全日本マウンテンサイクリングin乗鞍2016-前日
去年に引き続き、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍に行った。といっても、去年は大雨でコースが大幅短縮となりDNSとしたため走ったことはまだないという情けない状態。で、今年も台風3兄弟の来訪でどうにも天気予報が芳しくない。今年も雨でDNSかぁと思いつつ、野辺山から乗鞍に向かう。
乗鞍は、去年に引き続き、Y氏とエントリーしたのだが、私が乗鞍前後は野辺山なもので、Y氏は松本駅まで輪行し、そこで待ち合わせることに。
待ち合わせ時間の2時間弱前に野辺山を出発。小淵沢から高速に乗ったのだが……小淵沢は土砂降りと言えるくらいの状態。加速車線と本線のあいだが点線になり、状況次第では本線に合流するあたりまで進んだとき、本線を走る二輪が抜いていった。じゃあと加速を保ちつつ本線側に寄ると、バイクが減速。あやうく追突するところだった。あわてて減速するとともに加速車線側に戻る。ところが、相対位置が変わらず、バイクは車の右前方にかぶったまま減速を続ける。んん? もしかして路肩に寄って止まる気か? 強めのブレーキをかけて車間をあけて本線へ。結局、本線に出た瞬間の速度は時速40キロにも満たないくらいだったんじゃないだろうか。下手すれば追突される速度だ(高速道路の最低速度を下回っているし)。追突されるのはいやなので、車左前方のバイクに注意しつつ、アクセルをがつんと踏む。バイクは女性ライダーでなにか首を振っている。なんだよもう。と思った瞬間、右側から車の直前に別のバイクが車の前に割り込んできた。いや、来たんだと思う。こちらは左前方車をかすめるような位置から少しずつ遠ざかりつつあるバイクに注目していたので割り込んできた瞬間は見ていない。一瞬前までいなかった車の直前にバイクがいて、これまた減速しているのだ。こちらはアクセルをがつんと踏んだ瞬間。あ、こらやっちまったなと思った。思いつつ、ブレーキ。それなりに強めにブレーキを踏むのに、車間は保てるどころかまだ詰まっていく。やべっと思ったときには、バイクが車の左側までずれて横を通過。たぶん、仲間で、止まりかけてる女性ライダーのところに行こうとしたんだと思うが、だったら、車の後ろに入れよ。前方が開いた瞬間、また、思いっきりアクセルを踏む。いや、まじで追突されるって。大雨で視界がよくないんだから。
クラクション鳴らす余裕がないほどぎりぎりの状況だった。いや、まじで。クラクション鳴らそうとしてはねたらなにしてるんだかわからない。いや、そういうことを考える余裕がなかったというほうが正しい。とにかく、瞬間瞬間、目の前のバイクをはねないぎりぎりでスピードをなるべく落とさないことに必死だった(落とせば追突される危険がどんどん跳ね上がる。後ろから車が来ていないかとか見ている余裕はゼロで、いつ追突されるかと身を固くしていた)。
このあとは、折々土砂降りだったことをのぞけば、まあ、順調に松本駅でY氏と合流。途中、蕎麦屋でお昼を食べて宿に車を置く。
■山荘やまよし
宿は、Y氏が所属するチーム、Pedalistさんが取っていたもの。空きがあるようなので、そちらでいいかと言われたので、ぜひよろしくとお願いしたのだが……すごくいいロケーション。スタート地点から横に歩いて2~3分。すぐ横には、ノーススターさんも。いつか参加したいと思っている乗鞍をぐるっと回るロングライドがあるのだが、その宿がノーススターさんだ。
■ノーススター
というわけで、車は宿に置いて受付に行く。
■受付の列。「荒天時などの開催可否について」という立て看が気になる……
受付後はブースを眺めて歩く。と、Peaks Coaching Group Japanの中田さんを発見。午後にパワートレーニング講座があるので乗鞍に来られるとは聞いていたのだが、どうも、出番待ちをされているらしい。ラッキーとごあいさつに行く。PCG-Japanパワーコーチの南部さんと3人でしばらく立ち話。
- (中田さん)
