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2015年11月10日 (火)

ツール・ド・おきなわ2015(100kmオーバー40)-感想、反省、そして、来年に向けて

改めて結果は……3時間27分13秒の39位/出走337人。ツール・ド・おきなわに年代別はないけど、一応、50歳代で4番目。ちなみに、50代トップは3時間18分10秒。

感想は……大満足の一言。

目標の3時間半切りは達成できたし、そのおかげでpage 1も達成。来年シードされる可能性も出た。

先頭集団からは最初の上りでいったんちぎれてしまったが、藤田さんに引いていただいたおかげ(若干ずるい気もするが)で追いつき、ロードレースの雰囲気を少しだけ味わうことができた。

これ以上は望みようがないというくらいの結果だったと思う。

反省点は、まず、100kmは進行がほかのレース次第でどうなるかわからないとわかっていたのに、ぼんやりして、自転車を並べるところで出遅れてしまった点。来年、うまくシードにすべり込めれば、このあたりは心配いらなくなるわけだけれど。

ちなみに、140kmは5分ほど早くスタートとなり、トイレに行っていて出遅れた人が、今回のツアー参加者にいたらしい。シードでもこれは起こりうるので注意しなければならない。

水を飲む量が少なすぎたらしいのも反省点。よく、ボトルは1時間に1本を目安にと言うし、そのくらいは飲んでいたわけだが、今回のように暑いときはもっと飲まなければいけないようだ。特に私は汗かきで消費が激しいはずなのだから。

痛感したのは、登坂力が足りなすぎるということ。海岸線を集団で走っているときは先頭集団に問題なくついていけるわけで、ちぎれるのは坂が上れないから。もう、それしかない。藤田さんにも、「来年の目標は、最初の上りでちぎれない、ですね」と言われてしまった。いや、まさしくそのとおり。最初の上りでちぎれなければ、追いつくのに足を使うかわりにその間休めるわけで、普久川ダムに向けた上りに力が残せる。ピークまで全部は無理かもしれないが、今回の25km地点よりずっと先までついていけるのは確実だろう。

でも、最初の上りで遅れないためだけでも、たぶん、パワーウエイトレシオ5W/kg(320~330W)を10分近く保てなければならない。普久川ダムに向けた上りをついて行くには、これを20分。結局のところ、FTPをもっと上げ、富士ヒルのシルバー確実というくらいには「最低限」ならないとどうにもならないということだろう。

そのためには、やはり、乗り込むことと筋力アップを図ること、かな。今回、高強度でそれなりにもったのは、ここしばらく、乗り込んできた成果だろう。

ペダリング効率は、全体平均で左43%の右51%、総合47%。ペダリングモニター導入直後の7月末ごろは左42%の右45%、総合43%くらいだった。右はそうとうに改善されたし、左も多少はよくなっている。今回は、ペダリング効率のことなど気にもせずに(正しくは「気にしている余裕がなかった」^^;)踏んでいたというのに、である。とは言え、効率はまだまだ低め。来年には左右ともに50%台くらいまではもっていきたいと思う。

もう1点、今回、痛感したことがある。コンディショニングの重要性だ。

10/12の8823Racingの練習から10/18のなるしまスーパーグランフォンドを走ったあたりでオーバートレーニング状態になっていたんだと思う。それでもGiro de HOTAKAまではなんとかがんばれたけど、TdOまで1週間のなるしま鶴班練習はもうへろへろ。あのとき、山伏峠に向けた上りで出せた出力は200W強。ツール・ド・おきなわで、同じくらいの普久川ダムに向けた上りは、あれだけ無理したあとだというのに250W。1週間で別人だ。この違いは、疲れをきちんと抜いたかどうかによるのだと思う。疲れが抜け、トレーニング成果がきちんと現れたというか。約1週間、自転車にほとんど乗らず疲れを抜くことに専念するというのは、ホントはよくない、途中で刺激を入れたほうがいいという話もあるのだけれど、今回は、それどころでなく体が死んでいたので、こういう形にしてみた次第。

