと、前にも後ろにも人影が見えない一人旅状態。
■坤六峠AS(8時21分)
エイドに寄っていたら、後ろからふたり追いついてきた。そのくらいしか前後ともに離れていなかったということだろう。エイドの人に尋ねると、50代は前に3人いるらしい。うーん、いまの順位を保てても表彰台はないか。今年は7位まで賞状が出るとのことなので、賞状はもらえるだろうが、3位までの副賞はもらえそうにない。
このあたりの人たちはタイムを狙って走っているので、エイドに寄る場合でも、時間は少しでも節約したい。というわけで、上の写真のように、自転車にまたがったまま食べ物に手を伸ばす。長指の手袋も取らない。ちなみに、先頭集団はエイドを全部素通りするらしい。
リンゴをもらい、ミニあんパンを口に放りこんで走りだす。もちろん、ウインドブレーカーとヘルメットカバーも装着して、だ。飛ばしすぎないくらいのペースで下っていると、後ろから追いついた人がいる。たぶん、エイドで追いつかれた人の片方だ。アップダウンになったあたりで3人(坤六峠のエイドで一緒になった3人)になったので、「回して行きましょう」と声をかけ、ゆったりした先頭交代で走っていく。上りでついていくのがときどききついが、なんとかちぎれずについて行ける。下りは楽。というか、例によって、私だけ足を止めていることが多い。
■藤原ダムAS(9時7分)
■ここのリンゴは陽光という品種らしい
今年はリンゴの品種が書かれていないエイドが多かったが、去年のようにぜんぶに書いておいてほしいなぁ。いろんなリンゴが出てくるのが、このイベントの名物だと個人的に思っているので。
なんとなく、一緒に走ってきた3人で示し合わせて一緒にエイドを出発。と、直後、後ろからふたりが合流。前にいるのを見て、エイドをパスして追いついてきたのかも。5人で回していると、あとから追いついてきた片方は50代。坤六峠の上りで一度抜かれた人だ。順調にいけば、この人と4位、5位を分けるのかなと思っていたら、しばらく走ったら横に外れてスローダウンされた。合流したもうひとりもちぎれていたようなので、そちらと一緒だったのかも。ともかく、また3人で回していく。
石神峠に向けた上りが始まると、ちょっとついていくのがしんどくて、前ふたりから私がじりじり遅れていく。去年はここから出力ダウンでとぼとぼ走っていたのだが、今年は、200~230Wくらい出てるんだけどな。しばらくすると、前も分裂。遅れはじめた人は、私との間隔が少しずつ詰まっていく。もうちょっと前の人に追いつくというあたりで石神峠のエイドに到着した。
■石神峠AS(10時ちょうど)
ここでも例によってリンゴをもらう。このイベントにきたら、全エイドのリンゴ制覇と決めているので。おまんじゅうもひとつ。オレンジが入っているそうで、さわやかでおいしいおまんじゅうだった。これ、好みだわ。いなり寿司も惹かれたが、手袋付け外しの時間がもったいなくてパス。
ここからまた3人トレインだが、ちょっと下ったら、だらだらと上りはじめる。私はと言えば、遅れるほどではないのだけれど微妙についていけない。というわけで、3人トレインだというのに3番目の付き位置固定で走らせてもらう。どうしようかな、ちぎれようか、がんばろうかと悩んでいたら、川場のエイドに到着。
■川場エイド(10時33分)
我々の前は全員がパスしていったそうで、大歓迎された(^^;)
例によってリンゴ。二きれもらう。あと、さいころ型の極小おにぎりを2個。極小でぽんと口に放り込める。はじめて見るタイプだが、こういうイベントにはベストな形のように思う。
背嶺峠に向けて上りはじめると、石神峠の上りとまったく同じパターンが展開された。まず私が遅れる。次に、前が分裂し、片方のひとがじりじりと下がってくる。今回は、頂上少し手前でパスし、私が前で下りはじめる。しばらくすると、足を止めて下っている私をもうひとりの人が踏んで抜いていく。追いついてきたようなので、遅いと思ったのか、ずっと後ろじゃ悪いと思ったのか。でも、前で足を回されても、後ろで足を止めてる私のほうが速い。カーブがあまりなく、見通しのよい緩い下りなので、ここでブレーキをかけるのは業腹。というわけで、軽く踏んで前に出る。
