サイクルテクニックスクール@向ヶ丘自動車学校
スマートコーチングが実施しているサイクルテクニックスクールに参加した。午後の1クラス。1クラスの対象は以下のとおり。
○1クラス(レース中級者)
実業団E3以上。未登録でレース経験が3年以上かつ年間5レース以上
ロードレース(ヒルクライム以外)に参加している方。平日もトレーニングを行っている方<定員>12名<コーチ>宮澤崇史氏・日本体育協会認定自転車コーチ<アシスタント>E1レーサーor学連登録選手
実業団E3に登録はしていないが、「未登録でレース経験が3年以上かつ年間5レース以上」も「ロードレース(ヒルクライム以外)に参加している」も「平日もトレーニングを行っている」も満足しているのでこれかな、と。
目的は以下のようになっている。集団走行について、あまり不安は感じていないが、どちらかというと本の知識と多少の実地経験で場当たり的に身についたものがあるだけの感じなので、習えるチャンスには習っておこうかな、と。
富士チャレンジ、ツール・ド・沖縄など、秋にかけて多く開催されるサイクルスポーツイベント。イベントを楽しむ為に必要な、集団走行中のマナーや声かけ、コーナーリング、ローテーションなどを、安全に公道練習ができる自動車学校の教習コースで練習しましょう!
■雨で完全にウエットのなか開催
台風の影響で雨だが、土砂降りというほどではない。特に前半は小雨と言えるくらいだった。それでも、トレイン組んで走ると前走者が巻き上げる水が顔まで飛んできて走りづらい。いままでトレイン組んで走るようなケースはいつもドライだったので、これは初体験。
講習内容と思ったことなどを簡単にメモしておく。
■歩いてイメージ把握
まずは2列縦隊で歩き、ローテーション。ローテーションをあまり経験したことがない人にローテーションのイメージをつかめということだろう。
■両手放し
次は自転車に乗り、両手放しで走る練習。実は私、ロードバイクで両手放しをしたのはこの日が初めて。突発事への対応ができなくなるので道路で両手放しはあぶなくてできないと思ってやってこなかったからだ。
カーブなどでバランスを崩しかけたらハンドル中央に手を添えろとのこと。多少はハンドルによるコントロールができるが、あくまで多少にとどめろということだろう。
体重はかなり後ろで、ペダルにかけること。緩い上り坂があったのだが、そこではどうしても前気味に体重をかけたくなる。で、そうするとふらつく。前輪荷重が増えるとふらつくのだそうだ。
慣れてきたら、両手を前に。手のひらを向き合わせて肩幅のまま。で、ハンドルまで下ろしていく。
この練習、野辺山なら安全にできる場所があちこちにありそうなので、向こうに行っているあいだはなるべくやってみようかな。
■ローテーション
2人横隊で周回~4人が2列縦隊で周回~1列ローテーション。
ペースを作るのは、カーブ内側先頭の人、だそうだ。で、自分がそこに来たら、ほかの人たちが楽に走れるようにすること。協調して走っているあいだは仲間なので、そこで意地悪はしない。
2大原則は、「ブレーキをかけない」と「足を止めない」。さらに、コーナーを抜けたとき、後ろがまだコーナリング中にはあまり加速しない。コーナー出口ですぐに加速すると、トレインが長~く伸びて後ろが脚を使うことになる。
コーナリングでは、ペダルに立って曲がれという指示も。サドルに体重をかけているとコーナリングが不安定になるからとのこと。最終的にはサドルに座っているように見える姿勢になるが、その場合も、かすかにお尻は浮いているイメージらしい。
時速38kmくらいまで速度をあげてローテーションとすると、きつめのコーナーのブレーキ、加速がけっこう怖い。これを何周か回ったあと、コーナーの少し前から足を止めてペダルに立ち、ノーブレーキで曲がれと指示が。え、さすがにこのスピードでノーブレーキは……と思ったが、意外に曲がれる。たしかに、ペダルに立って曲がると、これで曲がれるのかと思うくらいでも曲がっていくのだ。もちろん、いくらスピードを上げてもいいわけではなく、スピードが限界を超えていたらアウトなわけだが。ともかく、こういう走りをしたほうがトレイン全体がスムーズになってみんな楽ができるし、絡んで落車という危険も減りそうだ。(足を止めて惰性で進んでいても、いろんな要因で多少は速度差が生まれ、詰まったりすることはあるが、そのくらいはごく軽いブレーキでどうとでもなるはず)
休憩中、別クラスの人にとある講師が説明しているのを漏れ聞いたのだが、彼は、「コーナリングでは内側のペダルが2時くらいになるようにするといい位置に体重が乗るし、コーナーを抜けたら、そのまま踏みこめる」と説明していたようだ。
このあたり、今後、じっくり練習していくべきだろう。コーナーリング上達は大きな課題なので。
最後はジムカーナ。2周試走後にタイムトライアル。ゴール後は腰を引いてのフルブレーキング。タイムは……34秒台と33秒台という平凡なもの。こういうの、不得意だと思うんで、まあ、こんなもんかな、と。宮澤さんの走りを見ていて思うのは、足を止めないということ。コーナリング中も常に足が回っている。ギアも細かく切り替えているようだ。
午前中、最高タイムをたたき出したのは宮澤さんとのことだったのだが、午後は、クラス2に宮澤さんを上回るタイムの人がいた。それを聞いた宮澤コーチ、気合を入れて走ることに。
■ジムカーナを本気で攻める宮澤コーチ
結果、0.1秒くらい及ばず。参加者から歓声が沸いた。
そうそう、フルブレーキングは、人によって上手下手が大きくあった。フルブレーキングって、お腹がサドルにつくくらいまで引いてやるものだと思うのだけれど、腰を浮かせてちょっと後ろに引いただけという腰高でやる人が少なくない。あの位置でフルブレーキングしたら後輪が浮いて前転しかねないと思うんだけどな(なので、腰高の人は制動距離が長い)。
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