- 午後、どういう話をするのがいいかなぁと思っているのですが、この大会、朝がすごく早いじゃないですか……
- (Buckeye)
- へ?……いや、朝、ゆっくりですよね?……東京のヒルクライム大会とか、ここのスタート時刻にはレースが終わっていたりしますけど。
- (中田さん)
- え、そうなんですか?(中田さんはここしばらく米国に留学されていたので、このあたりは詳しくなかったらしい)
- (Buckeye)
- ええ。このくらいの時刻にスタートするものも少なくありませんから、まあ、普通、でしょうか。
- (中田さん)
- そっか、じゃあ、朝早くスタートするときどうしたらいいかっていう話はしても意味ないかな。
- (Buckeye)
- 大きな大会で経験が少ない人もいますから、意味がないってことはないと思いますけど。でも、やっぱり、標高の問題が一番でしょう。ご存じのように、私、いま、野辺山にいるんですが、あそこも標高がかなり高くて。ある程度までの出力では体感的に違いがよくわからないのに、一定レベルを超えるととたんにきつくなるのにびっくりしました。
- (南部さん)
- で、帰ってこれない。
- (Buckeye)
- そうそう、それ、感じました。いったんきつくなってしまうと、出力落としてもなかなか回復しないんですよね。乗鞍は野辺山より標高が高いので、無理は禁物だと思って来ました。
- (中田さん)
- やっぱり、ペーシングを中心にするかぁ。序盤で突っ込みすぎないこと、とか。
このほか、チャンスがあったら、米国のゲンさんも含めて野辺山合宿なんていいかもとか、そんな話をいろいろと。
■PCG-Japanの中田さんと
中田さんと別れたあと、Y氏に合流し、ブースをのぞいて歩く。先日発売されてちょっと気になっていたグリコのパワープロダクション<オキシドライブ>があったので(赤パプリカの成分で呼吸持久系というやつ)、サプリメントを購入。会場ブースは割引があってけっこうお得なのだ。
と、「きゃ~!」の声。振り向くと知ってる顔が。知ってる顔なんだけど、ここで会うはずのない人の顔が。学生時代の部活の後輩。いや、トライアスロンをかなり本格的にやってることは年賀状で知ってたけど、彼女はあくまでトライアスロンであり、ロード系には出てこないと思っていた。そしたら、「TTのトレーニングとしてヒルクライムはやっているので」とのこと。そうなんだ~。
- (西口選手)
- 女子はひとまとまりで前にスタートしますから、抜くときは声かけてくださいね
- (Buckeye)
- あ、それはもう……いや、追いつけないって。タイムそのものだって、私のほうが遅いんじゃないの?
- (西口選手)
- いやいや~、追いつき追い越すつもりで走んなきゃ~。
■西口明子さんと
あとで戦績とかちょっと調べてみたら……思っていた以上に本格的にやってた。戦績リストに全日本とか世界選手権とかって言葉がぼろぼろと。すごいわ。
別れたあと、お世話係にラインで報告。お世話係も学生時代から彼女と知り合いなので。
この日は、試走をかねて少しコースを走りましょうという話で早めに来たのだが、なんでも、前日のコース試走はやめてくれと大会側からお願いが出たらしい。なんか、昔、事故があったとかなかったとか。どうしてもというなら自己責任でどうぞ、ではあるらしいが、そういうお願いが出ているならやめておくべきだろう。
というわけで、宿でのんびりして、お風呂にゆっくりつかり、晩ご飯。
■宿の晩ご飯
このほかにもう3品くらい出てきたかな。どの料理もおいしくて大満足。
■かんぱ~い
レースの前日になんて飲まないほうがいいって話もあるけど、まあ、いつもどおりが一番ってことで。
午後に時間があって翌日の準備などもすんでいるので、ご飯を食べると特にすることがなく、結局、8時ごろに就寝。4時半起床の予定なので、8時間半くらいたっぷり寝られることになる。
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