下りきると、朝、下ってきた道を上る。これが最後の上りだ。そう思ったら力が出た。230~270Wくらい十分に出る。とにかく、自分のペースでたんたんと。先頭集団から落ちたらしい人をパスし、工事の赤信号で止まったら、先着していたのは、ずっと3人で走ってきていた人だった。この赤信号で後ろの人も追いつき、また、同じ3人で走っていく。私は、ゴール出し切りのつもりで走っているので、最後は270~290W近くを絞り出した。ほかのふたりはついて来れなかったのか、そこまでしゃかりきに走るつもりがなかったのか、私がリードする形に。
小さな橋を渡って左折すると、先方にゴールが見える。この最後は必死。ダンシングの余裕はなく、シッティングのケイデンス高めで必死に足を回すが、両足とも灼けるような感覚がある。ゴールまでもたないかとも思ったが、なんとかもたせてゴール。サイコンは4時間43分となかなかにいいタイムを示していた。
TSS 291、NP 203W。これでCTL 92.6、明日のTSB -25.6。いい感じで推移していると思う。
■例によって手作り感満載のゴール
自転車をしまう前にしば~らく息を整えていたら、朝、声をかけていただいた人がまた声をかけてくださった。モチベーションもらってがんばってますとのことだが、今日のタイムが4時間20分台と私よりずっと速い。
自転車につけていたゼッケンを返して参加賞のリンゴをもらう。リンゴは「新世界――群馬生まれの甘くて蜜の入りやすいリンゴ」「あかぎ――群馬生まれの甘くておいしいリンゴ」「千秋――とっても爽やか。甘酸っぱくてジューシー」と3種類あったので、「甘酸っぱい」と書かれていた千秋をチョイス。
■参加賞のリンゴ
■結果速報
私は、タイムが4時間43分46秒で総合15位、年代別4位だった。うーん、条件が同じくらいだった一昨年から30分もタイムは縮んだけど、総合順位はひとつ上がっただけ。いや~、レベル上がってるわ。村山さんとのタイム差が一昨年55分で去年30分、今年17分。かなり伸びてきているのはたしかだと思う。それにしても……50代が総合の6位、7位、8位って……(絶句)
■ゴール後のご飯
表彰式まで少し時間があるので、例によっていったん宿に戻ってお風呂に入り、着替えてくることにした。
■紅葉は盛りのところと終わりかけているところがあった
戻ってくると表彰式が始まるところだった。
■総合トップは40代。4時間6分で異次元の速さだと思うな。
今年は年代別で3位までは賞状と副賞(野菜の詰め合わせらしい)、4位から7位までが賞状となったので、私も賞状をもらうことができた。
■50代4位の賞状
50代のトップ3は、村山さんのほか、おふたりとも今年50歳になられた方だそうだ。さすがの村山さんも年の差には勝てなかったということか。
表彰式後、コーヒーでも飲もうとふるまい所に行ったら、山盛りの豚汁を食べている村山さんと一緒になり、いろいろとお話をする。その後は宿に戻ってまたお風呂。今度は風呂上がりにストレッチを入念に。30分くらいの居眠りを挟んでブログ書きに入る。そんなこんなをしていたら、6時半の打ち上げが始まった。
打ち上げは、村山さんを含む連泊者4人と実行委員の方々数名、あと、メカニックサポートの小林さん。宿のご夫婦、村山さん、小林さんとは3年連続なので、すっかり顔なじみだ。村山さん差し入れの日本酒を飲みつつ、いろいろな話をする。すっかり盛り上がってしまい、お開きになったのは11時過ぎだった(^^;)
■打ち上げ
#vaam_okinawa
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コメント