コンディショニングについては、毎晩マッサージをしてくれたお世話係@マッサーの功績、大である。

そうそう、カーボローディングも効果があったのかもしれない。ふだんは炭水化物少なめの食事にしているし、時間が短いヒルクライムレースでカーボローディングは不要という説もあるしで、それらしいことをしたのは、今年、ツール・ド・おきなわだけだった。序盤を中心にいつも以上のパワーが出せたのは、カーボローディングが効を奏して、筋肉中にたくさんのグリコーゲンが蓄えられていたからなのかもしれない。次回、富士ヒルくらいはカーボローディングを心がけてみようかな。

出力と言えば、ツール・ド・おきなわの時点で、私のFTPは、おそらく、230Wよりも上がっていたのではないかと思われる。

■ツール・ド・おきなわ時のMMPグラフ

20151108_tdo_2015_mmp

このグラフ、まだいまいちよくわかっていないのだが、点線が、ここしばらくの実績から私に出せると理論上推測できる上限値ということになるらしい。ごく短いインターバルの数字が大きく出すぎるが、ある程度の時間から上はかなりいい推測値になる模様。

で、今回、5分から12分ぐらいの実績値がこの点線を上回っている。これはつまり、赤い点線自体、もう少し上側にずれていなければ出せない出力ということになるはずなのだ。ということは、60分のFTPも232Wからさらにあがっている、はず。

また、スタート直後の上り、最初の5分ほどは平均出力が315Wくらい出ているのだが、この出力は、野辺山の山ごもりトレーニングで2分くらいしかもたなかったレベルである。野辺山の山ごもりトレーニングが9月末であったことを考えると、この出力上昇は、やはり、1カ月間、週末ごとにTSSで350~650と走り込んだことが大きいのではないだろうか。

記録を見ていて気づいたことがもうひとつ。最大心拍が184という過去最高値になっていた(いままでの最高は181だったと思う)。記録したのは序盤。ほかもラップごとの最大心拍が178となんともすさまじい数字ばかりが並んでいる。それだけ力が出せたということで、今シーズンの総決算としてすごくいい走りができたのだと思う。

まあでも、今年はずいぶん成長したなと思う。

去年、ツール・ド・おきなわに来て足慣らしにでかけ、藤田さんに引いてもらった夜、宴会で言われたのが「君、離れすぎ」だった。車輪半分かせめてひとつ以内まで寄れ、と。今回、爆走藤田列車に乗っているときは、20cmくらいしか離れていなかったはず。前走者が安定していれば、そのくらいで走り続けられるくらいには集団走行に慣れたわけだ。

去年はダンシングもど下手で、数回やると疲れてしまっていた。だから、今シーズンは、いろんな場面でなるべくダンシングを増やし、練習するようにしていた。で、それなりにできるようになったと思っていたところ、リフィット時に木下さんから「ダンシングからシッティングへの移行はすぱっとやらなきゃ」と指導が入り、そのあたりをしばらく集中的に練習。結果、いまは、必要ならかなりの長時間ダンシングを続けることもできるし、休むダンシングはたしかに休まるし、ダンシングでせっかく加速気味になったのをシッティングへの移行でもたついて減速するとかなくなったし。ま、ようやく人並みになったということなんだけど。

下ハン持っての走りも、去年はごく短時間しかできず、今シーズンは、特に必要がなくても巡航時になるべく下ハン持つようにしたりしてきた。ストレッチで体の柔軟性も高めるようにしてきた。おかげで、去年は1~2分しかもたなかった下ハン走行が、今年は、10分、20分、もっとと、ある意味、いくらでも続けられるようになった。おかげで、今回のツール・ド・おきなわでも、下ハンのほうがいいと思う状況では積極的に下ハンをもって走ることができた。空気抵抗的にかなり楽ができたはずだと思う。高速で先頭を引くときなどは肘と肩を少し絞ってさらに空気抵抗を減らすような余裕もあった。

まとめてしまうと……基礎は身についたから、あとは実力を養成していくっと。特にパワーの増強が必要。そういうことだろう。

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