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2016年9月 3日 (土)

にこばっかい高校文化祭2016-1日目

にこばっかいも高校3年生。最後の文化祭である。

にこばっかいは、朝一、お世話係のピアノで発声と歌の練習をしてから登校。3年生は出し物が恒例で劇なのだが、にこばっかいはキャストとして舞台に上がるので。

こばっかいも、OB連中で待ち合わせて文化祭に行くとのことで、親より少し前に出発。

■今年の装飾門

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親も、第1公演の抽選申し込みに間に合うタイミングで学校へ。前評判が高かったのは3300と3600だったので、3600に並ぶ。たしかに、3300と3600だけ長蛇の列。

■抽選申し込みの列

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結局、3100、3300、3600以外は定員割れで、「申し込んだところに外れたらほかでもいいから見たい」を選択した人たちの2次抽選結果が張り出されていた。

■2次抽選結果

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今年はウェブで抽選申し込みも結果確認もできるシステムが用意されていた。今年が初導入になるのでトラブルがあるのではないかと思っていたが、最後まで順調に動いたようだ。サイトはシンプルな作りで、迷うこともなく使いやすい。にこばっかいのクラスの男が作ったとのこと。高校生でこれだけできたらたいしたものだ。毎回の抽選に1500人からが申し込むわけで、下手な作りだったらまちがいなくトラブると思う。

■抽選システムについてはテレビの取材が入っ

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たらしい

なお、抽選に申し込んでも当たらないでいると当選確率が上がるとか、第1公演から第3公演までぜんぶ外れると第4公演は申し込めば必ずそこが観られるとか、いろいろと救済措置も用意されている。

ちなみに、我々は第1公演の抽選に外れたので展示を見て歩く。

そうそう、にこばっかいのクラスには、この第1公演で、市長と都教育委員会のえらいさんが観に来られるらしい。話自体はいい話だが、下ネタ満載のこの劇なんぞを見せていいのか? どこを観るのか、見せるのか、誰が決めたんだろう。いや、まあ、この高校らしいという意味では、このクラスの劇はとってもらしいんだけど。

■なんとなく立ち止まったら呼びこまれたので入った1年生展示1500『野口英世のグチひで~よ』

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1年生の展示はしょぼいことが多いが、これはけっこうがんばっていた。

■同じく1年生展示の1100『Hurry!! Potter』

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もじりナシだし雰囲気モロだし、いいんかこれ、と思ったら、なんと、J.K.Rolling公認だそうで。原作者と英語のメールでやりとりしてOKをもらってあるとのこと。どうせわからんだろうとやってしまうのではなく、きっちりやっているのは好感が持てるな~。いや、私の場合、仕事が仕事なんで、特に。

■展示ポスターの数々

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今年初めて知ったのだが、ポスターは総面積が決められているのだそうだ。つまり、それをどう分割するのかはクラスごとの裁量。大きくすれば迫力が出て目立つが枚数は作れない。小さくすればあちこちに貼れて人目につきやすいが、回りに埋もれる可能性がある。そのあたりを勘案して、クラスごとにどうするのかを考えるらしい。

■休憩中のにこばっかいとお世話係

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にこばっかいは役作りの一環として、このところ、ずっと髪とひげを伸ばしてきた。36歳の高校生という役回りなのだそうで。見た目が大きく変化したため、同じ部の先輩だかに挨拶したのにわかってもらえなかったとか、「にこばっかいが出ていると聞いて3300を見てきたのにいなかった」と言われたとか、いろいろあったらしい。

ほかの高校で演劇部をしている小学校時代の同級生も来てくれたのだが、彼女は、「これが高校のクラス展示とは……」と絶句していた。自分が演劇をしているだけに、外装などを作るのがどれほど大変か、また、1日4公演回すのがいかに大変かなど、よくわかるのだろう。

そんなわけで、ぶらぶらしつつ、第2公演、第3公演と申し込んでいく。ウェブ申し込みができるおかげで、申込場所まで行く必要がなく、展示の列に並んでいても申し込みができる。これはいいわ~。といっても、3600は大人気で第2公演も外れ。第3公演でようやく当たった。抽選倍率が4倍を超えているので、3回目で当たったのはラッキーなほうだと言えるだろう。

観劇チケットを受け取りに行き、担当の子に「第1公演からずっと3600に申し込んでようやく当たった」と話したらとてもうれしそうだった。

■3600『ナイゲン』

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この『ナイゲン』、内容がすごい。昔、生徒の自治や自由が特徴だった高校が惰性で続ける文化祭。その「内容限定会議」なるもので、学校側から、1クラスはエコをテーマにこういうものをやれ、と言われてしまう。つまり、そのクラスは、独自に考えた出し物ができなくなるわけだ。時間は1時間あまりしかない。出し物変更に応じるクラスがなければ一般公開なしにするとの圧力もかかっている。この高校の10年後みたいなことで書かれたオリジナルかと一瞬思ったが、どこかの劇団が作ったものらしい。よくぞこんな脚本をみつけてきたものだ。

舞台は会議室のみ、BGMなし、照明操作なし。せりふのやりとりが主体。キャストは机に座っている時間が長い。なのにおもしろい。前評判が高かったのもうなずける(生徒が互いに観たり、OBOG観せがあったりするので、そこで前評判が決まる)。

第4公演は3500に申し込んだのだが外れた。まあ、ひとつ当たったんだし、しかもそれが人気の3600なのだから仕方ないだろう。

『ナイゲン』後、のどがかわいたので飲み物を買いに行こうと歩いていたら、すぐ横から「キャンセル待ちの方、おられませんか~」の声。「キャンセル待ちって?」と尋ねると「キャンセルが出てまだ席が空いてるんです。キャンセル待ちの札、お持ちですか?」「いや、持ってないんだけど……」

もしかして……と思って、そのままそこに立っていたら、それからちょっとして「あの……大きな声では言えないのですが……実は……もう2席空いてるんです。キャンセル待ちの方もおられないようですし、よかったら、観ていかれませんか……?」「我々は、もちろん、観せてもらえるならぜひになんだけど。でも、キャンセル待ちの人が優先ですよね。ぎりぎりまで待ちますよ」

結局、上演1分前に中へ。というわけで、3200『雨と夢のあとに』の第4公演に紛れ込むことができた。にこばっかいによると「わかりにくい」という意見が多いらしいが、舞台の展開などもよく工夫されていて、わかりにくいとはまったく思わなかった。ただ、舞台が変わる回数が多く、ちょっと忙しい感じ。お話が基本的にしっとり系なだけにばたついた感じになってしまっているのは残念。80分まで時間を詰めなければならないので、そうなっちゃったのかな~と思う。

■3200『雨と夢のあとに』

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紅茶屋さんで休憩したあと帰宅。夜は、翌日、写真撮影を担当する3300の劇をビデオを観て予習。全体を撮ってほしいとのことなので、換算18mm~34mmの超広角ズームで撮ることにする。もうひとり、写真撮影担当のお父さんがおられるので、アップはそちらにお任せすることにして。

そんなこんなをしていたら寝るのが12時を回ってしまった。

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