今回は前日から楽しくお話しできて楽しかったですありがとうございました。またうちのチーム員の宿野さんとも繋がっててビックリでした 今回は外人さんがノンストップで走ってしまってエイド殆ど寄れなかったのが心残りです(T^T)村山さんも去年はちゃんと寄れたのにと言ってました この後は沖縄ですよね?頑張ってください。来年は僕も宿野さんとも沖縄に出ようかと計画中なので色々教えてください 機会がありましたらご一緒にライドしましょう では
投稿: 塩田 | 2016年11月 1日 (火) 10時13分
こちらこそ、おかげさまで、楽しくすごさせていただきました。
宿野さんとも同じチームなのですね。宿野さんは、このブログを読んでくださっていたのだそうで、スタート後、最初の下りで声をかけてくださったのが宿野さんなんです~。
そっか、前のほうの人たちも、それなりにエイドに寄るんですね。私は、去年から、エイドのリンゴ全制覇も目標に掲げているので(^^;)、一瞬でいいから必ず寄るようにしています。打ち上げ時、メカニックサポートもされた小林自転車の小林さんに、「エイドに寄らなきゃ、もう10分くらいタイムが縮んだんじゃない?」と言われ、これ以上、タイムを縮めたかったらエイドはあきらめなきゃいけないのかなぁと思っていたのですが、それなりに寄れる可能性もあるわけですね。
沖縄、楽しいですよ~。私にわかることはなんでも聞いてくださいませ~。
投稿: Buckeye | 2016年11月 1日 (火) 10時22分
はじめまして。
いつもブログで勉強させて頂いてます。(自分の場合 身近に自転車仲間がいないので、ブログの有益な情報、大変助かってます!)
私も今回 Giro de Hotaka に参戦しました。序盤の信号待ちでウィンドブレーカーを脱いでた時に声を掛けて頂き、その時ジャージと自転車を見て井口さんだ!と思いご挨拶をと思ったのですが、青信号に変わる前に脱がなきゃとかなりかなり焦ってまして…
富士や乗鞍HCをはじめ、選ぶイベント・大会の好みが似ていると(勝手に)感じてますので、またご一緒させて頂くこともあろうかと思いますが、その際は是非ご挨拶させて下さい。ブログ記事、いつも楽しみにしてます。ツールドおきなわ、頑張って下さい!
投稿: ゼッケン 57 | 2016年11月 1日 (火) 23時11分
こんにちは!
塩田さんと同じチームジャージで前日から泊まっていたものです。
Blogを何度か拝見していたのですが,まさかご一緒できていたとは気がついていませんでした(汗
私も去年から参戦したのですが,去年よりもエントリーされている方のレベルが上がってたように感じます。
来年は相当練習しないとなぁ,,,
ツールド沖縄がんばってください!
それではまた覗きに参ります。
投稿: TaQ | 2016年11月 1日 (火) 23時53分
ゼッケン 57さん、
おお、あのウインドブレーカーの人ですか。あのときはかなり焦ってもしかたないくらい短い赤信号でしたものね。
さかのぼってみていただくとわかりますが、私ももともと自転車関係の知り合いがいなくて、販売店もチームとかクラブとかなかったしで、わけもわからずいろいろやってきました。ブログは、来年の自分に対する申し送りみたいなところもあって、かなり詳しく書いてるんです。連れて行ってくれる人もいなかったし、アドバイスもらえる人もいなかったので、どういう気温でどんな格好していったら暑かったか寒かったか、何時についたら早かったのか遅かったのかとか。
そんなブログなんですが、参考になっているのであればうれしいかぎりです~。
投稿: Buckeye | 2016年11月 2日 (水) 06時49分
TaQさん、
いや~、みなさん、読んでくださっていたうれしいです~(^^)v
40代は激戦区ですから、大変ですよね。その余波で50代も激戦区になりつつある気がしますが……。なんかもう、50代で3位以内は絶望的なので、村山さんと一緒に60代に上がったとき、村山さんと60代のトップ争いができるくらいまで伸びていたらいいなと思っています。最後の上りでまずまちがいなく突き放されるんでしょうけど、そこまでは絡んで走れるくらいまで。
投稿: Buckeye | 2016年11月 2日 (水) 06時57分